小さな自然と一緒に暮らす 季節ごとに姿を変える山野草の盆栽、その作り方、育て方をお伝えする教室です。

2024年12月31日火曜日

睦草 Web展示会 2024年初冬

 山野草盆栽や草木盆栽をいくつか組み合わせて、その季節ならではの景色を作るのが席飾り。盆栽教室の生徒の皆さんの作品を見ていただくリアルな展示会はまだ難しいので、写真に収めてWeb上で見ていただくWeb展示会という形をとっています。希望者を募って、盆栽教室の生徒のみなさんと私の作品の写真を撮りました。山野草盆栽や草木盆栽の見所は、咲いている花のみならず、咲いた後の種姿、綿毛、穂、紅葉、黄葉、樹の立ち上がり、枝ぶりなどいろいろあります。そのため、12月でも、素晴らしい景色が作れるのです。この季節ならではの心がほっとする景色をぜひ、ご覧ください。。


■展示作品  2024年12月15日 東京都狛江市にて撮影

■展示作品
 作品名は左から
   写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

江川 真理子

ユキヤナギ・オヘビイチゴ他
コバノタツナミソウ(自作陶盤)
ノギク・リンドウ・コバノタツナミソウ(大竹慎一郎さんの鉢・自作陶盤)


ユキヤナギ・オヘビイチゴ他


ユキヤナギの紅葉とオトギリソウの種姿


コバノタツナミソウ


 伸びやかに斜上するヤマコウバシの草木盆栽。紅葉は、1週間ほど前がピークでした。それが見られなかったのは残念ですが、落ちずに残った葉が初冬のこの季節ならではの景色を作ってくれています。カサカサ音がしそうな落ち葉に加え、陶芸教室で作った落ち葉の添配も仲間に入っています。それに合わせたのが、ピッタリのタイミングで紅葉したユキヤナギ。オヘビイチゴの緑の葉と色づいた赤い葉が、ユキヤナギの紅葉をさらに引き立てています。今回、初めて根洗い仕立ての作品が加わりました。コバノタツナミソウの小さな花と種姿の根洗い、席全体にやさしさをプラスしてくれています。




中野 優希

ホトトギス青藤
コバノズイナ・コガネシダ・


ホトトギス青藤


ホトトギス青藤の花


コバノズイナの紅葉


 この秋、初めて草木盆栽にチャレンジし、それをメインにして飾っていただきました。紅葉が始まったコバノズイナは、緑の葉とオレンジの葉がよいコントラストになっています。合わせたのは、小鉢で作ったホトトギス。少し遅くなって咲き始めたホトトギスは、ちょうどよい位置に花をつけ、つぼみ、ひらきかけ、満開と時の流れが感じられます。山野草盆栽の魅力である、やわらかな茎のカーブも見どころの一つ。明るい緑色の葉が主張しすぎないように、少し奥に配置し、林の奥でひっそり咲く景色を作りだしました。




岩淵 幸子

セントウソウ・ササ (自作陶盤)
ユウゲショウ 
シモツケ・ヒメカンスゲ・アメリカスミレサイシン (大竹慎一郎さんの鉢・自作陶盤)


セントウソウ・ササ


ユウゲショウ


シモツケの紅葉


 ちょうどよいタイミングで黄色、オレンジ、赤と色とりどりに紅葉したシモツケをメインに、飾っていただきました。シモツケは、葉が少なくなってやわらかな枝ぶりがよく見えるようになり、背後のヒメカンスゲがそれをさらに光らせています。合わせたのは、軽石に植えたセントウソウ。緑たっぷりの葉と全体のシルエットがシモツケの鉢と好対照で、お互いに引き立てあっています。こちらも、初めて根洗い仕立ての作品が加わりました。ユウゲショウの小さな根洗いですが、ひょろっと伸びた姿が、やさしさと軽やかさを醸し出しています。




片倉 桃子

ジュズサンゴ(大竹慎一郎さんの鉢)
ヒダカミセバヤ(阿部三有紀さんの鉢)
シモツケ




ジュズサンゴ


ヒダカミセバヤ



シモツケ


 こちらも、ちょうどよく黄葉したシモツケをメインに考えた席飾り。シモツケも育てている場所によって、色づき方が異なります。黄色い葉の色づきも素敵だなと思わせる、黄からオレンジへの繊細なグラデーションが魅力です。それに合わせたのが、こちらも優しいトーンで色づいたジュズサンゴ。変わった形の鉢が山の斜面から伸びる姿を演出します。ピンク色の落ち葉も横に添えたら、よいアクセントになりました。ヒダカミセバヤの小さな葉も黄色からピンクに色づいて優しいカーブを描いています。全体的に淡い色合いの紅葉・黄葉でそろえた席飾り、穏やかな気持ちにさせてくれます。




