ジューンベリーと青空 |
やってみる
私は、結構慎重で、何か新しいことを始めるのにとても勇気が必要なタイプです。盆栽を初めてから少しずつそれが変わりました。盆栽は、やってみることでしか、学べないということがわかってきたからです。どれを抜いて、どこを剪定するのか。悩むのは、山野草の盆栽は、選択肢が多いためです。逆に言うと、いろいろな可能性があるから、どれかが正解というわけではない。やってみて、自分のしっくりするものを見つければいい。そのためには、とにかくいろいろやってみて、失敗も含めて経験を積むことが大事です。
その際、失敗することも頭に入れて、リスクヘッジもしておきます。剪定したものを挿し木しておく、ポット苗を全部使わずに、半分は別の鉢に入れておくなど。
みなさまもまずはいろいろやってみましょう。とはいっても、最初は、わからないことも多く、不安になると思うので、ぜひ、ご相談ください。お手入れのメニューでは、抜いたり、剪定したり、植え替えたりの作業を一緒にします。通常のメニューの際に、心配な鉢をお持ちいただけば、作り終わったあとに、時間の許す限り剪定などのアドバイスをさせていただきます。
水やりは1日2回
引き続き、1日2回、朝晩水やりをします。夏は、葉がよく茂っているので、根元めがけて水やりをしないと、十分に水やりできていない可能性があるので気をつけましょう。夜の水遣りの際には、葉にも(裏側にも)水をよくかけます。ハダニや葉焼けを防げます。
肥料の再開は、8月の中旬から
8月は紅葉にはまだ早い季節。日当たりが強すぎたり、肥料が少なすぎたりするのが原因です。置き場所を変え、薄い液肥(ハイポネックス等)を入れた水にドブ漬けしてみましょう。
この時期のお手入れのポイントは、茶色の葉や下葉をとり、茂りすぎたものは抜いたり切ったりして、すっきりさせることです。風通しがよくなるのは、植物にとってよいのはもちろん、見た目も涼しくなります。花が咲いていなくても、グリーンインテリアとして飾れます。
また、空間を作ることは、山野草盆栽の大切なポイントです。前面に苔の広がる空間を作る、草花の根元部分に向こう側が透けてみえるような隙間を作る、密になりすぎた葉を間引いて光が通るような空間をつくる。夏は、できるだけ空間を作るようにすると、涼やかな景色になりますよ。
イヌタデ
道端や野原に生えている一年草。6月~10月にかけて花を咲かせます。とても丈夫で、夏の花の少ない時期に鮮やかな彩りをもたらし、秋には、葉が紅葉します。寄せ植えに入れるのにとても重宝な草花です。ただ、一年草なので、咲いた後の花を残し、種が落ちるようにするのを忘れずに。翌春、生えてくる小さな芽もとてもかわいいです。
この草花の入った山野草の盆栽は、以下でご覧いただけます。
https://www.instagram.com/explore/tags/suzuranra21/
Q.ワレモコウの花がたくさん咲いていますが、赤色から茶色になりました。花はそのままにした方が良いのか、見頃が終わったら切って良いのか教えてください。
A. ワレモコウの花は、終わった後は、茶色になってドライフラワー風に楽しめます。
だらしなくなったり、汚くなったりした場合は、花茎の付け根で切ります。景色として楽しめるうちは、そのままにしておくとよいでしょう。
飛び込みというと飛び込み営業を思い浮かべる人もいるかもしれません。
盆栽で言う、飛び込みは、どこかから飛んできたこぼれ種で草花が芽生えることです。自分では思ってもみなかった景色ができあがるのが飛び込みの面白いところ。いい位置に芽生えたら、抜かないで景色として楽しんでください。ユウゲショウ、オトギリソウ、ヒメクグ、コバノタツナミソウ、ミズヒキソウ、タチツボスミレなどは、こぼれ種で芽生えやすいものです。一つ持っていると、いろいろ楽しめますよ。
こちらを確認してください。金額を一部変更しております。今後、新しくお友達がご予約いただいた際には、新しい金額を適用させていただきます。
8月のお手入れ
梅雨上げ後、猛暑が続きますね。夏越しの対策をしっかりして、いつも以上に丁寧に観察してください。
置き場所に、日陰をつくる
盆栽を育てるのにその置き場所は非常に重要です。特にこの時期は、日陰や半日陰が好きな植物はもちろん、ひなたが好きな植物も真昼の炎天下はきついものです。午後からは日陰になるような場所におくか、日陰をうまく作りましょう。スダレやヨシズ、寒冷紗やダイオネットなどの下に盆栽を置くようにします。
我が家は、南東にある2階のテラスにほとんどの盆栽を置いておりますが、梅雨明けに合わせて、ダイオネットをかけました。ダイオネットをかけてから、植物たちが、居心地よさそうにしているように見えます。同じテラスでも置き場所によって日のあたり方は異なります。その草花たちにとって一番いい環境の置き場所を見つけてあげてくださいね。
盆栽を育てるのにその置き場所は非常に重要です。特にこの時期は、日陰や半日陰が好きな植物はもちろん、ひなたが好きな植物も真昼の炎天下はきついものです。午後からは日陰になるような場所におくか、日陰をうまく作りましょう。スダレやヨシズ、寒冷紗やダイオネットなどの下に盆栽を置くようにします。
我が家は、南東にある2階のテラスにほとんどの盆栽を置いておりますが、梅雨明けに合わせて、ダイオネットをかけました。ダイオネットをかけてから、植物たちが、居心地よさそうにしているように見えます。同じテラスでも置き場所によって日のあたり方は異なります。その草花たちにとって一番いい環境の置き場所を見つけてあげてくださいね。
水やりは1日2回
引き続き、1日2回、朝晩水やりをします。夏は、葉がよく茂っているので、根元めがけて水やりをしないと、十分に水やりできていない可能性があるので気をつけましょう。夜の水遣りの際には、葉にも(裏側にも)水をよくかけます。ハダニや葉焼けを防げます。
肥料の再開は、8月の中旬から
7月下旬から8月上旬まで、肥料はお休みです。新たに施肥するのは、8月中旬からです。肥料をお休みしている間に、葉が黄色になったりした場合は、薄い液体肥料を与えるとよいでしょう。
茶色い葉や下葉をとって風通しよく
茶色い葉や下葉をとって風通しよく
風通しをよくするために、茶色くなった葉や下葉をとります。コバノタツナミソウは、下の葉二つを残して切り戻し(伸びている茎を低い位置で切ること)をするとすっきりします。
赤い葉は置き場所と肥料不足が原因
モミジやハゼの苔玉の葉が赤くなっていませんか?
