ヒメシャラも最後の葉っぱです |
感度が高くなった
山野草の盆栽を長いことやってきたことで、美しさ、面白さへの感度が高くなったような気がしています。秋の紅葉は赤やオレンジ、と思っていましたが、今年は、黄色い葉と緑色のミックスした感じも素敵だなと感じるようになりました。
葉の葉脈に入る紫色の線、枯れ葉の色の濃淡、穂の色の変化。去年は気づかなかったことに今年は気づく。宝物が毎年増えていく感覚です。
その感度は、植物だけではなく、いろいろなところで使えそうです。
12月のお手入れ
寒風にあたらないように軒下へ寒さが厳しくなる時期です。作った鉢や苔玉は、戸外で越冬できますが、寒風が直接当たらないようにベランダの内側や軒下に入れるなど工夫します。
ユキワリソウやバイカオウレンなど半日陰が好きな草花も花の咲く前のこの時期はしっかり日にあてます。
水やりは2日に1回へ
水やりは2日に1回程度でよくなりますが、風の吹き具合、空気の乾燥の程度で鉢の乾きは変わります。鉢の表面をよく見て、時々鉢や苔玉を手で持って、乾き具合を確かめましょう。なお、午後遅くや夜間にあげると鉢内の凍結につながるので、午前中に済ませます。
肥料はお休み
肥料はお休み
12月から2月までは、肥料はお休みです。肥料ケースごと抜き取ります。
枯れ葉、枯れた茎 をとる
枯れ葉はとりましょう。地面に落ちたままにしておくと病気になってしまいます。
ノギクやイソギクなどは茎が枯れ、根元に新芽をたくさんつけます。枯れた茎は翌年の2月に新芽を残して切り戻しをします。
ススキなど穂が出た茎は枯れますが、穂の出ない茎は緑のまま残ります。翌年の2月に枯れた部分を切り取ります。
(菊類もススキなどのグラス類も汚くなっていたら今切っても大丈夫です。)
オヘビイチゴやオトギリソウはロゼットという地に張り付いたような葉で越冬します。このロゼットは、赤紫色になり、冬の景色として楽しめます。
苔玉にした樹木(ハゼノキ、モミジ、シモツケなど)は、葉が落ちて枯れたように見えても、生きています。冬枯れの姿を楽しみ、水やりを忘れないようにします。
宿根草と一年草 の扱い注意
ナチアワモリショウマ、オトメギボウシ、ワレモコウなどの冬に枯れる多年草(宿根草シュッコンソウと言います)は、地上に葉がすっかりなくなってしまいます。それでも、枯れたわけではありません。土の中では根が生きているので、水やりを忘れないようにしましょう。 イヌタデなどの一年草は、こぼれ種で来年芽を出します。花がらは取らず、種がこぼれるようにしておきます。
枯れ葉、枯れた茎 をとる
枯れ葉はとりましょう。地面に落ちたままにしておくと病気になってしまいます。
ノギクやイソギクなどは茎が枯れ、根元に新芽をたくさんつけます。枯れた茎は翌年の2月に新芽を残して切り戻しをします。
ススキなど穂が出た茎は枯れますが、穂の出ない茎は緑のまま残ります。翌年の2月に枯れた部分を切り取ります。
(菊類もススキなどのグラス類も汚くなっていたら今切っても大丈夫です。)
オヘビイチゴやオトギリソウはロゼットという地に張り付いたような葉で越冬します。このロゼットは、赤紫色になり、冬の景色として楽しめます。
苔玉にした樹木(ハゼノキ、モミジ、シモツケなど)は、葉が落ちて枯れたように見えても、生きています。冬枯れの姿を楽しみ、水やりを忘れないようにします。
宿根草と一年草 の扱い注意
ナチアワモリショウマ、オトメギボウシ、ワレモコウなどの冬に枯れる多年草(宿根草シュッコンソウと言います)は、地上に葉がすっかりなくなってしまいます。それでも、枯れたわけではありません。土の中では根が生きているので、水やりを忘れないようにしましょう。 イヌタデなどの一年草は、こぼれ種で来年芽を出します。花がらは取らず、種がこぼれるようにしておきます。
お手入れの実例
ナンテンやゴールテリアは、時々大きな葉が出てくることがあります。樹形を乱すので、そのような枝は根元から切ると、小さな新芽が出てきます。
この後、赤い丸の葉はさらに大きくなったので 付け根から切りました。 |
樹形が整い小さな葉が出てきました |