勝木 順子

ユキノシタ
ヤブコウジ・コクリュウ・ユキワリソウ(遠藤正樹さんの鉢)


ユキノシタ


ヤブコウジ・コクリュウ・ユキワリソウ


ヤブコウジの実


 今回、初めて参加してくださいました。昨年は、実がつなかなったヤブコウジが今年は、たくさん実をつけたとのことで、それをメインに飾っていただきました。赤いピカピカ輝く実をたっぷりつけたヤブコウジを、コクリュウの黒い葉が引き立てています。やさしくカールするコクリュウはまるでリボンのようだとの声も。一緒に合わせたのは、小さなユキノシタの鉢。葉の小さなユキノシタがたくさん広がっています。寒い季節の赤い実はやはり心がほんわかします。これからの季節、たっぷり楽しませてくれそうです。




岩下 由紀子
ヒメカンスゲ・オトギリソウ (自作陶盤)
ジュウガツザクラ・スズメノヤリ・ノギク(自作鉢)


ヒメカンスゲ・オトギリソウ 


ジュウガツザクラの花


ジュウガツザクラのつぼみ


 ポツポツと咲き始めたジュウガツザクラをメインに、静かな冬の始まりの景色の席としました。ジュウガツザクラのはずなのに、今までは秋には咲かないか、咲いても一つか二つでしたが、今年は、たくさんつぼみをつけてくれました。そして、この展示会に合わせたかのようにつぼみが膨らみ咲き始めました。ぽつぽつと咲く、この時期ならではの桜の景色です。合わせたのは、ジュウガツザクラの優しい花色をそっとひきたててくれるオトギリソウの草紅葉。柔らかにカーブした葉もいい味を出してくれました。





 みなさん 現場で最終調整をするために、いくつか候補の鉢を持ってきています。
それらの全員集合の写真です。

2024年12月28日土曜日

東京 高尾 駒木野庭園の錦秋庭園ぼんさい展


 11月15日から18日まで、東京、高尾にある駒木野庭園で錦秋庭園ぼんさい展が開催されました。駒木野庭園は、高尾山の裏側、昭和初期に建てられた古民家とその庭を日本庭園に整備された趣のある場所。ぼんさい展では、その古民家の中で行われました。


東京、高尾の駒木野庭園の古民家


 このぼんさい展は、ある特定の会やグループの展示会ではなく、いろいろな会の方や個人が参加するので、伝統的な樹木の盆栽から草もの盆栽、雑木と山野草を組み合わせた草木盆栽など、さまざまなタイプの盆栽が楽しめます。


床の間の樹木盆栽・畳の上の草木盆栽


石庭に展示された一連の盆栽


 私も2年前から飾らせていただき、今回3度目の秋の展示となりました。 
 今回は、紅葉がきれいなタンバススキとハゴロモフジバカマ、晩秋ワレモコウなど背の高くなる秋の草花を寄せた鉢をメインに、ノジギクやツルソバなどと合わせて晩秋の景色を作りました。


屏風を背にした草もの盆栽の三点飾り
タンバススキ・晩秋ワレモコウ・ハゴロモフジバカマ他
ツルソバ・ヒメジソ
ノギク・ナキリスゲ


ハゴロモフジバカマの花・タンバススキの穂
タンバススキ・ハゴロモフジバカマ

ツルソバの花のアップ
ツルソバの花


ノギクの花のアップ
ノギク


 いつもInstagramの写真で見てくださっている方が、足を運んでくださり、「写真もいいけど、やはり実物はそれ以上」「ずっと眺めていたい」とおっしゃってくださったり、お近くの方がいらして「着物の絵柄のようですね」とおっしゃってくださったり、数々の嬉しい言葉をいただきました。
 展示会の楽しさは、こうして作品を介していろいろな方とお話することができること。そして、悩みに悩んで展示させていただくことで、「盆栽を飾る」ということを深く学ぶこともできます。とてもありがたい機会に感謝しています。この経験を盆栽教室でも生かしていきたいと思っています。

