雪割草咲きました |
いよいよ春です
今年もアプローチにスノードロップの花が咲きました。名前の通り、真っ白な雪のしずくのような花です。晴れた日に、ぶら下がった花びらが目いっぱい開いている姿は健気で、思わず笑ってしまいます。山野草盆栽も早春の花が咲き始めました。雪割草、バイカオウレン、ヒュウガオウレンなど。
今年は、寒い日が続きますが、暦の上ではもう春です。
立春を過ぎると、山野草のお手入れ開始です。地上がすっかりなくなっていた宿根草も動き出す時期です。枯草を取り除いて、感動的な芽生えのシーンを見逃さないようにしましょう。
2月のお手入れ
置き場所まだまだ寒い日があり、凍ったり、雪が降ったりします。寒風が直接当たらないようにベランダの内側や軒下に入れるなど工夫します。ただ、この時期は、半日陰が好きな草花も、よく日にあてましょう。
水やり
引き続き、水やりは2日に1回が目安ですが、原則は、「表面の土が乾いたらあげる」です。よく乾きを見て、乾燥が激しいときは、毎日あげましょう。
引き続き、水やりは2日に1回が目安ですが、原則は、「表面の土が乾いたらあげる」です。よく乾きを見て、乾燥が激しいときは、毎日あげましょう。
肥料
12月から2月までは、肥料はお休みです。3月になったら開始です。
実を摘む
ヤブコウジや大実ゴールテリアの赤い実は、立春を過ぎたら、そろそろ取ります。そのまま残しておくと、樹が弱り、次の花や実に影響します。特に、雪割草などと一緒に植えているものは、カゴをかぶせていると日の当たりが弱くなるため、私は、早めにとるようにしています。
とった実を種まきしてもよいでしょう。種まきするときには、皮をむき果肉をとって洗ってから蒔くようにします。
冬の寒さを保護するためについていた枯れ葉や枯れた茎を切り、日光がよく当たるようにします。
枯れたものをとることにより、全体が見えるようになります。増えたもの、減ったもの、こぼれ種で新しく芽生えたものなど全体を確認し、今年は何をメインにするか方針を考えます。
こぼれ種が飛んできて芽生えたもの(これを飛び込みと言います)は、いい位置に芽生えたものは残し、不要なものは抜きます。
寄せ植えで1種類だけ多く増えすぎたものは、根元から切り取ります。消えてしまったものがあったら、同じものを加えるか、別のものを加えるか考えます。
鉢の縁に芽生えたものは、植物にとって環境がよいので、どんどん育ち、内側のものが弱ってしまいます。そうすると、中が空いてバランスが悪くなるので、外側の強いものは抜いたり、根元から切ったりします。抜いたものを、空いている空間に植えなおしてもよいでしょう。
作ってから3年くらいたち、鉢に根がまわり過ぎてしまったものは、一回り大きな鉢に植え替えをするか、鉢から抜いて根洗いにします。植え替えは2月の中旬から、根洗いにするのは3月がちょうどよい時期です。
お手入れの具体例
前年の植物の様子を踏まえ、今年、どんな姿にしたいかをイメージしながらお手入れするのが大切です。今回は、昨年のこの時期に実施したお手入れとその後どうなったかを一緒に見ていきましょう。
枯れた葉は付け根から、枯れた茎は地際で切ります。そうすると全体が見えるようになります。
②全体を見て、今年の方針を決める
今年は、春はオダマキがメインでノギクの新芽とコバノタツナミソウが添え草、秋はノギクがメインでヒメイヌタデが添え花になるようにしたいと思います。鉢を回してどこを正面にするのが良いのか考えます。水平から見たときも上からみたときも不等辺三角形になるようにできると理想です。
③不要な草は抜く 苔を張りなおす
こぼれ種で芽生えたスズメノカタビラは鉢中のものは景色にするために残し、縁に生えてきたものは抜きます。
全面に広がった苔は浮いてしまい、かつ苔が水をはじいて土に水が浸みこまなくなるので、一旦はがし、綺麗なところを地面に密着させます。
こぼれ種で芽生えたスズメノカタビラは鉢中のものは景色にするために残し、縁に生えてきたものは抜きます。
全面に広がった苔は浮いてしまい、かつ苔が水をはじいて土に水が浸みこまなくなるので、一旦はがし、綺麗なところを地面に密着させます。
お手入れがすみ、すっきりとしました。株元や地面に日光が届くようにすると、苔の緑が増え、新芽も大きく成長していきます。
5月の姿です。春のお手入れの時のイメージどおりになりました。
8月の姿です。背の高いノギクがオダマキと不等辺三角形を作っています。
お手入れは、新たに作品を作るのとは別の楽しさがあります。ある程度、植物の生長の姿を知っているので自分の想定を作品に盛り込むことができるからです。イメージどおりになると、とても嬉しいものです。
慣れないうちは、いざ鉢を目の前にすると迷うもの。そんなときは、教室に参加される際に、ぜひお持ちください。現物でご説明させていただきます。また、1年近くたって、少し荒れてきた鉢があったら、ぜひお手入れのレッスンを受講ください。教室で一緒にプランを考えて、抜いたり植えなおしたりします。お手入れのレッスンでは、多分時間が余るので、残りの時間で小さな鉢盆栽をお作りいただけます。
2~3月に活躍する草花
クリスマスローズ
1月から3月に開花するヨーロッパ原産の多年草。花の少ないこの時期に、長いこと咲いてくれる有難い花です。うつむいて咲く花は、庭植えだと上から見る形となり、可愛らしい花の中の様子が窺えません。山野草盆栽にするとその姿や、咲くまでの蕾が膨らんでいく様子を間近で見ることができるのでおすすめです。
この草花の移り変わる姿は、https://www.instagram.com/explore/tags/suzuranra44/でご覧いただけます。1月から3月に開花するヨーロッパ原産の多年草。花の少ないこの時期に、長いこと咲いてくれる有難い花です。うつむいて咲く花は、庭植えだと上から見る形となり、可愛らしい花の中の様子が窺えません。山野草盆栽にするとその姿や、咲くまでの蕾が膨らんでいく様子を間近で見ることができるのでおすすめです。
Q&A
A 枝からぶら下がっている軸のところからとります。