チシマタンポポ咲きました |
乾燥や強風に注意
春は乾燥して時に強風が吹きますが、今年は、特に顕著なように思います。私も油断して、ふと見たら、草花が萎れていたことがありました。普段、ピンとした姿に慣れていると、それが当たり前と思いますが、水が枯れると可哀そうな姿になります。その無残な姿に、念入りな水やりとこまめにチェックすることの大切さを改めて実感しました。すぐに水を張った洗面器に鉢をつけてピンとした状態に戻ってもらいましたが、植物のダメージは大きいことでしょう。もの言えぬ植物はこちらが気づくしかないのです。乾燥が続く時、風が強い時は、朝の水やり以外にも様子をチェックしましょうね。
5月のお手入れ
置き場所 半日陰が好きな草花は日なたから移動
日なたが好きな草花は、良く日のあたるところに置きます。半日陰が好きな草花は、午前中日があたり、午後影になるような場所か、一日を通して明るい日陰になるような場所に置きます。ユキワリソウは、新しい葉が出てきているかと思います。木陰のような場所(50%くらい遮光)に移します。
水やり 1日に1回が目安 風の日に注意
水やりは1日に1回が目安となります。風が強いときは、こまめにチェックして鉢の表面が白く乾いていたら、たっぷり水をあげましょう。
風通し 蒸れないように剪定
葉が茂りすぎると蒸れてしまうので、下葉をとったり、株を抜いり、剪定したりして風通しをよくしましょう。
地下茎で増えるノギク類、ホタルブクロ、ホトトギスなどは、思わぬところから芽が出てくることがあります。今年は、この芽を育てると決め、その他は思い切って抜いたり地際で切ったりしましょう。その他、こぼれ種で芽生えたものは、位置や組み合わせが良い場合は残し、それ以外は抜きます。
ヒナソウは、茎が長くなり、草姿が乱れてくる頃となります。そのままにすると蒸れてしまうので、ひとしきり花を楽しんだたら、根元近くの葉のすぐ上で切り戻しをします。
苔のケア 指で押して土に密着
鉢盆栽の苔が浮いてきてしまっていませんか?北風にさらされたり、霜にあたったりすると、苔が浮いてくることがあります。地面と密着していないと苔は茶色くなってしまいます。そんな時は、霧を吹いて指で苔を上から押して、土に密着させてみてください。
苔はだんだん増殖するので、鉢の表面積よりも、苔の方が広くなって、浮き上がることもあります。そんな時は、一回はがして水で濡らし、綺麗な部分を使って、もう一度作った時と同じように張りなおしてみましょう。ピンセットがなければお箸でも大丈夫。苔の下の茶色の部分が厚くなっていたら、ハサミで薄くしてから貼ってくださいね。
苔が黒くなったり、深緑のゼリー状のものや球状のものがついていたりしませんか?苔が死んでしまうと黒くなります。深緑のゼリー状のものは、イシクラゲ。これらは、丁寧にとりのぞきます。
苔玉の苔 余分な苔はとる
作って少し時間のたった苔玉、苔と本体の間に空間ができていませんか?苔玉で使うハイゴケやシノブゴケはどんどん広がる苔です。広がる場所がないと、浮くような形で表面積を広げることがあります。浮いてしまうと、乾燥するので、苔が茶色くなってしまいます。 時々、手のひらで苔玉を包んでにぎり、密着させましょう。
苔の方がかなり増えてしまった場合は、余分な苔をとります。薄くなっている部分などに移動させてもいいでしょう。切り取った苔があまり大きくなければ、ピンセットやお箸で、端をミズゴケのなかに埋め込んで密着させます。広い面積の場合は、苔玉を作ったときと同様、黒の木綿糸を巻き付けて密着させてもよいでしょう。
山野草盆栽の鉢 ご紹介
鉢作家、阿部三有紀さんの鉢が初入荷しました。手作りならではの曲線を持ち、落ち着いた色合いの化粧土や釉薬を使った鉢は、植える草花を引き立て、自然風の景色を作るのに、活躍してくれると思います。
少しずつの入荷となります。教室にいらした際にもしあれば、ぜひチェックしてみてください。
5~6月に活躍する草花
高さ5~10cmの小ぶりの草花。5月から6月にかけて花径1㎝足らずの淡い桃紫色の花を次々と咲かせます。花を1か月以上楽しめるのと、細く繊細なようで、意外と丈夫なのがおすすめのポイント。秋には葉が黄色になり、冬には地上部には何もなくなります。春、芽生えをみつけたときの喜びはひとしおです。
この草花の入った山野草の盆栽は、
https://www.instagram.com/explore/tags/suzuranra4/
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でご覧いただけます。
Q&A
Q.タチツボスミレの葉が繫ってきました。剪定した方がよいですか?
A. タチツボスミレは、花後、大きく葉を茂らせます。風通しが悪そうな部分や、全体のバランスを大きく崩すものは、葉の付け根や茎の付け根で剪定するとよいでしょう。タチツボスミレはとても丈夫で、こぼれ種で子株がどんどん増えるので、剪定を怖がらなくても大丈夫です。ただし、基本の部分はちゃんと残してくださいね。また、株が寿命を迎えた時のために、こぼれ種で芽生えた小苗は大切にしましょう。
あなたはだぁれ?
これは、ミズヒキソウ(赤)の新芽。葉が互生(茎から交互に葉が出るもの)で、幅が広く、縁に細かい毛が見られます。背が高くなり、小さな花がたくさんつくので種もいろいろな鉢に飛び込みます。1mmほどの小さな花は、上から見ると赤、下から覗くと白で紅白のミズヒキになぞらえて名付けられました。
背が高くなるので、鉢の前の方に芽生えたら、後ろの方に植え替えるといいでしょう。小さいうちなら、いい位置に植え替えるのも簡単です。
この草花の入った山野草の盆栽は、
https://www.instagram.com/explore/tags/suzuranra14/
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盆栽用語 持ち込み
盆栽用語で鉢の中で培養された年月のことを持ち込みと言います。盆栽は、長く持ち込むことによって、風情のある姿になっていきます。「持ち込みが古い」などと使います。
創作したときは、バランスを考えて植え付けるので、その瞬間素敵にできますが、やっぱりすこしぎくしゃくしています。今まで違う環境で育った植物が一つの鉢に入るので、花や草の向き、高さのバランスがそろっていないからです。
でも持ち込んでいくことにより、バランスが取れてきます。1年で随分変わり、2年、3年、時の経過とともに、どんどん良くなっていきます。盆栽の技術や知識は、作ることのみならず、持ち込んでいくところにあるなぁと常々思います。ぜひ、一緒に、時を味方につけて、素敵な作品にしていきましょう。
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定員が少ないのでご希望の日程が既に満席となるケースも多いと思われます。そのような場合は、今設定されていない日程でもよいので、皆さまのご都合の良い日程をご連絡ください。教室の都合が合えば、新規日程として追加いたします。
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