庭側から見た古民家と常設の樹木盆栽


 この駒木野庭園は、普段も立派な盆栽が庭に置かれ、その季節ならではの盆栽が室内に飾られています。日本庭園のベンチで和むのもとても気持ちがいいです。高尾山に行かれた際には、立ち寄ってみること、おすすめします。高尾駒木野庭園 (東京都 八王子市)



2月の山野草・苔玉の盆栽教室のご案内








セツブンソウの山野草盆栽








 2月の盆栽教室の日程が決まりました。

 2月の前半は東京でも寒くて鉢盆栽を作るのには適さないので、後半からスタートです。

 早春の花と少し先に楽しめる草花を組み合わせて寄せ植え盆栽を作れるように準備する予定です。

 ぜひ、作って飾って楽しみましょう。

 ご希望の方は、こちらのページをご確認の上、お申し込みください。盆栽教室の入会は随時可能です。教室の様子を体験できる「体験レッスン」をぜひどうぞ。現在、睦草5周年記念キャンペーン中で、入会金が5,500円(税込)→3,300円(税込)。なんとなく興味を持っていらっしゃる方、この機会にどうぞいらしてみてください。毎月決められた日時に通う形ではないので、東京近郊以外の方も、最近、増えてきています。

 金、土、日が定休日でない、ショップ等オーナー様・スタッフ様メニューはこちらにございます。プライベートレッスンがご希望の方はこちらへどうぞ。

 引き続き、定員を通常4名のところ、3名とさせていただきます。

講座の内容や受講費用などについては、サイト上部のタイトル下のリンクや右のメニューバーのリンクからご確認ください。


2024年12月19日木曜日

1月の盆栽鉢の1day ショップのご案内





盆栽鉢や陶板







 寒さが厳しくなってきました。東京狛江のアトリエの庭では、アシズリノジギクがちらほらと咲き始め、センリョウのオレンジの実が彩りを放っています。

 1月の1day ショップ(山野草盆栽の鉢・陶盤の販売の月1回のショップ)は、1月13日(月・祝)です。
 2月の立春を過ぎれば、もう春のお手入れ開始。新たな制作や植え替えも後半にはできるようになるでしょう。ぜひ、鉢や陶板を探しにいらしてください。最近は、山野草の盆栽だけではなく、樹木の盆栽や多肉植物、観葉植物の鉢をお探しの方もいらっしゃいます。少し個性あふれる鉢は、そんな皆様にも楽しんでいただけるのではないかなと思います。

  植えたい植物がある場合は、それをお持ちいただいて、鉢に入れたり横においたりしてお選びいただけます。



 盆栽教室用の小さなアトリエで行うので、2名入れ替えで予約制となります。ご希望の方は、こちらのページからお申込みください。(予約は前日18時まです。)


2024年12月5日木曜日

1月の苔玉の盆栽教室のご案内






ボケの苔玉とひよこの人形







 1月の盆栽教室の日程が決まりました。

 1月は、寒くて、鉢盆栽を作るのには適さないので、苔玉の教室のみ実施します。

 いつもより、苔玉のレッスンの日が多いので、苔玉や盆栽に興味のある方、ぜひいらしてみてください。苔玉は、とても簡単に作れるので、盆栽を学ぶ第一歩として非常におすすめです。

 東京でも寒さ厳しいこの時期、赤く色づいたナンテン、もしくは、春にむけてつぼみが膨らむのを楽しめるボケを準備する予定です。

 ぜひ、作って飾って楽しみましょう。

 ご希望の方は、こちらのページをご確認の上、お申し込みください。盆栽教室の入会は随時可能です。教室の様子を体験できる「体験レッスン」をぜひどうぞ。現在、睦草5周年記念キャンペーン中で、入会金が5,500円(税込)→3,300円(税込)。なんとなく興味を持っていらっしゃる方、この機会にどうぞいらしてみてください。毎月決められた日時に通う形ではないので、東京近郊以外の方も、最近、増えてきています。

