ノイバラ咲きました。一重のバラも綺麗です。 |
天候に注意
雨続きでも、今年は、梅雨入りはまだ。晴れると夏のような暑さです。先日は、まるで秋の台風のような雨と風でした。こんな天候の時には、「夏のような日なので、少し影になるところに置こう。夜も水やりをしよう」「台風のような風だから、家に取り込もう」など、臨機応変の対応が必要です。天気予報に注意しながら、私もいつもより念入りに盆栽たちの様子を見ています。これから、山野草盆栽たちにとって一番過酷な季節、早め早めの対応で、うまく梅雨と夏を乗り越えましょう。
6月のお手入れ
置き場所
梅雨入りしますが、梅雨の晴れ間はかなり陽射しが強くなります。日陰や半日陰が好きな植物の鉢や苔玉は、すだれなどでうまく影を作るようにしましょう。ひなたが好きな植物も様子を見て、夕方に萎れるようなら半日陰に移しましょう。また、長雨の時期は、苔玉の皿にずっと水がたまらないように置き場所を工夫します。ゴールテリアや ヤブコウジ、コクリュウなど、実のなる植物の花の咲く時期です。雨にあたると実がつきにくくなるので、直接あたらないところに置きます。
水やり
雨の降らない日は、かなり気温が高くなります。そろそろ1日2回、朝晩の水やりに変更です。雨降りの日は、鉢が雨に当たる場所であれば、水やりの必要はありませんが、当たらない場所に置いている場合は、水をあげるようにします。
風通し
梅雨の時期は、蒸れるので、茶色の葉をこまめにとり、風通しをよくします。
ノコンギクやノギクなどの背をあまり高くしたくない場合は、根元に近い葉のすぐ上をカットします。しばらくすると、その残した葉と茎の間から、芽が出てきます。こうすることで、高さを低く抑えることができます。(これを切り戻しと言います。)
コバノタツナミも、種を付けたものを切り戻しをすると、風通しもよくなりますし、秋に咲くことがよくあります。(こぼれ種で増やしたい場合は、その分だけ残してくださいね。)
切りとった茎は挿し芽にして、新たな苗にすることができます。梅雨は、挿し芽をするのにちょうどいい温度と湿度となるのでチャレンジするのに最適です。
飾る前に
盆栽を飾るとき、ひと手間かけて以下のことに注意すると素敵になります。
・(春から夏は)茶色の葉は全てとる
・ 位置の悪いところに生えてきたものは抜くか切るかする
・ 根元の葉をとり、風通しをよくする
・ 鉢をぐるぐる回して、正面を改めて考える。(見せ所となるもの、背の高いものなどがど真ん中にならないようにする。)
・ 前面に空間をあける。もしくは大きい葉があったら抜いたり切ったりする
・ 位置の悪いところに生えてきたものは抜くか切るかする
・ 根元の葉をとり、風通しをよくする
・ 鉢をぐるぐる回して、正面を改めて考える。(見せ所となるもの、背の高いものなどがど真ん中にならないようにする。)
・ 前面に空間をあける。もしくは大きい葉があったら抜いたり切ったりする
・ 鉢を綺麗に拭く
・ 霧を吹いて苔や葉を湿らせる
今回は、こぼれ種で小さい鉢にたくさん草が入っており、イシガキヤクシマスミレに日が当たらない状況になっていたので、かなり抜いたり切ったりしました。
・ 霧を吹いて苔や葉を湿らせる
作業前 |
作業後 |
今回は、こぼれ種で小さい鉢にたくさん草が入っており、イシガキヤクシマスミレに日が当たらない状況になっていたので、かなり抜いたり切ったりしました。
山野草盆栽は、植物と人と時間で協力して作り上げる芸術作品です。ぜひ、ひと手間かけて素敵な作品に仕上げてみてください。
写真のおすすめ
