生徒さんからもよくご質問をいただくので、私が参考にしているもの、愛用しているものをご紹介します。なかなか、通常の書店やホームセンターにはおいていないので、写真をクリックすると通販のサイトに飛べるようにリンクを張っております。参考にしていただけますと幸いです。
おすすめの本
◆風の盆草 小林 均 著
山野草同士や雑木と山野草の寄せ植えをどのようにデザインすると自然風に見えるか、かっこよくなるかを丁寧に解説してくれている本です。特に、山野草盆栽からスタートした私が雑木と山野草の寄せ植えを勉強したい時期に手にした一冊。ワクワクしながらページをめくったことを今でも覚えています。
草花や草木を単に寄せて植えるだけだと、ただの寄せ植えになってしまい、素敵な景色にはなりません。盆栽は、小さな鉢の上に自然の景色を作りだす芸術。その景色を作るということで悩んでいた私にとって、救世主のような本になりました。なるほどとうなるヒントが随所に書かれています。
時を経て変わっていく作品の写真もたくさん納められ、写真を見ているだけでも心が躍ります。盆栽とは、時間をかけて、作者の意図をもって、景色を作るものだと改めて学ばせていただいた本で、今でも、ページをめくっては学んでいます。
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暮らしを彩る草盆栽 山野草の寄せ植え |
◆山根景子の草もの盆栽: 山野草で彩る四季の寄せ植 山根 景子著
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山根景子の草もの盆栽 |
こちらも写真の綺麗な本で、四季折々、行事に重合わせた盆栽など、作品のイメージづくりに重宝します。お月見やクリスマス、ひな祭りの飾りとしての盆栽は、次はこれを参考に自分もやってみようと思うことがたくさん。盆栽は、「作る、育てる、飾る」という3つの楽しみがありますが、飾るというところの楽しみを広げてくれた本です。それぞれの植物の配置が書いてあるのが、この本ならではの特徴。こちらも中古本しかないようですが、状態のよいものがあればおすすめです。
おすすめの道具
◆ガーデニングはさみ
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アルスコーポレーション Gクラシック ガーデニング鋏 GC-380 |
こちらは、以前、アルスコーポレーションのサイト、チョキギャラリーに取材していただいた際に、使わせていただいたのが縁で知るようになったはさみです。盆栽の剪定ばさみにも似た形で、持ち手から刃先までが長いので、山野草盆栽の手入れの際に奥の方の葉や茎を切るのにとても具合がよいのです。いくつかガーデニングばさみを持っているのですが、こればかり使うようになりました。山野草盆栽で使うはさみは通常のガーデニングばさみでも十分ですが、もしも新たに買うのなら、これが一押しです。
◆スポイト式ジョウロ
普段の水やりには、ジョウロやシャワー口のついたホースで行っていますが、教室で盆栽を作った時の水やりは、上記の写真のようなスポイト式ジョウロを使っています。狭いアトリエでも取り扱いやすく、スポイトを押す力の加減で水流を調整できるのでとても便利なのです。通常の水やり時には手間がかかりますが、作りたての盆栽にやさしく水をあげる際や、部屋に飾っている盆栽に水やりするときにとても重宝します。
上記写真はドイツ製で、以前展示会で盆栽園の方が販売しているのを買わせていただきました。私の教室でもその盆栽園から分けていただいて販売していたのですが、それも完売。盆栽園でももう在庫はないとのこと。同じドイツ製のものは、なかなか手にいれるのが難しいのですが、最近似たものをネットで販売しているのを生徒さんが見つけてくれました。
いろいろな通販サイトで販売されているようですので、以下は参考までに写真にリンクを張っておきます。いろいろな色の展開もあるようです。
おすすめの土
こちらの教室では、硬質の赤玉土とひゅうが土をブレンドして使います。
◆焼成硬質赤玉土
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プランテーションイワモト 焼成硬質赤玉土 極小粒 |
盆栽に使う赤玉土は、硬質であることがとても重要です。私が教室で使っているのはプランテーションイワモトの焼成硬質赤玉土の極小粒(2~3mm)。固い上にかなり小粒なので、水はけよく水持ちもよいという相反する条件を見事に兼ね備えてくれます。
14Lはかなり大量なので、少量が良い方はこちらに5Lサイズもあります。
◆ひゅうが土
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プランテーションイワモト ひゅうが土 細粒 |
盆栽の用土には、赤玉土に加えて、富士砂、桐生砂、日向土といった軽石系の土をブレンドします。私の教室では、その軽石系の土にひゅうが土の細粒(2~3㎜)を使っています。土をブレンドする場合、粒が揃っていることが大切なのです。このひゅうが土の細粒と上記焼成硬質赤玉土の極小粒がちょうといい具合に粒がそろうのでおすすめです。
こちらはプランテーションイワモトの自社サイトの方に、5Lサイズもあります。→ こちら