 金、土、日が定休日でない、ショップ等オーナー様・スタッフ様メニューはこちらにございます。プライベートレッスンがご希望の方はこちらへどうぞ。

 引き続き、定員を通常4名のところ、3名とさせていただきます。

講座の内容や受講費用などについては、サイト上部のタイトル下のリンクや右のメニューバーのリンクからご確認ください。


2024年11月11日月曜日

東京高尾の 駒木野庭園の錦秋庭園ぼんさい展に出展します

東京高尾の駒木野庭園 錦秋庭園ぼんさい展の案内はがき

 11月15日(金)~18日(月)まで、東京高尾の駒木野庭園で錦秋庭園ぼんさい展が行われます。こちらのぼんさい展は、特定の会の展示会ではなく、いろいろな方が参加する展示会となります。そのため、伝統的な樹木の盆栽から草もの盆栽、草木盆栽など、さまざまなタイプの席飾りの盆栽を楽しめます。

 高尾駒木野庭園は、日本庭園の中に古い日本家屋がある趣のあるところ。その和室に屏風をたてて、各自が秋の景色を作りだします。それらが集まると、建物全体が秋の雰囲気に。

 庭には、常設の立派な樹木の盆栽もあります。

 昨年に引き続き、私も出展させていただきます。普段、盆栽教室のアトリエには飾らせていただくのですが、写真ではなく、生の盆栽を皆様に直に見ていただく機会は少ないので、見に来ていただけたらとても嬉しいです。

 お近くの方はもちろん、高尾山ハイキングの帰りに立ち寄る方も多くいらっしゃいます。

 もしも、ご都合よろしければ、秋の景色を味わいにいらしてみてください。

 

高尾駒木野庭園 (東京都 八王子市)

昨年の錦秋ぼんさい展の様子はこちらから


2024年11月3日日曜日

12月の盆栽鉢の1day ショップのご案内




盆栽鉢 陶板 陶盤と山野草盆栽






 秋も深まり、東京狛江のアトリエの庭には、ノギクやホトトギス、シュウメイギク、フジバカマがあふれるように咲いています。12月の1day ショップ開催の頃は、アシズリノジギクやセンリョウの実が冬の庭の彩りになっているでしょうか。

  12月の1day ショップ(山野草盆栽の鉢・陶盤の販売の月1回のショップ)は、12月22日(日)です。寒さが厳しくならない前半に盆栽教室を実施するので、後半の暮れの押し迫る時期の開催となりますこと、ご了承ください。
 クリスマスやお正月に活躍しそうな、メタリックの釉薬の鉢や陶板、扇形の陶板や立体的な半月のお皿なども入荷しています。ぜひ、お気に入りの鉢や陶板を見つけにいらしてください。最近は、山野草の盆栽だけではなく、樹木の盆栽や多肉植物、観葉植物の鉢をお探しの方もいらっしゃいます。少し個性あふれる鉢は、そんな皆様にも楽しんでいただけるのではないかなと思います。

  植えたい植物がある場合は、それをお持ちいただいて、鉢に入れたり横においたりしてお選びいただけます。



 盆栽教室用の小さなアトリエで行うので、2名入れ替えで予約制となります。ご希望の方は、こちらのページからお申込みください。(予約は前日18時まです。)










2024年10月30日水曜日

12月の山野草・苔玉の盆栽教室のご案内





ゴールテリアの苔玉






 12月の盆栽教室の日程が決まりました。

  東京でも寒くなるこの時期、赤い実のものは、見るだけでホッと暖かくなるような気がします。クリスマスやお正月が近づくこの時期、クリスマス用やお正月用に盆栽を作るのは楽しいものです。

 12月は、後半寒くなり、鉢盆栽を作るのには適さないので、前半に鉢盆栽、翌週に苔玉の教室を実施します。

 ぜひ、作って飾って楽しみましょう。

 ご希望の方は、こちらのページをご確認の上、お申し込みください。盆栽教室の入会は随時可能です。教室の様子を体験できる「体験レッスン」をぜひどうぞ。現在、睦草5周年記念キャンペーン中で、入会金が5,500円(税込)→3,300円(税込)。なんとなく興味を持っていらっしゃる方、この機会にどうぞいらしてみてください。毎月決められた日時に通う形ではないので、東京近郊以外の方も、最近、増えてきています。

