睦草だより 第26号 2021年11月

 

ジューンベリーのオレンジ色の紅葉
アトリエ横のジューンベリーの紅葉が綺麗です

 



紅葉の季節

 草木の葉が紅葉する時期となりました。今年はいつもよりも早いように感じます。

 山野草盆栽をするようになって、草木の紅葉に敏感になりました。紅葉といえば、モミジやイチョウと思っていましたが、桜の葉やノジギクの葉など、じわじわと色を変えていくものにも、目が行くようになりました。最近は、黄色やオレンジに色づく葉がお気に入りです。

 みなさまもおつくりになった鉢盆栽や苔玉の葉の色がどんな風に変わっていくか、じっくり味わってくださいね。秋の楽しみが増えますよ。


11月のお手入れ

早春に咲く草花はひなたに

 だんだん冷え込む時期となりますが、山野草は寒さに強いものが多く、また寒さを経験した方が、来春の芽出しもよくなります。戸外でそのまま育てます。早春に咲く、ユキワリソウやバイカオウレンは、もともと半日陰が好きな植物ですが、この時期からは、日のよくあたるところに置きましょう。


赤い実はかごの中へ

 ヤブコウジやゴールテリアの実が赤くなってくる頃です。鳥はちょうど食べ頃がわかるらしく、赤く熟すと食べられてしまいます。カゴの中に入れるとよいでしょう。太陽の光と風が通るように、底も網になっているものをみつけて下さいね。私も経験がありますが、実が食べられてしまうのは、結構ショックです。どうぞ早めに対策してください。

山野草盆栽の赤い実対策のカゴ



水やりは1日1回 から2日に1回へ

 気温が下がる一方、空気が乾いてきましたね。水やりも、1日1回から1日おきに変わる時期。鉢の表面の土の乾き具合を見て調整します。


この時期の肥料は重要

 固形肥料の効果は2か月。8月の下旬に開始した固形肥料は、効果がなくなっている頃です。まだ交換していない方は、肥料の形が残っていても、新しい肥料に変えましょう。11月末で肥料は一旦おやすみになるので、この1か月しっかり肥料をあげましょう。秋の肥料は来春の芽出しのためにも重要です。


お手入れレッスン

 山野草盆栽は、育てていく中で、季節毎にどんな景色になるのかがわかってきます。旺盛なものは引き算し、少し寂しい時には、あとから草花を加えていきます。(鉢を崩さずとも、草花を加えることができます。)そうすることによって、いろいろな季節で楽しめる豊かな景色の作品になるのです。

 自然に飛び込んだものを生かすのはもちろん、自分で意図をもって変化させていくことも、山野草盆栽の醍醐味です。

「この季節に、こんな色の花が欲しいな。」「こんなラインの葉があると自然な風景になりそう」「背景に穂があると素敵かも」育てるうちにいろいろイメージが出てきます。絵を描くのと似ています。草花は、絵を描く筆や絵の具のようなもの。いろいろな絵筆や絵の具を紹介できればと思っています。

お手入れのレッスンでは、このように作品を豊かにする方法もお伝えいたします。

鉢をいくつでも持ち込めるので一緒に考えながら、素敵な作品に変化させましょう。

これは、新しく作品を作るのとは別の楽しさがありますよ。鉢の置き場所が限られる一方、いろいろ草花を育てたい方にもおすすめです。


<作成時>ミズヒキソウ・シュウメイギク・スミレ・タツノヒゲの寄せ植え

ナチコバダイモンジソウが咲いている山野草盆栽
<その後>晩秋も楽しめるようにナチコバダイモンジソウを追加してみました

 鉢を作るレッスンの回でも、お荷物が大丈夫であれば、今までの作った鉢をぜひお持ちください。剪定などのアドバイスをいたします。時間があれば、実際のお手入れを皆さまの前でやりますので、具体的なところがわかると思います。
 先日は、持ってきていただいた鉢盆栽と苔玉がちょうど見頃だったので、少しお手入れして、Web展示会第1号の写真を撮らせていただきました。みなさまもぜひどうぞ。


Q&A

Q 苔玉の苔が綺麗な緑になりません。どうしたらよいですか?

A 苔玉の苔は、常に湿っていると綺麗な緑になりません。苔玉のお皿の水は、お昼ごろにはなくなるくらいに調整してください。また、家の中に飾る際は、水分の蒸発は少ないので、水やりをせずにおいておきます。中は湿っているけれども、苔は乾いているような状態の時間を作るとよいようです。


Q 鉢が割れてしまいました。修復の方法はありますか?

