睦草だより 第27号 2021年12月

ハナイソギクの花と葉
ハナイソギク咲きました。葉っぱも綺麗です。

 



ハイキング

 しばらく行けなかった自然観察の野山のハイキング。久しぶりに行ってきました。 
 今回は、生田緑地。小田急線向ヶ丘遊園駅から徒歩13分。広い敷地内に民家園もあり、古民家好きにとっては楽しい場所です。前も来たことがあるのですが、以前とは違うところに目がいきます。風になびくススキ、オレンジ色の葉のメタセコイア。小さな赤い実のコバノガマズミ。自分の中の意識の変化でしょうか。


古民家とススキ

生田緑地の紅葉・黄葉




 山野草を見ながらの散策には、勾配がきつくない方がいいですね。高尾山、弘法山もおすすめですよ。




12月のお手入れ


置き場所
 寒さが厳しくなる時期です。作った鉢や苔玉は、戸外で越冬できますが、寒風が直接当たらないようにベランダの内側や軒下に入れるなど工夫します。 

 ユキワリソウやバイカオウレンなど半日陰が好きな草花も花の咲く前のこの時期はしっかり日にあてます。 

水やり 
 水やりは2日に1回程度でよくなりますが、風の吹き具合、空気の乾燥の程度で鉢の乾きは変わります。鉢の表面をよく見て、時々鉢や苔玉を手で持って、乾き具合を確かめましょう。なお、午後遅くや夜間にあげると鉢内の凍結につながるので、午前中に済ませます。 

肥料 
 12月から2月までは、肥料はお休みです。肥料ケースごと抜き取ります。 

枯れ葉、枯れた茎 
 枯れ葉はとりましょう。地面に落ちたままにしておくと病気になってしまいます。 

 ノギクやイソギクなどは茎が枯れ、根元に新芽をたくさんつけます。枯れた茎は翌年の2月に新芽を残して切り戻しをします。 

 ススキなど穂が出た茎は枯れますが、穂の出ない茎は緑のまま残ります。翌年の2月に枯れた部分を切り取ります。 
(菊類もススキなどのグラス類も汚くなっていたら今切っても大丈夫です。) 

 オヘビイチゴやオトギリソウはロゼットという地に張り付いたような葉で越冬します。このロゼットは、赤紫色になり、冬の景色として楽しめます。 

 苔玉にした樹木(ハゼノキ、モミジ、シモツケなど)は、葉が落ちて枯れたように見えても、生きています。冬枯れの姿を楽しみ、水やりを忘れないようにします。 

宿根草と一年草 
 ナチアワモリショウマ、オトメギボウシ、ワレモコウなどの冬に枯れる多年草(宿根草シュッコンソウと言います)は、地上に葉がすっかりなくなってしまいます。それでも、枯れたわけではありません。土の中では根が生きているので、水やりを忘れないようにしましょう。 イヌタデなどの一年草は、こぼれ種で来年芽を出します。花がらは取らず、種がこぼれるようにしておきます。



お手入れの実例

 ナンテンやゴールテリアは、時々大きな葉が出てくることがあります。樹形を乱すので、そのような枝は根元から切ると、小さな新芽が出てきます。

この後、赤い丸の葉はさらに大きくなったので
付け根から切りました。


樹形が整い小さな葉が出てきました



ゴールテリアの根元から赤い茎が出てくることがあります。これは、新しい新芽でそのうちに小さな葉が出てきます。よい位置から生えてきたものは残し、バランスの悪いところから出てきたものは、根元から切り取ります。


位置が悪いので根元から切り取ります



飾る楽しみ

 毎年、クリスマスやお正月の時期、何を飾るか考えるのが楽しみです。今年は、大実ゴールテリアの周りに、ガラスのキノコや松ぼっくりを加えて、森のクリスマスにしてみました。ガラスの小物は光が当たると煌めいて、華やかになりますね。





 みなさまもぜひ、家の中の飾りつけに、作った苔玉や盆栽を加えてみてください。赤い実のゴールテリアやヤブコウジは、一緒に飾る小物によって、クリスマスにもお正月にも飾れますよ。

 ナンテンは~難を転じて福となす~に通じることから縁起がよい木と言われます。お正月ごろに飾るのにピッタリ。紅葉させるには、少し日にあてるとよいでしょう。

 

12~1月に活躍する草花





ジャノヒゲ
 別名リュウノヒゲ。森林などに自生する常緑の多年草。高さ10㎝程度。7~8月に薄紫色の花を咲かせ、その後、緑色の実をつけます。実はだんだん青くなり、花の少ない時期に活躍してくれます。実と言えば、赤を思い浮かべますが、青い実も素敵です。この草花の入った草もの盆栽はこの草花の入った山野草の盆栽は、こちらでご覧いただけます。

 https://www.instagram.com/explore/tags/suzuranra48/



Q&A

Q ハゼノキの苔玉の幹と幹の間を拡げたいのですが、どうしたらよいですか?

A 幹と幹の間に、適当な大きさの発泡スチロールを挟んでみましょう。少し戻るので、広げる幅よりも少し大きめのものを挟むのがポイントです。幹に傷をつけずに広げることができます。




教室の日程・予約について

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、定員3名にして実施いたします。 

 定員が少ないのでご希望の日程が既に満席となるケースも多いと思われます。そのような場合は、今設定されていない日程でもよいので、皆さまのご都合の良い日程をご連絡ください。教室の都合が合えば、新規日程として追加いたします。
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今後の教室の予定

1月までの予定を公開しています。2月の予定は、調整中です。決まりましたら、以下のサイトからお申し込みサイトへのリンクを貼るようにいたします。ご確認の上、お申し込みください。(Peatixでフォローしていただくと、予定を公開したタイミングでメールが飛ぶようになります。)
 


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