 金、土、日が定休日でない、ショップ等オーナー様・スタッフ様メニューはこちらにございます。プライベートレッスンがご希望の方はこちらへどうぞ。

 引き続き、定員を通常4名のところ、3名とさせていただきます。

講座の内容や受講費用などについては、サイト上部のタイトル下のリンクや右のメニューバーのリンクからご確認ください。


2024年10月28日月曜日

11月の盆栽鉢の1day ショップのご案内








 東京も少しずつ紅葉が始まる季節です。アトリエそばのハナミズキは、綺麗に紅葉しています。

  11月の1day ショップ(山野草盆栽の鉢・陶盤の販売の月1回のショップ)は、11月9日(土)です。ぜひ、お気に入りの鉢を見つけにいらしてください。最近は、山野草の盆栽だけではなく、樹木の盆栽や多肉植物、観葉植物の鉢をお探しの方もいらっしゃいます。少し個性あふれる鉢は、そんな皆様にも楽しんでいただけるのではないかなと思います。

  植えたい植物がある場合は、それをお持ちいただいて、鉢に入れたり横においたりしてお選びいただけます。



 盆栽教室用の小さなアトリエで行うので、2名入れ替えで予約制となります。ご希望の方は、こちらのページからお申込みください。(予約は前日18時まです。)











2024年10月3日木曜日

11月の山野草・苔玉の盆栽教室のご案内





陶板の上にのった山野草の寄せ植え盆栽





 11月の盆栽教室の日程が決まりました。

 11月は、秋の花に加え、東京でも綺麗な紅葉が見られる季節です。アトリエからはジューンベリーやヒメシャラのオレンジ色の紅葉が見られます。秋の盆栽づくりは花はもちろん、紅葉、実、穂など、楽しめるものがたくさん。ぜひ一緒に、部屋の中に秋を呼び込むような、素敵な作品を作りましょう。

 また、秋の苔玉は、これから紅葉を楽しめるものや実を楽しめるものを準備します。日に日に葉や実が色づいていく姿を間近に見るのもいいものです。赤い実はクリスマスやお正月にも飾れます。

 ご希望の方は、こちらのページをご確認の上、お申し込みください。盆栽教室の入会は随時可能です。教室の様子を体験できる「体験レッスン」をぜひどうぞ。現在、睦草5周年記念キャンペーン中で、入会金が5,500円(税込)→3,300円(税込)。なんとなく興味を持っていらっしゃる方、この機会にどうぞいらしてみてください。毎月決められた日時に通う形ではないので、東京近郊以外の方も、最近、増えてきています。

 金、土、日が定休日でない、ショップ等オーナー様・スタッフ様メニューはこちらにございます。プライベートレッスンがご希望の方はこちらへどうぞ。

 引き続き、定員を通常4名のところ、3名とさせていただきます。

講座の内容や受講費用などについては、サイト上部のタイトル下のリンクや右のメニューバーのリンクからご確認ください。


2024年9月30日月曜日

10月の盆栽鉢の1day ショップのご案内





 東京もようやく涼しくなってきました。花の色が濃くなり、秋を感じる季節です。

  10月の1day ショップ(山野草盆栽の鉢・陶盤の販売の月1回のショップ)は、10月27日(日)です。秋は、盆栽づくりに恰好の季節です。ぜひ、お気に入りの鉢を見つけにいらしてください。最近は、山野草の盆栽だけではなく、樹木の盆栽や多肉植物、観葉植物の鉢をお探しの方もいらっしゃいます。少し個性あふれる鉢は、そんな皆様にも楽しんでいただけるのではないかなと思います。

  植えたい植物がある場合は、それをお持ちいただいて、鉢に入れたり横においたりしてお選びいただけます。


 ※山野草の寄せ植え盆栽や苔玉の販売はありません。


 盆栽教室用の小さなアトリエで行うので、2名入れ替えで予約制となります。ご希望の方は、こちらのページからお申込みください。(予約は前日18時まです。)

2024年9月3日火曜日

10月の山野草・苔玉の盆栽教室のご案内






小さなノギクの根洗いとうさぎの人形




 10月の盆栽教室の日程が決まりました。

 10月になると、東京狛江のアトリエも気温も下がり、窓を開けると気持ちの良い風が通ります。そして、10月は盆栽を作るのにとてもいい時期。秋の花はもちろん、紅葉、実、穂など、楽しめるこのがたくさん。ぜひ一緒に、部屋の中に秋を呼び込むような、素敵な作品を作りましょう。

 また、秋の苔玉は、これから紅葉を楽しめるものを準備します。東京でも。緑から黄色やオレンジ、赤へと変わっていく姿を楽しめますよ。

 ご希望の方は、こちらのページをご確認の上、お申し込みください。盆栽教室の入会は随時可能です。教室の様子を体験できる「体験レッスン」をぜひどうぞ。現在、睦草5周年記念キャンペーン中で、入会金が5,500円(税込)→3,300円(税込)。なんとなく興味を持っていらっしゃる方、この機会にどうぞいらしてみてください。毎月決められた日時に通う形ではないので、東京近郊以外の方も、最近、増えてきています。