お手入れの実例
この時期のお手入れのポイントは、茶色の葉や下葉をとり、茂りすぎたものは抜いたり切ったりして、すっきりさせることです。風通しがよくなるのは、植物にとってよいのはもちろん、見た目も涼しくなります。花が咲いていなくても、グリーンインテリアとして飾れます。
また、空間を作ることは、山野草盆栽の大切なポイントです。前面に苔の広がる空間を作る、草花の根元部分に向こう側が透けてみえるような隙間を作る、密になりすぎた葉を間引いて光が通るような空間をつくる。夏は、できるだけ空間を作るようにすると、涼やかな景色になりますよ。
お手入れ前 サクラソウ、コメガヤ、ヒメクグ、コバノタツナミソウの寄せ植え こぼれ種で芽生えたヒメクグが暴れています。 |
お手入れ手順
・茶色の葉と下葉をとり、全体の生え方をチェックします。
・素敵な部分はどこか、それを際立たせるためにどこを見せ場とするか、どこに空間をつくるか考え、正面を決めます。
・茶色の葉と下葉をとり、全体の生え方をチェックします。
・素敵な部分はどこか、それを際立たせるためにどこを見せ場とするか、どこに空間をつくるか考え、正面を決めます。
・今回は、夏の草むらをイメージし、ヒメクグの穂と、グラス類の立ち上がりの透け感を見せ場とすることにします。
・主役となるヒメクグの穂を決め、それが引き立つように、正面を決め、倒れているもの、前面に生えているもの、風通しが悪そうなものを抜きます。(グラス類は、思い切って量を調整しないと他の植物が負けてしまいます。)
・全体が不等辺三角形になるように左右の葉を切って調整します。
・全面に広がった苔は、水をはじいて中までの浸透を妨げるので、一旦はがし、前面の株元のところにのみ張るようにします。
・主役となるヒメクグの穂を決め、それが引き立つように、正面を決め、倒れているもの、前面に生えているもの、風通しが悪そうなものを抜きます。(グラス類は、思い切って量を調整しないと他の植物が負けてしまいます。)
・全体が不等辺三角形になるように左右の葉を切って調整します。
・全面に広がった苔は、水をはじいて中までの浸透を妨げるので、一旦はがし、前面の株元のところにのみ張るようにします。
お手入れ後 スッキリしました |
緑を楽しむためのお手入れ、皆さまもぜひチャレンジしてみてください。
8~9月に活躍する草花
イヌタデ
道端や野原に生えている一年草。6月~10月にかけて花を咲かせます。とても丈夫で、夏の花の少ない時期に鮮やかな彩りをもたらし、秋には、葉が紅葉します。寄せ植えに入れるのにとても重宝な草花です。ただ、一年草なので、咲いた後の花を残し、種が落ちるようにするのを忘れずに。翌春、生えてくる小さな芽もとてもかわいいです。
この草花の入った山野草の盆栽は、以下でご覧いただけます。
https://www.instagram.com/explore/tags/suzuranra21/
Q&A
Q.ワレモコウの花がたくさん咲いていますが、赤色から茶色になりました。花はそのままにした方が良いのか、見頃が終わったら切って良いのか教えてください。
A. ワレモコウの花は、終わった後は、茶色になってドライフラワー風に楽しめます。
だらしなくなったり、汚くなったりした場合は、花茎の付け根で切ります。景色として楽しめるうちは、そのままにしておくとよいでしょう。
盆栽用語 飛び込み
飛び込みというと飛び込み営業を思い浮かべる人もいるかもしれません。
盆栽で言う、飛び込みは、どこかから飛んできたこぼれ種で草花が芽生えることです。自分では思ってもみなかった景色ができあがるのが飛び込みの面白いところ。いい位置に芽生えたら、抜かないで景色として楽しんでください。ユウゲショウ、オトギリソウ、ヒメクグ、コバノタツナミソウ、ミズヒキソウ、タチツボスミレなどは、こぼれ種で芽生えやすいものです。一つ持っていると、いろいろ楽しめますよ。
教室の日程・予約について
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、引き続き、定員2名にして実施いたします。
定員が少ないのでご希望の日程が既に満席となるケースも多いと思われます。そのような場合は、今設定されていない日程でもよいので、皆さまのご都合の良い日程をご連絡ください。教室の都合が合えば、新規日程として追加いたします。
また、メールでの教室のご予約は、こちらを参照ください。定員が少ないのでご希望の日程が既に満席となるケースも多いと思われます。そのような場合は、今設定されていない日程でもよいので、皆さまのご都合の良い日程をご連絡ください。教室の都合が合えば、新規日程として追加いたします。