睦草だより 第25号 2021年10月

縁の色が青いホトトギス青藤咲きました
 


秋色に変わってきました

 運動不足解消のため、毎朝、緑道をジョギング?ウォーキング?をしています。同じ道を行くので、ハナミズキの葉や桜の葉の色が変わっていくのがわかります。真夏日はあっても、秋が深まってきていますね。

庭では、シュウメイギク、ノギク、ミズヒキソウ、ホトトギスが次々と咲き始めました。秋の花の季節、到来です。

 みなさまも、お作りになられた苔玉や盆栽をお部屋に飾り、秋を楽しんでくださいね。


10月のお手入れ

植生に応じた置き場所に

 暑さも和らぎ、植物たちにとっても過ごしやすい季節となりました。ひなたが好きな植物はしっかり日に当てましょう。


水やりは1日1回 

 水やりの頻度の目安は、1日1回です。ただ、乾いた秋晴れの日や風の強い日は注意してくださいね。鉢や植物をよく観察して、頻度を調節しましょう。原則は、「土の表面が白っぽく乾いてきたら十分に水を遣る」です。


春の芽出しに肥料は重要

 植物たちは、翌春に向けて準備を初めています。この時期の肥料は大切です。しっかり与えましょう。


害虫対策

 アブラムシや、グンバイムシ、ハダニなど、まだまだ害虫が出る時期です。早期発見、早期対策が重要です。よく観察して、見つけたら、スプレーをかけて速やかに退治しましょう。私は、2~3か月おきにオルトラン粒剤で予防しています。


山野草盆栽の殺虫剤
スプレーの例

山野草盆栽の殺虫剤の例
オルトラン粒剤


下葉を整理し、枯れ色を楽しむ

 夏の疲れが出た鉢も、そろそろ落ち着きを取り戻す頃です。地面に落ちた葉や、下の方についた完全に枯れた葉を取り除き、これから咲く秋の花を楽しめるように整理しましょう。ノギクやノコンギク、ノジギクなどは、茎のラインも見所の一つです。綺麗に見えるように大きな葉を取ったり、混み合っているところの葉を一つおきにとったりして、スッキリさせるといいでしょう。秋は苔も生長する時期なので、光や風が当たるようにします。
 これからの季節は、葉の先が枯れてきたりしますが、秋は枯れ姿も楽しみの一つ。枯れ草や枯れ葉をある程度残し、枯れ色の秋の風情を味わいましょう。


紅葉の季節

 紅葉が楽しめる季節になりました。ハゼノキやモミジ、ナンテンなどの樹木はもちろん、イヌタデやユウゲショウ、黒軸カリヤス、フウチソウなど、草花の葉も赤くなったり黄色くなったりします。(草紅葉と言います。)時には、花の色に負けず劣らずきれいな葉もあります。葉の色が変わると、早々に落葉してしまうものもあるので、素敵な景色を見逃さないようにしましょう。




綿毛や種姿を楽しもう



 ノギクやノコンギクの種は綿毛になるので、綿毛を楽しみたい場合は、花殻を取らずにそのままにしておきます。枯れた花びらをピンセット等で取り除き、頭状部分のみにしておくと、可愛い綿毛姿を楽しめます。
 オトギリソウ、ホソバヒメタムラソウ、ナギナタコウジュ、ユウゲショウ、アカバナなどは、種姿も可愛らしいです。これらも、花殻を摘まずにそのままにしておきます。
 花殻が見苦しくて、新たに咲いた花の邪魔になる場合は、最初の頃の花は花殻を摘み、あとに咲いたものを綿毛や種姿をたのしんでも良いでしょう。花殻は花のすぐ下の葉の上で切ります。


飾る楽しみ

 ドングリは秋の季節の添配(盆栽のそばに置く小さな置物)に、ピッタリです。台風の後は、ドングリが落ちていますよと聞いて、朝のウォーキングの距離を少し伸ばし、探索してみました。確かにちゃんとありました。少しまだ青いものも落ちていて、その方が帽子をちゃんとかぶっているようです。ドングリをつけそうな木がどこにあるのか、探しながら散歩をするのも楽しいものです。皆様もぜひ、秋を拾いに行ってみてください。


帽子をかぶったどんぐり



陶芸体験教室の様子


 第3回、睦草陶芸体験教室は、4回のべ11名の方にご参加いただきました。今回も基本は、鉢と陶盤を作ります。陶盤はハンコや布などをあてて、好きな模様をつけます。

 
鉢をハンコ代わりにして陶盤に模様づけ


 鉢は型に入れて基本の形を作り、足や縁をアレンジします。 

自然に入ったヒビ模様を生かします

 複数回参加の方は、石膏の型や紙の筒をつかって違う形の鉢にチャレンジ。素焼きが終わっているものに釉がけもしました。






 余った粘土を存分に活用し、小さい鉢、箸置きや添配など、各自のアイデアでいろいろな作品も生まれました。



 成型後の写真はこんな感じ






 この後、大竹先生に素焼き、化粧土がけ、本焼きをしていただいて完成です。

 12月中旬から2月中旬までは、寒くて盆栽作りは適さないため、盆栽の教室はお休みとなります(苔玉のみ実施)。その間、また、陶芸体験教室を企画したいと思いますので、もしよろしければご参加ください。


10月~11月に活躍する草花



ダイモンジソウ 

 湿り気のある環境を好み、渓谷の岩肌などに自生します。5枚の花びらが、漢字の「大」の字に見えるのでこの名前があります。草丈は5㎝~30㎝。1~2cmほどの可憐な花を咲かせます。白色以外に、ピンクや赤の品種もあり、秋の風情たっぷりです。
この花の入った草もの盆栽は、
でご覧いただけます。



秋の展示会のご紹介

 秋の展示会のシーズンになりました。一昨年ご案内した東京展や私の所属する山野草樹会の展示会は、新型コロナウイルスの影響で残念ながら今年も中止となりました。
でも今年は、実施するところもあるようです。面白そうなものを順次ご紹介できたらと思っています。

 展示会の案内は間近になってから来るものも多く、睦草だよりでは遅くなってしまうこともあるので、展示会情報のページに逐次アップしていく予定です。
なお、新型コロナウイルスの状況によっては急遽取りやめになる場合もありますので、心配な場合は事前に確認をとることをおすすめします。


教室の日程・予約について

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、引き続き、定員2名にして実施いたします。 

 定員が少ないのでご希望の日程が既に満席となるケースも多いと思われます。そのような場合は、今設定されていない日程でもよいので、皆さまのご都合の良い日程をご連絡ください。教室の都合が合えば、新規日程として追加いたします。
 また、メールでの教室のご予約は、こちらを参照ください。

今後の教室の予定

11月までの予定を公開しています。12月の予定は、調整中です。決まりましたら、以下のサイトからお申し込みサイトへのリンクを貼るようにいたします。ご確認の上、お申し込みください。
 
 

お友達紹介プログラム

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