 金、土、日が定休日でない、ショップ等オーナー様・スタッフ様メニューはこちらにございます。プライベートレッスンがご希望の方はこちらへどうぞ。

 引き続き、定員を通常4名のところ、3名とさせていただきます。

講座の内容や受講費用などについては、サイト上部のタイトル下のリンクや右のメニューバーのリンクからご確認ください。


睦草 5周年記念キャンペーン


うさぎの人形と小さなプレゼント二つの写真


  おかげさまで、山野草の盆栽教室、睦草は、5周年を迎えることができました。これを記念し、また、会員の皆様への日頃の感謝を込めて、二つのキャンペーンを実施します。


 ◆新規会員の皆様向け 入会金割引キャンペーン

 2024年9月2日から2025年3月31日まで、入会金割引を行います。

 通常 5,500円(税込)→ キャンペーン価格 3,300円(税込)

 いつもの入会特典のプレゼント 肥料(880円)と肥料ケース(330円)ももれなく差し上げます。

 山野草の盆栽や苔玉に興味のある方、ぜひ、この機会に体験レッスンからどうぞ。毎月決められた日時に通う形ではないので、東京近郊以外の方も、最近、増えてきています。


 ◆既存会員の皆様向け プレゼントキャンペーン

 2024年9月の教室と10月の教室にご参加の皆様に、小さな盆栽鉢を一つプレゼントします。いろいろな種類があるので、お好きなものをお選びいただく形となります。


モミジの盆栽と小さな盆栽鉢がたくさん並ぶ写真



 ぜひ、いらしてみてください。



2024年9月2日月曜日

睦草 創立5周年となりました

姫油薄・清澄白山菊・石垣屋久島菫・弟切草 
2019年秋(夏に制作)


 9月2日で山野草の盆栽教室 睦草は5周年を迎えることができました。

 振り返るとこの5年間は、あっという間であったような、いろいろなことがあったような不思議な時間です。

 IT企業に勤めて、そろそろ役職定年後のことを考えなければいけないなとおぼろげに感じていた、50歳前後。「自分はITよりも、植物、自然、古いものの方が好き、もっとそちらを究めたい。そして、小さな自然と暮らす楽しさを他の人にも伝えたい。」人と話をする中でふと思いました。

 セカンドキャリアを考えるにあたり、ITの仕事ではなく、自分の興味のあることをとことんやってみるのもありなのではいか、そんなことを思ったのが今思えば睦草の始まりのきっかけです。

 最初のチャレンジは、山野草盆栽の写真をアップするInstagramを始めること、友達向けのワークショップを週末にやってみること。石橋を叩いて割ってしまうくらい慎重な私にとって、どちらもとても勇気のいることでした。

 それでも、最初の一歩を踏み出せば、「今まで全く面識のなかった人と新たにつながることの面白さ」を経験することができ、「自分は何が楽しくて、何が嫌か」という新しい発見がありました。その小さなチャレンジが、自分で自分の働く場を作り、企業で働くのとは違う楽しさや難しさを味わうというのもよいのではという考えにつながります。長年働いていた会社を思い切って辞め、睦草を立ち上げたのがちょうど5年前の今日。

 山野草盆栽は、最初に鉢に植えたところがスタートで、その後、長く育てていくなかで、時間や自然環境、偶然の出来事を味方にしながら、作品にしていきます。

 この睦草の教室も、同じだなと思います。Instagramで盆栽の鉢作家の陶芸の先生に出会い、雑木と山野草の寄せ植えの勉強会を紹介していただき、展示会で飾るという機会をいただく。その偶然のような必然のようなことの積み重ねで、私の知識や技術や経験、人とのつながりがどんどん増えていく。それを他の皆様に伝える場として睦草の教室が存在し、その活動の幅が広がっていく。いい循環を作るのが、自分で事業をするということなのではないかなと、最近感じています。

 このいい循環をつくれたのは、本当に多くの人が力になってくれたおかげです。盆栽の先生、陶芸の先生をはじめ、勉強会や展示会の先輩方、山野草の苗や苔、鉢の仕入先のみなさま、多くの方が、私の営みを理解してくれ、サポートしてくださいました。そして、何よりも、この教室に通ってくださる、生徒のみなさま。生徒のみなさまの笑顔や、山野草の盆栽に対する興味や熱意がこの循環を動かす大きな原動力になっています。