ゴールテリアの根元から赤い茎が出てくることがあります。これは、新しい新芽でそのうちに小さな葉が出てきます。よい位置から生えてきたものは残し、バランスの悪いところから出てきたものは、根元から切り取ります。
位置が悪いので根元から切り取ります |
飾る楽しみ
クリスマスやお正月、季節の飾りを考えるのが楽しい時期となりました。今年は、ふと思いつき、実が赤くなったホソバグミの枝にオーナメントをぶら下げてツリー風にしてみました。
みなさまもぜひ、いろいろなアイデアで楽しんでみてください。
赤い実のものは、キャンドルやまつぼっくりを添えるとクリスマス風に、独楽や干支人形を添えるとお正月風になります。 ナンテンは~難を転じて福となす~に通じることから縁起がよい木と言われます。お正月に飾るのにピッタリ。きれいに紅葉させるには、少し日にあてるとよいでしょう。
12~1月に活躍する草花
ナンテンの改良種。ナンテンよりも葉が細かく、樹高も低い。古典植物( 江戸時代 に日本で育種、改良され、独自の発展を遂げた 園芸 植物)で、いろいろな形の葉があります。苔玉やお正月の寄せ植えに入れたりしても楽しめます。
この草花の入った草もの盆栽はこの草花の入った山野草の盆栽は、こちらでご覧いただけます。
Q&A
A 綿毛の楽しめるノギクや、種姿が楽しめるオトギリソウ、こぼれ種で増える一年草などは、その時期が終わるまで、そのままにしておきます。枯れ姿もよいものです。折れたり、汚くなったりしている場合は、根元から切りましょう。
展示会・イベント情報
私の所属している山野草樹会(樹木と山野草の寄せ植え盆栽の勉強会)の展示会は、残念ながら、新型コロナ発生以降、実施できておりません。ただ、今年から、年に数回、作品の撮影会をして、Webに掲載しています。とても素敵な作品が見られるので、皆さまにもご紹介しますね。鉢合わせや、台の使い方など、とても勉強になります。(10月は、同じ台をいろいろな置き方で使っています)
ぜひ、ご覧になってみてください。
■2022年7月撮影会
https://sanyasojukai.blogspot.com/2022/07/blog-post.html
■2022年10月撮影会
https://sanyasojukai.blogspot.com/2022/10/blog-post.html
ぜひ、ご覧になってみてください。
■2022年7月撮影会
https://sanyasojukai.blogspot.com/2022/07/blog-post.html
■2022年10月撮影会
https://sanyasojukai.blogspot.com/2022/10/blog-post.html
教室の日程・予約について
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、定員3名にして実施いたします。
定員が少ないのでご希望の日程が既に満席となるケースも多いと思われます。そのような場合は、今設定されていない日程でもよいので、皆さまのご都合の良い日程をご連絡ください。教室の都合が合えば、新規日程として追加いたします。
また、メールでの教室のご予約は、こちらを参照ください。定員が少ないのでご希望の日程が既に満席となるケースも多いと思われます。そのような場合は、今設定されていない日程でもよいので、皆さまのご都合の良い日程をご連絡ください。教室の都合が合えば、新規日程として追加いたします。
今後の教室の予定
1月までの予定を公開しています。2月の予定は、調整中です。決まりましたら、以下のサイトからお申し込みサイトへのリンクを貼るようにいたします。ご確認の上、お申し込みください。(Peatixでフォローしていただくと、予定を公開したタイミングでメールが飛ぶようになります。)
12月の1day ショップは12月18日(日)です。通常の教室でも鉢や陶盤、人形などの小物をご購入いただけますが、場所の関係上、見ていただける鉢の数に限りがあります。1day ショップでは、できるだけ多くの鉢を見ていただけるように陳列します。ゆっくり鉢を選びたい方は、ぜひいらしてください。狭い場所ですので、予約制です。こちらのページからお申込みください。