睦草だより　第１４号　2020年11月

 


山野草盆栽教室　睦草の庭のノコンギク
紫の濃淡が美しいノコンギク


秋は紅葉、実、穂の季節

　
山野草盆栽　フウチソウの穂

　秋は、花だけではなく、紅葉や実、穂など、見頃となるものがたくさんありますよ。特に、穂については、山野草の盆栽を始める前までは、目をとめることなどあまりありませんでした。最近は、散歩の途中でいろいろな草の穂が気になります。皆さんも穂に注目してみると面白いですよ。綺麗な穂がいろいろあるものです。花瓶にさして秋の風情を楽しみましょう。


１１月のお手入れ

早春に咲く草花はひなたに

　だんだん冷え込む時期となりますが、山野草は寒さに強いものが多く、また寒さを経験した方が、来春の芽出しもよくなります。戸外でそのまま育てます。早春に咲く、ユキワリソウやバイカオウレンは、もともと半日陰が好きな植物ですが、この時期からは、日のよくあたるところに置きましょう。 


赤い実はかごの中へ

　ヤブコウジやゴールテリアの実が赤くなってくる頃です。鳥にみつかると食べられてしまうので、カゴの中に入れるとよいでしょう。太陽の光と風が通るように、底も網になっているものをみつけて下さいね。私も経験がありますが、実が食べられてしまうのは、結構ショックです。どうぞ早めに対策してください。

山野草盆栽の赤い実対策のカゴ



水やりは１日１回 から２日に１回へ

　気温が下がる一方、空気が乾いてきましたね。水やりも、１日１回から１日おきに変わる時期。鉢の表面の土の乾き具合を見て調整します。


この時期の肥料は重要

　8月の下旬に開始した固形肥料は、効果がなくなっている頃です。まだ交換していない方は、肥料の形が残っていても、新しい肥料に変えましょう。11月末で肥料は一旦おやすみになるので、この1か月しっかり肥料をあげましょう。 


綿毛も楽しもう

　ノギクやノコンギクの種は綿毛になるので、綿毛を楽しみたい場合は、花殻を取らずにそのままにしておきます。枯れた花びらをピンセット等で取り除き、頭状部分のみにしておくと、可愛い綿毛姿を楽しめます。


山野草盆栽のノギクの綿毛



飾る楽しみ

　肥料のおかげで花をたくさんつけた盆栽。少し花を間引くと風情が出てくるものです。一瞬、可哀そうにも思いますが、切った方が、植物への負担は軽くなります。そして切った花は、切り花として楽しめばいいのです。そのために、小さな花瓶や空き瓶を持っていると楽しみも広がります。小皿に花を浮かべてもいいですよ。ぜひ、いろんなアイデアで切り花を楽しんでみてください。

野の花を切り花にした例　花瓶、空き瓶、ガラス皿



山野草盆栽の鉢、陶盤


　山野草盆栽に合う鉢はなかなか流通しておらず、自ら少しずつ新しい作家さんを開拓しているところです。今回は、安達孝好さんの鉢を新しく仕入れさせていただきました。山野草の盆栽に合う、素朴な形、釉薬の作品です。

 
山野草盆栽の鉢作家　安達好孝さんの鉢

のどかな景色を作りたいときなどに重宝しそうです。教室にいらした際には、ぜひ、チェックしてみてください。
　

苔玉を載せた自然石の皿


　秋には、苔玉や根洗いをのせるのに自然石のお皿、おすすめです。人工的に作った石のお皿は時々見るのですが、自然の石は滅多に目にすることがありません。これは、たまたま見つけて、自分用に購入するとともに、皆さんも好きなのではと数点仕入れたもの。そろそろ数が少なくなってきました。それぞれ形の違う一点ものかつ、継続的に仕入れることができるものではないので、ご希望の方は、お早目に。


１１～１２月に活躍する草花

山野草盆栽のナキリスゲ



ナキリスゲ

日本に自生する常緑性の多年草。細い濃い緑の葉と、秋の穂を楽しみます。とても丈夫でよく増えるので、寄せ植えに入れた際には、間引いたり、地表ギリギリで切ったりして、他の草花への影響を調整します。スッとした葉とかわいらしい穂は秋の景色を作るのにはもちろん、春から夏にかけても大活躍。 

この草花の入った山野草の盆栽は、こちらでご覧いただけます。 

https://www.instagram.com/explore/tags/suzuranra7/


冬の陶芸体験教室のご案内

　12月の後半から2月の前半にかけては、寒さが厳しいので、鉢盆栽を作るのには適しません。（苔玉は1月にも行う予定です。）その間、会員様向けの陶芸体験教室を企画したいと思います。 

ご興味ありましたら、お申し込みください。 

大竹慎一郎先生の陶芸体験教室 

◆日時　土曜日　14:00～17:00 

　希望者の方の都合の良い土曜日で日程調整します。（どうしても日程が合わない場合は、ご容赦ください） 

◆講師　大竹慎一郎先生 

◆場所　大竹慎一郎先生の工房
京王線・JR横浜線・相模線　橋本駅徒歩21分　バス＋徒歩13分
（橋本駅に13：30集合） 

◆内容　山野草盆栽の鉢1個 陶盤1個を作ります 

※素焼き後、化粧土をかけますが、こちらは大竹先生に実施していただけます。 
※出来上がった鉢は、私がまとめて預かり、教室にいらした際に皆さまにお渡しいたします。

山野草盆栽の鉢・陶盤づくり体験教室



◆費用　2,200円（税込） 

使用する粘土費用＋焼成費
 

◆定員　3名＋私　/回 

◆お申し込み 

ご希望の方は、メールにてお申し込みください。 

宛先　workshop@be-yourself.jp

記載内容 

・氏名
・12/19　12/26　1/16　1/23　1/30　2/6　2/13（いずれも土曜日）のうち、参加が可能な日（複数日）を記載 

※参加可能な日の中で、組み合わせを調整するので、複数の日程の記載をお願いします。
※会員同士お友達と一緒に参加希望の方は代表の方がお友達の名前を記載してお申し込みください。 


締め切り：11月15日（日）まで

◆大竹慎一郎先生　について
私の陶芸の先生で、ご自身でも盆栽をお作りになります。

略歴

植木鉢や陶盤などを中心に作陶。
個展など多数開催している他、作品は「趣味の山野草」誌上の作例にも使用されている。
2001　朝日陶芸展 入選
2003　日本陶芸展 入選
2010　現代茶陶展 入選

大竹先生の鉢で作った私の作品


教室の日程について

　新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、現在定員2名にして実施しております。ご希望の日程が既に満席のこともあり、ご迷惑をおかけしているかもしれません。もしもご自身の都合が良い日に教室の空きがない場合は、一度、ご都合の良い日程をご連絡ください。この期間は、柔軟に新たな日程を組むことを考えたいと思います。教室の都合が合えば、新規日程として追加いたします。何卒、よろしくお願いいたします。

今後の教室の予定

　１月は苔玉の教室のみ実施します。（日程は調整中）
　以下のページからお申し込みサイトに行き、お申込ください。


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