 みなさま、本当にありがとうございます。

 睦草が、山野草の盆栽の作品と同様、年を経るごとに魅力的な場になっていけるよう、引き続き、力を尽くしてまいります。これからもどうぞよろしくお願いいたします。



冒頭写真の5年後の姿
姫油薄・清澄白山菊・弟切草・竜胆・夕化粧
地縛り・犬香需・姫莎草・小鮒草


2024年9月2日

東京 狛江 山野草の盆栽教室 岩下 由紀子




2024年8月19日月曜日

9月の盆栽鉢の1day ショップのご案内

9月の盆栽鉢の1day ショップのご案内



 まだまだ暑い日が続きますね。東京狛江のアトリエは、夕方になるとセミの声がひっきりなしに聴こえます。少しずつ秋が近づいているような気がします。

  9月の1day ショップ(山野草盆栽の鉢・陶盤の販売の月1回のショップ)は、9月15日(日)です。秋のお彼岸が過ぎれば、そろそろ植え替えや新規の作品作りもできる頃となります。ぜひ、お気に入りの鉢を見つけにいらしてください。最近は、山野草の盆栽だけではなく、樹木の盆栽や多肉植物、観葉植物の鉢をお探しの方もいらっしゃいます。少し個性あふれる鉢は、そんな皆様にも楽しんでいただけるのではないかなと思います。

  植えたい植物がある場合は、それをお持ちいただいて、鉢に入れたり横においたりしてお選びいただけます。


 ※山野草の寄せ植え盆栽や苔玉の販売はありません。


 盆栽教室用の小さなアトリエで行うので、2名入れ替えで予約制となります。ご希望の方は、こちらのページからお申込みください。(予約は前日18時まです。)










2024年8月1日木曜日

睦草 山野草盆栽のWeb展示会 2024年春



 山野草盆栽や草木盆栽をいくつか組み合わせて、その季節ならではの景色を作るのが席飾り。盆栽教室の生徒の皆さんの作品を見ていただくリアルな展示会はまだ難しいので、写真に収めてWeb上で見ていただくWeb展示会という形をとっています。希望者を募って、盆栽教室の生徒のみなさんと私の作品の写真を撮りました。山野草盆栽や草木盆栽の見所は、咲いている花のみならず、つぼみや新緑、樹の立ち上がり、枝ぶりなどたくさん。合わせる陶板や卓、布、添配など各自工夫しました。睦草の陶芸体験教室で作った自作の鉢や陶板もあります。この季節ならではの瑞々しい景色を、ぜひご覧ください。


■展示作品  2024年5月 東京都狛江市にて撮影

■展示作品
 作品名は左から
   写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

江川 真理子

コナラ・イヌトウバナ(大竹慎一郎さんの鉢・自作陶盤)
ヘビイチゴ(自作陶盤)
ノギク・リンドウ・コバノタツナミソウ(大竹慎一郎さんの鉢・自作陶盤)


コナラの葉


ヘビイチゴ


ノギク・リンドウ・コバノタツナミソウ・タチツボスミレ


 今回は、初めての枝ものの席飾りに挑戦。昨年秋に作った実生のコナラの草木盆栽をメインに、高尾山の麓の景色をイメージして作りました。伸びやかに生長したコナラは、長さ90cm近くあり、新芽の明るい緑が鮮やかです。高尾で見られたニリンソウを合わせたかったそうですが、ちょっと前に花が終わってしまったとのこと。代わりに、昨年の秋の展示会でも飾ったノギクとリンドウの鉢。緑いっぱいの鉢は秋とは打って変わってこの季節ならではの景色です。アクセントに置いたヘビイチゴの鉢が、長いランナーと赤い実でやさしさと彩りを添えてくれました。


