睦草だより 第24号 2021年9月


 


秋めいてきました

 
 9月に入り、すっかり秋めいてきました。猛暑でお疲れ気味の鉢盆栽や苔玉も、ほっとした表情をしているようです。

 皆さまの鉢や苔玉はお元気ですか?夏越しは、何年やっても難しいものです。特に、昨今、どんどん暑さが厳しくなり、集中豪雨も多く発生するようになりました。もしも元気がなくなってしまったものがあっても、めげないでくださいね。お手入れすれば大丈夫。また楽しめる鉢によみがえらせましょう。

  いよいよ秋の草花の季節が到来です。パステルカラーが主体の可愛らしい春の花と比較して、秋は花色が濃く、少し大きめの大人っぽい草花が多いように感じます。また美しい穂や実、草紅葉など、秋ならではの楽しみが待っています。新しく作ったり、今まで作った鉢をお手入れしたたりして、秋の景色を楽しみましょう。


9月のお手入れ


中旬頃から置き場所をかえる

 夏の間、日陰に避難させていた盆栽を中旬頃から元の場所に戻します。しっかり日にあてて花芽を作るようにしましょう。
 盆栽や苔玉は、正面を南に向けておきます。そうすると花が正面を向いて咲くようになります。


水やりは様子を見つつ1日1回へ

 残暑厳しい時は、1日2回必要ですが、1日1回に戻していきます。「鉢の表面の土が白っぽく、乾いたら水をあげる」が原則です。鉢や植物をよく観察して、頻度を調節しましょう。


肥料は8月中旬から再開

 肥料、再開しましたか?8月中旬から再開です。もし忘れてしまっていた場合は、すぐに置き肥をして、薄い液肥もあげるといいでしょう。液肥は、置き肥に比べてすぐ効きます。
 秋の肥料は、来年の芽の充実につながります。しっかりたっぷりあげましょう。


害虫対策は早期発見、すぐに対処  

  引き続き、よく観察して害虫を発見した場合は、すぐに殺虫スプレーで対処します。また、オルトラン粒剤を予防もかねて施すとよいでしょう。


スプレーの例
オルトラン粒剤



彼岸頃から植え替えOK

 彼岸の頃から、鉢盆栽作りも再開できるようになります。この時期に作ると冬までにしっかり育つので、春の姿が自然になります。秋、早めに作るのがおすすめです。


苔、傷んだら張り替え

 夏の間、蒸れるので苔が痛みがちです。涼しくなるとまた緑になってくることもありますが、黒くなったままになったら、その部分の苔は死んでいるのでとりのぞきましょう。
 苔玉は、張り替えると綺麗になりますよ。苔の部分だけとりのぞき、(ミズゴケはそのまま)新しい苔を黒い木綿糸でぐるぐる巻きます。
 もしも、家の苔玉用に苔が必要な場合は、教室にいらした際に在庫があればご購入いただけます。早めにご連絡をいただければ、その分を仕入れておくようにします。苔玉レッスンと同様、一つ分550円(税込)です。






台風対策、大切な鉢は中へ

 大型の台風が来る時期となりました。背の高くなったものや苔玉、小さい鉢は風の影響を受けやすいので、早めに部屋の中に取り込みましょう。私は、大切な鉢が棚から落ちて割れてしまったことがあるので、できるだけ、部屋の中に取り込むことにしています。部屋の中では、蒸れないように涼しい場所におきましょう。冷房が直接当たらないように気を付けてくださいね。


ヤブコウジの実


 ヤブコウジを入れた盆栽、実がつかなかったり、落ちてしまったりした方はいませんか?
ヤブコウジの実がないと、これからの季節の楽しみが半減です。でも、ヤブコウジは実のついたものを挿し木することができますよ。成功率100%とはいきませんが、やってみる価値はあります。ぜひ、教室に来る際に、お持ちください。庭の実の付いたヤブコウジを挿し木してみましょう。

左右の実は両方とも、挿し木です



9~10月に活躍する草花






 ミズヒキソウ

 山野の落葉樹の下などに生える多年草。8月~10月にかけて1mmほどの小さな花を咲かせます。とても丈夫で、こぼれ種でよく増えます。名前の由来は、贈り物につかう水引のように細い花穂からきています。小さい花は紅白になっていて、上から見ると赤、下から見ると白の部分が見えます。控えめな花ですが、花穂が描くラインは、芸術的。これが入ることにより、寄せ植えが一気に秋の雰囲気になります。

この草花の入った鉢は、以下でご覧いただけます。
https://www.instagram.com/explore/tags/suzuranra14/



飾る楽しみ





 今年の十五夜は、9月21日(火)。山野草盆栽や苔玉でお月見飾りをするのも楽しいですよ。ススキがなくても大丈夫。我が家ではうさぎの人形や月に見立てたお皿、紙粘土で作った月見団子などと一緒に飾ります。ぜひ、いろいろなアイデアをお試しください。


睦草Web展示会


 新型コロナウイルスの影響で昨今中止になることが多いのですが、盆栽の展示会は、春や秋によく開催されます。盆栽をする方は、その展示会を目標に、日々の手入れを行い、晴れ姿をいろいろな方に見ていただくのです。また、この展示の時に写真を残しておくのもとてもいいものです。なぜなら、山野草の盆栽は、毎年毎年姿を変え、二度と同じ姿は見られないからです。

 睦草でも、会員の皆様が丹精込めて育てた作品を見ていただく展示会をいつか開催できたらなと思っております。

 ただ、昨今の新型コロナウイルスの状況もありますし、始めたばかりの方も多いので、日程の決まった展示会に自分の作品の見頃を合わせるのはとても難しいと思います。そこで、リアルな展示会の代わりに、写真を撮ってWeb上で皆さまに見ていただくWeb展示会をやってみたいと思います。

 教室に参加する際に、以前作った鉢で見頃になったものをお持ちいただく形です。こちらで写真の撮影コーナーを準備しておきますので、レッスンが終わった後、そちらで撮影をしましょう。撮影前に見栄えをよくするお手入れをお手伝いさせていただきます。また、陶盤や小物など必要なものがあればお貸しします。

 撮影した写真は、半年程度の期間(初春から初夏、秋~冬など)で皆さまの分をまとめて睦草HP上でご紹介したいと思います。お持ちいただける場合は、準備の関係があるので、教室の予約の際に教えてくださいね。

 自由参加ですので、他の皆さまの作品を見るのを楽しむだけでも、もちろんOKです。

 やりながら、どんな形でやるのがよいのか、少しずつ修正しながら進められればと思っております。何か、ご希望やご意見などありましたら、ぜひお聞かせください。


教室の日程・予約について

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、引き続き、定員2名にして実施いたします。 

 定員が少ないのでご希望の日程が既に満席となるケースも多いと思われます。そのような場合は、今設定されていない日程でもよいので、皆さまのご都合の良い日程をご連絡ください。教室の都合が合えば、新規日程として追加いたします。
 また、メールでの教室のご予約は、こちらを参照ください。


今後の教室の予定

 10月までの予定を公開しています。11月の予定は、調整中です。決まりましたら、以下のサイトからお申し込みサイトへのリンクを貼るようにいたします。ご確認の上、お申し込みください。(Peatixでフォローいただくと、日程を公開したタイミングでメールが飛びます。)
 


お友達紹介プログラム

こちらを確認してください。