時折、山野草盆栽の写真を撮ることをおすすめします。山野草盆栽は季節毎、年毎に姿を変えていくので、同じ景色にはもう出会えません。昨年はどうだったかなと振り返るのも楽しいものです。さらに、撮った写真を見ると、第三者の目で見ることができる良さもあります。普通に肉眼で見る場合は、自分が見たいように物事を見てしまうことがよくあります。不思議なことに、写真に撮ってみると、今までとは違う視点で見られるのです。「切ったはずだけど、まだここは風通しが悪そうだな」とか、「花がたくさんありすぎて暑苦しいな」など。
また、お手入れの作業前、作業途中、作業後で写真を撮ることも勉強になります。剪定の程度など、最初は手探りでやることとなります。やりすぎたときに、「このあたりでストップしておくのがいいのだな。」という振り返りができ、次回の剪定の時にとても参考になります。
ぜひ、たくさん写真を撮ってみてください。
6~7月に活躍する草花
キキョウ
秋の七草のひとつ。高さ30㎝で咲く少し大きめの花。6~7月に一通り花を咲かせたあと、下から10㎝くらいのところで切り戻しをします。すると新たに芽をだしてまた花を咲かせるので、9月まで楽しめます。キキョウは咲いた花も素敵ですが、つぼみが膨らむ姿がとても可愛らしいのも魅力です。山野草盆栽にすると、つぼみが少しずつ膨らんでいく姿を間近に見られて楽しいですよ。
この草花の入った山野草の盆栽は、
https://www.instagram.com/explore/tags/suzuranra11/
https://www.instagram.com/explore/tags/suzuranra11/
でご覧いただけます。
山野草盆栽で、山の上の方で咲いている姿を表現したり、枝垂れるようなものを飾ったりする際に、少し高さのある台に鉢を載せたりします。本来の盆栽飾りには、紫檀などでできた高卓や中卓が使われますが、かなりかしこまっていて、値が張ります。山野草盆栽を飾る際には、もう少し華奢な印象のもの、素朴なものなどの方が似合います。フラワースタンドや古い糸巻やど身近な道具を使うとよいでしょう。アトリエでは、スチールのスタンドに陶盤を載せて飾ったりしていますが、生徒の皆さまからご要望をいただくことがありました。今回、同じものではないのですが、似たような大きさのスチールの板を曲げて作ったシンプルな台を入手できました。素敵な風合いに塗装されています。アトリエに置いてありますので、ご希望の方、いらっしゃいましたら、お声がけください。
飾り台 3,300円(税込) |
冬の陶芸体験教室の作品
遅くなりましたが、冬の陶芸体験教室の完成作品のご紹介です。それぞれ個性あふれる作品ができあがりました。(冬の陶芸体験教室の様子はこちらでご覧いただけます。)
皆さま工夫された形の鉢や陶盤を、大竹先生が素敵に化粧土や釉薬をかけて焼いてくださいました。お店では売られていない、世界にただ一つのオリジナル作品です。
今回の陶盤もリバーシブルで使えます。鉢盆栽や苔玉の姿に応じて、いろいろ組み合わせを楽しんでいただければと思います。
7月下旬から9月上旬まで、暑くて盆栽作りには適さないので、陶芸体験教室を再び企画したいと思っております。ご希望ありましたら、ぜひ、ご参加ください。次号の睦草だよりで申込についてのご案内をさせていただきます。
教室の日程・予約について
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、引き続き、定員2名にして実施いたします。
定員が少ないのでご希望の日程が既に満席となるケースも多いと思われます。そのような場合は、今設定されていない日程でもよいので、皆さまのご都合の良い日程をご連絡ください。教室の都合が合えば、新規日程として追加いたします。
また、メールでの教室のご予約は、こちらを参照ください。定員が少ないのでご希望の日程が既に満席となるケースも多いと思われます。そのような場合は、今設定されていない日程でもよいので、皆さまのご都合の良い日程をご連絡ください。教室の都合が合えば、新規日程として追加いたします。