小さな自然と一緒に暮らす 季節ごとに姿を変える山野草の盆栽、その作り方、育て方をお伝えする教室です。

2024年2月9日金曜日

睦草 山野草盆栽のWeb展示会 2024年秋


  山野草の盆栽をいくつか組み合わせて、その季節ならではの景色を作るのが席飾り。それらを見ていただくリアルな展示会はまだ難しいので、写真に収めてWeb上で見ていただくWeb展示会という形をとっています。希望者を募って、生徒のみなさんと私の作品の写真を撮りました。山野草の盆栽の見所は、咲いている花のみならず、つぼみや種姿、穂、草もみじなどさまざまです。合わせる陶板や、添配もそれぞれ各自工夫しました。この季節ならではの植物たちの作りだす景色を、ぜひご覧ください。


■展示作品  2024年10月撮影  東京狛江にて

■展示作品
 作品名は左から
   写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

岩淵 幸子

フユイチゴ・ボントクタデ・イヌコウジュ・セントウソウ
(自作鉢)


ボントクタデの花


イヌコウジュの葉


フユイチゴの葉と添配の小さな家

 今回は、体験陶芸教室で作ったインパクトのある自作鉢を主役に席を構成。他の鉢も加えての2点飾りや3点飾りも考えましたが、鉢の色やテクスチャーにマッチした陶器の小さな家を添配にしたシンプルな席飾りに。フユイチゴの緑の葉が鉢や添配に映え、おおらかに伸びた赤い茎と小さなピンクの花のボントクタデがもう一つのポイントになっています。家の小さな丸窓の中から小鳥がのぞいており、物語が生まれそうな景色になりました。このあと、フユイチゴもボントクタデもイヌコウジュも草紅葉になります。その頃を想像するのも楽しい作品です。


江川 真理子

ヤクシマススキ
ジュズサンゴ
ヒメタデ
ノギク・リンドウ・イヌタデ
ユウゲショウ


リンドウの花

ユウゲショウの紅葉(自作陶盤)

ジュズサンゴの実

ヒメタデの花
乾燥させたセイタカアワダチソウの茎の敷板

 五点飾りに初めて挑戦した作品です。「秋めいていく中での花々」というテーマの風景。主役の鉢は、綺麗な色のリンドウがピッタリのタイミングで咲いてくれ、枝垂れたノギクとイヌタデが彩りを添えています。一方、受けは可憐な赤い実のジュズサンゴ。今年はたくさん実をつけています。草紅葉の綺麗なユウゲショウと可愛らしく咲いたヒメタデ、シュッとしたヤクシマススキが脇役として秋の雰囲気をさらに醸し出してくれました。自作の陶盤や、セイタカアワダチソウの茎を並べた敷板?なども景色に馴染んで素敵です。


片倉 桃子



カタバミ(自作鉢)
ビナンカズラ
ノギク

ノギクの花

カタバミ・ビナンカズラ


カタバミ

  
 こちらは、ちょうど咲き始めたノギクを主役とした席飾りです。つぼみの時は色濃く、だんだん咲き進むにつれて色が薄まっていくノギク、そのグラデーションが見事です。一方で受けにしたのは、実生から育てたビナンカズラ。少し個性的な形の鉢に入れたことで、つる植物の面白く伸びる様が活きているように思います。添えにしたのは、カタバミ。道端によく生えているカタバミもこうして小さな鉢に入ると、趣があります。自作のとても薄い鉢との相性もぴったりで、野に咲く様子を映し出しています。


岩下 由紀子

黒軸カリヤス・ノコンギク・アカバナ・アキノキリンソウ
アオスゲ・イヌコウジュ
キブシ・アシズリノジギク・草

キブシ

黒軸カリヤス・ノコンギク・アカバナ・アキノキリンソウ


ノコンギクの花



 春、高尾山の登山コース4号路のつり橋のところに咲いていたキブシが印象的で、その秋の姿を想像して作った席飾り。キブシは秋の紅葉もきれいで、それを受けるのにやはり紅葉のきれいな黒軸カリヤスを合わせました。赤や黄色に染まった黒軸カリヤスの間から、ノコンギクやアキノキリンソウが顔を出しています。秋は、花はもちろん様々な紅葉が美しいので、それらを楽しむ一席としました。


全員コラボ作品
候補で持ってきた作品が勢ぞろい


2024年2月3日土曜日

3月の山野草・苔玉の盆栽教室のご案内










 3月の盆栽教室の日程が決まりました。

 3月になると、東京でも菜の花やスミレ、桜が咲き始めます。春から初夏にかけて楽しむ盆栽を一緒に作りましょう。

 ご希望の方は、こちらのページをご確認の上、お申し込みください。盆栽教室の入会は随時可能です。教室の様子を体験できる「体験レッスン」をぜひどうぞ。苔玉に興味のある方、ぜひ、いらしてみてください。

 金、土、日が定休日でない、ショップ等オーナー様・スタッフ様メニューはこちらにございます。プライベートレッスンがご希望の方はこちらへどうぞ。

 引き続き、定員を通常4名のところ、3名とさせていただきます。

講座の内容や受講費用などについては、サイト上部のタイトル下のリンクや右のメニューバーのリンクからご確認ください。