橋本 和江

ホトトギス青藤・ノギク・タチツボスミレ(遠藤正樹さんの鉢)
ハンゲショウ(自作陶盤)
ドウダンツツジ


ホトトギス青藤・ノギク・タチツボスミレ


ハンゲショウ


ドウダンツツジ


 今回、初めての参加。最初は見学をとのご希望だったのですが、せっかくの機会なので飾ることにも挑戦していただきました。教室で作ったホトトギスの鉢に、自分で作った苔玉二つを組み合わせた席飾り。ドウダンツツジの流れるような枝ぶりが台に載せることでよくわかるようになりました。教室では、樹木で苔玉を作りますが、草で作ったハンゲショウの苔玉も少しいびつな球形で自然風。一緒に添えたカエルも、いい仕事をしてくれています。古くから家にあったカエルとのこと。古いものの持つ、いい味わいが出ています。緑の葉と苔でしっとりとした風景が浮かび上がり、これから蒸し暑くなる季節にも飾りたい景色です。



岩下 由紀子
メイゲツソウ・矮性ノガリヤス・アシズリノジギク (自作陶盤)
アキグミ・ヤクシマツルキンバイ・草 (自作鉢・自作陶盤)
コハリスゲ・スミレ・ヤエヤマスズコウジュ (自作陶盤)


アキグミの枝・葉


メイゲツソウ・矮性ノガリヤス・アシズリノジギク


コハリスゲ・スミレ・ヤエヤマスズコウジュ


 アキグミの柔らかな枝ぶりと輝くような葉をメインに、緑あふれるこの季節の席としました。このアキグミは、先輩が剪定したアキグミの小さな枝を挿し木したもの。3年ほどたって、樹形ができてきたので、鉢に入れてさらに2年半。下からカーブして出てくる優しい感じの枝を大切にしています。時間をかけて自分で作った素材が景色になっていくのを見るのは、格別です。アキグミに合わせたヤクシマツルキンバイが少し前に終わってしまったので、赤い葉の綺麗なメイゲツソウを彩りに。小さな鉢のヤエヤマスズコウジュが今回唯一の花。小さく咲いています。


岩淵 幸子

ヤクシマザサ(自作鉢・自作陶盤)
ハマボウ・アシズリノジギク・イブキジャコウソウ(自作鉢・自作陶盤)


イブキジャコウソウの花


アシズリノジギクの葉


ヤクシマザサ


 昨年の秋に作ったハマボウの草木盆栽をメインに2点飾りで構成。ハマボウの草木盆栽は、海岸に生える植物の寄せ植えなので、海辺の景色を作りました。ちょうどタイミングよくイブキジャコウソウも咲いてくれ、彩りと素敵な香りを漂わせています。添えにしたのは、小さなヤクシマザサ。岩場を思わせる自作の鉢に、そこに生えていそうな形の草の取り合わせ。水を思わせる自作の小さな陶盤も景色づくりに貢献しています。
 ハマボウは秋の紅葉も美しい樹木。アシズリノジギクの紅葉と相まって、素敵な景色になりそうです。


中野 優希

ヒメサルスベリ
ヒメユキノシタ
ツクシカラマツ


ヒメサルスベリ


ヒメユキノシタ・ツクシカラマツ


 こちらも今回初めての参加。見学をご希望でしたが、最近、盆栽熱が高まり、この春ご自分で作った作品を持ってきてくれました。急遽、その場で作った三点飾り。小さな鉢に合う低めの台を他の生徒さんが貸してくださり、立体的な景色になりました。平面に配置していたときは、単調な感じでしたが、いざ、台にのせると、途端に印象が変わります。
 ヒメの名の付く小さな草木が、手作りならではのやさしいラインの鉢に入り、全体的にかわいらしい席となりました。それぞれ、持ち込むことによりどんな景色になっていくのか、楽しみです。
 


片倉 桃子

台湾バイカカラマツ・スズメノヤリ
チシマタンポポ
チャルメルソウ・シダ

台湾バイカカラマツ・スズメノヤリ


チシマタンポポ


チャルメルソウ・シダ(阿部三有紀さんの鉢・自作陶盤)

  
 こちらは、ちょうどよく咲いてくれたチャルメルソウをメインに考えた席飾り。チャルメルソウの花は地味ですが、チャルメラの形をした趣のある花。メタリックの釉薬をかけた浅鉢に渋い葉色のチャルメルソウと緑あふれるシダが静かで落ち着いた景色を作ります。一方、台湾バイカカラマツのかわいい花殻がスズメノヤリの穂と一緒に春の終わりののどかな一コマを思わせます。ちょうどその日の朝につぼみを開いたというチシマタンポポが彩りのアクセントになりました。林の中の陽だまり、木漏れ日の下、木陰を思わせる、穏やかな席飾りになりました。