7月は、梅雨が明ける前の前半に、教室を実施しました。雨の日になることも多かったのですが、「雨の日、実は好きなんです」という方も多くいらっしゃいました。激しい雨は困りものですが、雨に濡れて潤いたっぷりの植物たちを見るのは、私も結構好きです。アトリエの庭はすぐそばに植物があるので、そんな景色を眺めながらの教室となりました。 ■苔玉の苗
7月の苔玉は、暑い夏、緑の葉が涼しさをもたらしてくれ、秋には見事に紅葉するナンテンとハゼノキを準備しました。
ハゼノキの苔玉
薄緑色の陶盤にのせて
ハゼノキの苔玉
信楽焼の皿にのせて、カエルの人形とともに
ナンテンの苔玉
大竹慎一郎さんの勾玉の皿にのせて、カニとヤドカリの人形とともに
ハゼノキの苔玉
大竹慎一郎さんの陶盤にのせて
ハゼノキの苔玉
石のお皿にのせてカエルの人形とともに
■鉢盆栽の苗
7月は夏から秋にかけて楽しめる苗を準備します。夏の草花は、ヒトツバショウマ、ツユクサ、シュムシュノコギリソウ、オトギリソウ、ホソバギク、ヒメクグなど、秋の草花は、キヨスミシラヤマギク、フジバカマ、ノコンギク、ヒメアブラススキなどを準備しました。
今まで作った鉢のお手入れ(お手入れ前)約2年前、初めて作った作品です。新型コロナウイルスの関係で、しばらく教室に来られず、その後のお手入れができずにいたとのこと。初めてのお手入れを一緒に行いました。種のついているものを切り戻し、位置の悪いものは抜きます。消えてしまったミズヒキソウの代わりに、新たな苗を加えて、リフレッシュさせました。
今まで作った鉢のお手入れ(お手入れ後)右側がお手入れした作品
キヨスミシラヤマギク(秋:花)
コバノタツナミソウ(春:花)
ショウジョウバカマ(初春:花)
鉢:信楽焼
左側がお手入れで抜いた苗と新しい苗で作った作品
オトメギボウシ (初夏:花 春~秋:葉)
八重ヒメフウロソウ(春~秋:花)
コバノタツナミソウ(春:花)
鉢:大竹慎一郎さん
ひなたが好きな草花で作る鉢盆栽ヒトツバショウマ(初夏:花 )
シュムシュノコギリソウ(夏:花 )
ノコンギク(秋:花・綿毛)
鉢:片岡美津江さん
ツユクサ(初夏~初秋:花)
ヒメクグ(夏:花 春~秋:葉 )
鉢:遠藤正樹さん
オトギリソウ(初夏:花 秋:種姿)
ヒメクグ(夏:花 春~秋:葉 )
鉢:信楽焼
苔玉は、のせる陶盤や皿によって、表情が変わります。鉢盆栽は一つの組み合わせしかできませんが、苔玉は組み合わせを変えられるのが面白いところ。
皆さまにも写真撮影の折に、いろいろ楽しんでいただきました。家のお皿でもいろいろ組み合わせて楽しんでいただけると嬉しいなと思います。今の季節は、ガラスのお皿も素敵ですよ。