睦草だより 第3号 2019年12月

ジューンベリーのミカン色の葉が青空に映えます

いろいろな紅葉


 
我が家はクリスマスが近くなると、散歩道の落ち葉を拾って飾ります。紅葉というとモミジやハゼを思い浮かべますが、桜やドウダンツツジも綺麗な色の落ち葉になり、クリスマスなど洋風の飾りにも合うように思います。赤だけでなく、みかん色に染まる感じもお気に入り。ジューンベリー、ヤマコウバシ、イワシデなど、綺麗な色に染まります。散歩の傍ら、木々がどんな風に紅葉するのか、注意してみるのも楽しいですよ。

12月の山野草の盆栽・苔玉の手入れ


置き場所
寒さが厳しくなる時期です。作った鉢や苔玉は、戸外で越冬できますが、寒風が直接当たらないようにベランダの内側や軒下に入れるなど工夫します。赤い実のヤブコウジなどは、日中は日当たりのよいところに置くと綺麗な色を保ててよいのですが、鳥に見つかるとあっという間に食べられてしまいます。カゴをかぶせると鳥を防ぎつつ、太陽の光を当てることができます。

水やり
 水やりは2日に1回程度でよくなりますが、風の吹き具合、空気の乾燥の程度で鉢の乾きは変わります。鉢の表面をよく見て、時々鉢や苔玉を手で持って、乾き具合を確かめましょう。なお、午後遅くや夜間にあげると鉢内の凍結につながるので、午前中に済ませます。

肥料
 12月から2月までは、肥料はお休みです。肥料ケースごと抜き取ってしまいます。

枯れ葉、枯れた茎
 枯れ葉や枯れた茎で汚くなったものはとりましょう。地面に落ちたままにしておくと病気になってしまいます。枯れた茎は、地際で切るようにします。
 苔玉にした樹木(ハゼノキ、モミジ、シモツケなど)は、葉が落ちて枯れたように見えても、生きています。冬枯れの姿を楽しみ、水やりを忘れないようにします。

宿根草と一年草
 ナチアワモリショウマ、オトメギボウシ、ワレモコウなどの冬に枯れる多年草(宿根草(シュッコンソウ)と言います)は、地上に葉がすっかりなくなってしまいます。それでも、枯れたわけではありません。土の中では根が生きているので、水やりを忘れないようにしましょう。
 イヌタデなどの一年草は、こぼれ種で来年芽を出します。花がらは取らず、種がこぼれるようにしておきます。

来年の芽
 ススキなどの長い葉の植物は、今年穂を出した株の根元に来年の新芽が出てきます。出てきた新芽をすべて残すとどんどん増えてしまいます。来年の茎にするものを決め、あとは切り取ります。その際に、位置的に不等辺三角形になるように調整します。大きい芽は背が高くなるので、高くしたい位置のものは大きいものを残し、低くしたい位置のものは小さいものを残すなどして、高さも不等辺三角形になるようにします。鉢の縁近くにも新しい芽が出てくることがよくあります。鉢の縁は、植物にとって環境がいいので、それを残すと、そればかりが強くなり、鉢の内側のものの元気がなくなってしまいます。不要な芽は早めに切り取るようにします。

飾る楽しみ 

赤い実の植物の苔玉や盆栽は、クリスマスやお正月の時期に大活躍。

まつぼっくりやクルミの実と一緒に飾ると、一気にクリスマスムードになります。ヒマラヤスギのまつぼっくりはバラの花のような形をしているのをご存知ですか?大小とりまぜて飾るとかわいらしいのでお勧めです。近所にヒマラヤスギがある方、まつぼっくりが落ちていないか見てみてくださいね。

干支人形や小さな独楽、羽子板と一緒に飾ると今度はお正月ムードに。山野草の盆栽には、陶器の人形が合うような気がして、我が家は干支人形として陶器の人形をよく買います。これらは正月以外にも使えるので重宝します。中でも頻度が高いのは、荒土うさぎ(信楽焼 幸生窯)鶏の親子(人形作家 桂晶子作)。来年のネズミも買おうかどうか思案中です。ちなみに、荒土うさぎと荒土ふくろうは、皆さまによくお褒めいただくので、窯元から直接仕入れさせていただきました。興味のある方は、お声がけください。

12月~1月に活躍する草花

大実ゴールテリア
別名チェッカーベリー、ヒメコウジ ツツジ科の常録矮生(ワイセイ)低木。地下茎で増え、寒さに当たると葉が赤くなります。  6月~7月頃に、白く小さい釣鐘型の花が咲き、その後、薄緑色から、ピンク、赤へと実の色が変わる様子を楽しめます。実がぶら下がるので苔玉にしたり、小さな鉢からこぼれるように植えたりするとよいでしょう。 この草花の入った山野草の盆栽はInstagram #Suzuranra25 https://www.instagram.com/explore/tags/suzuranra25/でご覧いただけます。

Q&A

 みなさまから時折いただくご質問、他のみなさまも同じような疑問をお持ちかと思いますので、このお便りで少しずつご紹介いたします。

 Q 雨の日でも水やりするのですか?

 A 雨の降り方によって調整します。大雨の時はいいのですが、小雨の時には、上の葉だけが濡れていて、地面まで水が届いていないことがよくあります。特に苔玉は、苔は濡れても、中までしみこんでいないことがあるので、要注意です。心配なときは、手で持って、中まで雨がしみこんでいるか重さを確認しましょう。


2月の教室のスケジュール

会員のみなさまは、以下の教室(@睦草アトリエ)にご参加ください。
なお、2月のCAFE&SPACE PushPullにて行う教室は、体験レッスンの方専用とさせていただきます。体験希望のお友達と一緒に参加されたい場合は、睦草アトリエの以下の教室にお申し込みください。

通常教室@睦草アトリエ すべて鉢盆栽
2月23日(日)14:30-17:30
2月24日(月)14:30-17:30
2月28日(金)10:00-13:00
2月29日(土)10:00-13:00


以下のサイトからお申し込み下さい。パスワードは「8787」です。
会員さま向け2月予約サイト

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第2号 2019年11月
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