睦草だより 第28号 2022年1月

たくさんのスノードロップのつぼみ
スノードロップのつぼみが出てきました
 



あけましておめでとうございます

 この季節、我が家は縁起物の赤い実でいっぱいになります。別名がお金の名前の植物です。十両(ヤブコウジ)、百両(カラタチバナ)、千両(センリョウ)、万両(マンリョウ)。一両(アリドオシ)だけまだありません。「千両万両有り通し」と言うためにも、来年に向けてそろえてみたい植物です。

 花の少ないこの時期は、冬枯れの姿を楽しみます。枯れ果てたように見える盆栽たちも、ひとつひとつ見てみると、この季節ならではの美しさがあります。それを発見するとき、宝物をみつけたような嬉しさがあります。年々新しい発見があるのは、見る目や感じ方が変わってくるからでしょうか?

 今年も、皆さまとともに、そんな発見を楽しんでいきたいと思います。

 本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。


1月のお手入れ

置き場所
 寒さが厳しくなる時期です。作った鉢や苔玉は、戸外で越冬できますが、寒風が直接当たらないようにベランダの内側や軒下に入れるなど工夫します。
 ユキワリソウやバイカオウレンなど半日陰が好きな草花も花の咲く前のこの時期はしっかり日にあてます。
 雪が降った場合には、茎や枝が折れそうなものは、積もらないところに退避させましょう。

水やり
 凍結と水切れに注意です。引き続き、水やりは2日に1回が目安です。ただし、風の吹き具合、空気の乾燥の程度で鉢の乾きは変わります。鉢の表面をよく見て、鉢や苔玉を手で持って、重さで乾き具合を確かめましょう。なお、午後遅くや夜間にあげると鉢内の凍結につながるので、午前中に済ませます。特に苔玉や根洗いなど、皿から吸水させるものは、昼には皿に水がなくなるように水の量を調節しましょう。


肥料
 12月から2月までは、肥料はお休みです。

枯れ葉、枯れた茎

 一年草や宿根草、落葉樹は葉や茎が枯れてきますが、冬枯れの姿を楽しみます。ただし、地面に落ちた葉は、病気を防ぐためにこまめに取り除きましょう。茎に残った葉も、汚くなった葉は根元から切り取るなどして少し整理すると、風情のある冬の景色が作れます。汚いと感じるか趣があると感じるかは個人個人違います。自分の感性で素敵だなと思う姿にしてみてください。

矮性ノガリヤスの冬枯れの姿


今年一年の計画

 お手入れが一番少ない時期です。いくつか鉢を持っている人は、この時期に、一つ一つ丁寧に観察し、今年のプランをたててみましょう。3年くらい経過したものは根が回ってきているので、根洗いにするか(鉢から抜いて、まわりに苔をつけてそのまま楽しむ)、鉢増しするか(一回り大きな鉢に植え替える)検討します。最初に植えた草花が消えてしまって寂しくなったものは、リメイクすることを考えます。残った草花と鉢にどんなものをプラスしたら素敵か、考えを巡らせるのも楽しいですよ。最初はよくわかないと思うので、ご相談いただければ一緒にプランを考えます。
 根や芽が動き出す2月、3月は、新たに作るのはもちろん、根洗いや植え替え、リメイクをするのに一番いい時期です。ぜひ、チャレンジしてみましょう。




1~2月に活躍する植物


カラタチバナの草物盆栽





カラタチバナ
 日のあまり当たらない林床に自生し、冬に赤い実をつける常緑の低木。別名百両ともいわれ、お正月の縁起植物。7月頃花を咲かせ、その後緑色の実が徐々に赤く変わっていきます。ピカピカ輝き、少し丈のある姿はお正月の寄せ植えにピッタリです。  

カラタチバナの入った山野草盆栽の季節毎の移り変わりは、こちらでご覧いただけます。
https://www.instagram.com/explore/tags/suzuranra43/



樹木と山野草の寄せ植え盆栽

 
コバノズイナの草木盆栽


 何人かの方から樹木と山野草の寄せ植え盆栽のご要望をいただいているので、「樹木と山野草の寄せ植え盆栽勉強会」を3月に実施してみたいと思います。(希望者の予定を合わせて日程設定)

 いわゆる伝統的な樹木盆栽ではなく、山木風の雑木を使った寄せ植えとなりますので、樹木も少し大きくなります。(高さ20㎝から40㎝程度)。そのため、植え付けに最適な3月に行います。樹木と山野草の寄せ植え盆栽は、樹木の素材選びが重要なので、ご自身でも今後、樹木の素材を探せるように、選び方をお伝えします。また、植え付けの角度、山野草との合わせた植え込み方法など基本的なこともお伝えいたします。植え込みに慣れている方がよいので、Step2 もしくは、鉢盆栽を2回以上受講した方が対象です。

◆内容 樹木1種と山野草2種の寄せ植え

◆費用 鉢盆栽と同様に参加費4,180円+実費です。樹木苗の実費は多少高くなります。

◆苗木の教材は、樹形のよいものを優先に準備したものからお選びいただきます。

◆お申し込み
ご希望の方は、メールにてお申し込みください。
宛先 workshop@be-yourself.jp
記載内容
・氏名
・3/4(金)5(土)6(日)11(金)12(土)13(日)18(金)19(土)20(日)
 各日、10:00~13:00 14:30~17:30
 のうち、参加が可能な日時(複数日)を記載
※参加可能な日の中で、組み合わせを調整するので、複数の日程の記載をお願いします。

◆締め切り 1月16日(日)


春の野草観察ツアー

 高尾山の近くの駒木野庭園で行われる「陽春庭園ぼんさい展」に合わせて、春の野草観察ツアーを企画しています。(新型コロナウイルスの状況によっては、展示会が中止となる場合があること、また参加希望者が少ない場合は、ツアーの実施を見合わせる場合があること、ご了承ください。)

◆2022年3月21日(祝) 

◆内容 小仏川沿いの遊歩道を散策して春の野草を観察します。

◆スケジュール
9:00高尾駅集合 9:12バス乗車 9:30梅の里まちのひろば スタート
ランチは1500円程度の店検討
13:00 駒木野庭園着 ぼんさい展 見学

◆案内 駒木野/野草を守る会

◆費用 500円 (当日支払い)

◆その他 ハナネコノメ アズマイチゲ キバナアマナなどが見られる予定です。

◆お申し込み
ご希望の方は、メールにてお申し込みください。
宛先 workshop@be-yourself.jp

◆締め切り 1月31日(月)
実施可否を判断したいため、一旦、この時点で締め切らせていただきます。その後もご希望の方いらっしゃいましたら、ご連絡ください。可能な限り調整いたします。



教室の日程・予約について

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、引き続き、定員3名にして実施いたします。 

 ご希望の日程が既に満席の場合は、ご都合の良い日程をご連絡ください。教室の都合が合えば、新規日程として追加いたします。
 また、メールでの教室のご予約は、こちらを参照ください。


今後の教室の予定

 3月の予定は、調整中です。決まりましたら、以下のサイトからお申し込みサイトへのリンクを貼るようにいたします。ご確認の上、お申し込みください。
 



展示会情報

こちらを確認してください。(新春盆栽展の情報を掲載しております)