A 粉々に割れた場合は難しいですが、スパッと割れた場合は、瞬間接着剤でつけることができます。陶器用の接着剤ではなく、100円ショップで売っている安い瞬間接着剤がよいようです。予めパズルのように組み合わせて完成形を確認してつけてくださいね。順番を間違えるとうまくピースがはまらないことがあります。


11月~12月に活躍する草花

ノジギクの花のアップ

 ノジギク

 海岸近くの山野の自生する多年草。直径約3~5cmの比較的大きな花を咲かせ、背も30㎝~40㎝と高くなります。花がしぼむときに淡紅色になることがあり、草紅葉とともに楽しめます。

この花の入った草もの盆栽は、
でご覧いただけます。


第3回陶芸教室の作品

 今回も素敵な作品ができあがりました。
山野草盆栽鉢と陶盤

山野草盆栽鉢と陶盤

山野草盆栽鉢と陶盤



 まるでショップのようです。
 皆さまの作品を目にしたときの嬉しそうなお顔を見て、私も嬉しくなりました。


第4回陶芸体験教室

 12月後半から1月の前半にかけて睦草の会員様向けの陶芸体験教室を実施します。


大竹慎一郎先生の陶芸体験教室
◆日時 12/18(土)12/25(土) 1/8(土)1/10(祝)1/15(土)14:00~17:00
     ※12/17(土)→12/18(土)修正しました。2021/11/9


希望者の方の都合の良い日で日程調整します。

◆場所 大竹慎一郎先生のアトリエ
京王線・JR横浜線・相模線 橋本駅
徒歩21分
(橋本駅に13:30集合)

◆内容 山野草盆栽の鉢1個 陶盤1個を作ります

※素焼き後、釉薬をかけますが、こちらは大竹先生に実施していただけます。
※出来上がった鉢は、私がまとめて預かり、教室にいらした際に皆さまにお渡しいたします。

◆費用 2640円(税込)
材料費upの影響で費用が変更になっています。

◆定員 4名+私 

◆お申し込み
ご希望の方は、メールにてお申し込みください。
宛先 workshop@be-yourself.jp
記載内容
・氏名
・12/18(土)12/25(土) 1/8(土)1/10(祝)1/15(土) のうち、参加が可能な日(複数日)を記載 ※12/17(土)→12/18(土)修正しました。2021/11/9
※参加可能な日の中で、組み合わせを調整するので、複数の日程の記載をお願いします。
※会員同士のお友達と一緒に参加したい場合は、代表の方がお友達の名前を記載してお申し込みください。
※複数回の参加をご希望の方は、その旨ご記載ください。申込状況によっては、希望に沿えないこともあること、あらかじめご了承ください。

申込締切:11月14日(日)まで その後調整した日程を20日(金)までに個別にご連絡。



◆大竹慎一郎氏 について

私の陶芸の先生で、ご自身でも盆栽をお作りになります。

略歴

植木鉢や陶盤などを中心に作陶。
個展など多数開催している他、作品は「趣味の山野草」誌上の作例にも使用されています。
2001 朝日陶芸展 入選
2003 日本陶芸展 入選
2010 現代茶陶展 入選


教室の日程・予約について

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、定員3名にして実施いたします。 (2名→3名にしました)

 定員が少ないのでご希望の日程が既に満席となるケースも多いと思われます。そのような場合は、今設定されていない日程でもよいので、皆さまのご都合の良い日程をご連絡ください。教室の都合が合えば、新規日程として追加いたします。
 また、メールでの教室のご予約は、こちらを参照ください。


今後の教室の予定

12月までの予定を公開しています。1月の予定は、調整中です。決まりましたら、以下のサイトからお申し込みサイトへのリンクを貼るようにいたします。ご確認の上、お申し込みください。
 

 11月下旬の教室の頃に、大竹先生のリング型の鉢が完成予定です。ご希望の方は、ゴールテリアとバイカオウレンなどを使い、リース風の寄せ植えを作ることができます。(大:直径19㎝程度 3520円 小:直径14㎝程度 2530円)数に限りがあるので、ご希望の方は早めにご予約ください。
<参考> こちらは私の作品 直径19㎝ 



 現在、陶盤の品ぞろえが充実しています。(1540円~) 陶盤をお探しの方もぜひどうぞ。

陶盤
左:片面のみ 右:リバーシブル


お友達紹介プログラム

こちらを確認してください。