睦草だより 第38号 2022年11月


  
アトリエから見えるジューンベリーの紅葉がきれいです



リスク分散

 山野草盆栽を育てていると、水やりが足りず枯らしてしまったり、他の強いものに負けてしまったりすることはもちろん、今まで元気だったのに、突然消えてしまうということも時々あります。そんなときのために、苗を一つの鉢に全部植えてしまわずに分けて植えてリスク分散させることをお勧めしています。

 私も、消えてしまった際に、別の鉢に入れておいてよかったということが何度もありました。そこから、小さな苗を抜いて、元の鉢に加えたりしています。
 
 もしも、皆様の方で、分けて植えておいたものがない場合は、一声、ご相談くださいね。植物にもよるのですが、たくさん増えるものなどは、私の鉢から抜いて、お分けします。(無料です)


11月のお手入れ

早春に咲く草花はひなたに

 だんだん冷え込む時期となりますが、山野草は寒さに強いものが多く、また寒さを経験した方が、来春の芽出しもよくなります。戸外でそのまま育てます。早春に咲く、ユキワリソウやバイカオウレンは、もともと半日陰が好きな植物ですが、この時期からは、日のよくあたるところに置きましょう。


赤い実はかごの中へ

 ヤブコウジやゴールテリアの実が赤くなってくる頃です。鳥はちょうど食べ頃がわかるらしく、赤く熟すと食べられてしまいます。カゴの中に入れるとよいでしょう。太陽の光と風が通るように、底も網になっているものをみつけて下さいね。私も経験がありますが、実が食べられてしまうのは、結構ショックです。どうぞ早めに対策してください。

山野草盆栽の赤い実対策のカゴ



水やりは1日1回 から2日に1回へ

 気温が下がる一方、空気が乾いてきましたね。水やりも、1日1回から1日おきに変わる時期。鉢の表面の土の乾き具合を見て調整します。


この時期の肥料は重要

 固形肥料の効果は2か月。8月の下旬に開始した固形肥料は、効果がなくなっている頃です。まだ交換していない方は、肥料の形が残っていても、新しい肥料に変えましょう。11月末で肥料は一旦おやすみになるので、この1か月しっかり肥料をあげましょう。秋の肥料は来春の芽出しのためにも重要です。


綺麗な紅葉のために

 植物は寒暖の差が大きいと綺麗に紅葉するそうです。この時期は、葉焼けの心配もなくなるのでしっかり日にあてましょう。


11月~12月に活躍する草花





黒軸カリヤス

 黒い軸から小型のササのような葉を出すイネ科の植物。背も30cm~50cmと高くなります。別名姫竹ともいわれ、黒い軸に節が入る様子は竹のようにも見えます。7月に小さな短冊をつるして、七夕飾りにするのも楽しいです。5月から6月ごろに穂をだしますが、秋の紅葉もとてもきれいです。晩秋の景色を作るのに最適です。黒軸カリヤスの移り変わりは


樹木と山野草の寄せ植え

 9月から10月にかけて、希望者に「樹木と山野草の寄せ植え勉強会」を実施しました。計9名の方に参加いただきました。ご参加いただいた方、ありがとうございました。それぞれに素敵な景色が出来上がりました。




 睦草で行う樹木と山野草の寄せ植えは、山木風の素材を使います。素材選びも盆栽づくりの重要な要素となります。選ぶときのポイントや、実際に山野草と寄せるときのコツなどを実践で学んでいただきました。樹木が入ると、ラインがしっかり決まるので、山野草の寄せ植えとは違った景色が作れます。そして、未来を予測して、剪定をし、時間をかけて樹形を作っていく楽しみもあります。

 樹木の植え替えの適期は、(素材ごとに異なりますが)春と秋。春にも、また企画したいと思います。(慣れていないと作業が難しいので、Step2もしくは鉢盆栽を3回以上実施した方を対象とします)ご興味のある方、ぜひお申込みください。

 一度勉強会に参加した方は自分で選んで買った樹木の素材を通常のレッスンに持ち込んで植え付けすることが可能です。ご希望の方は、予約時にご相談ください。


睦草模擬展示会&交流会

 10月16日に、初めての模擬展示会&交流会を実施しました。 その模様と展示作品はこちらから。ぜひ、ご覧になってみてください。


第6回陶芸体験教室 

12月後半から1月の前半にかけて睦草の会員様向けの陶芸体験教室を実施します。 (第4回の陶芸体験教室の様子は、睦草だより第33号をご覧ください。)

◆講師 大竹慎一郎先生
私の陶芸の先生で、ご自身でも盆栽をお作りになります。

◆日時 12/17(土) 1/7(土) 1/9(祝) 1/21(土)
    AM 10:00~13:00  PM 14:00~17:00
 希望者の方の都合の良い日で日程調整します。

◆場所 大竹慎一郎先生の工房
京王線・JR横浜線・相模線 橋本駅 徒歩21分 バス+徒歩 計13分
(京王線橋本駅 9:30or 13:30集合)


◆内容 山野草盆栽の鉢1個、陶盤1個を作ります
※素焼き後、釉薬をかけますが、こちらは大竹先生に実施していただけます。
※粘土を追加して、作る数を増やすことも可能です。(別途費用)
※出来上がった鉢は、教室に参加いただいた際に皆さまにお渡しいたします。

◆費用 3,080円(税込)
※金額が変更になっています。

◆定員 4名+私 

◆お申し込み
ご希望の方は、メールにてお申し込みください。
宛先 workshop@be-yourself.jp

記載内容
・氏名
・日付 AM or PM
・参加希望回数

記載例
 睦草 花子
 12/17AM 1/7AM 1/7PM 1/9PM 1/21AM
 2回参加希望

※参加可能な回の中で、組み合わせを調整するので、複数の日程の記載をお願いします。
※会員同士のお友達と一緒に参加したい場合は、代表の方がお友達の名前を記載してお申込みください。
※複数回のご希望の場合、申込状況によっては、希望に添えないこともあること、予めご了承ください。

申込締切:11月13日(日)まで その後調整した日程を18日(金)までに個別にご連絡。


今後の教室の予定

 12月までの予定を公開しています。1月の予定は、調整中です。決まりましたら、以下のサイトからお申し込みサイトへのリンクを貼るようにいたします。ご確認の上、お申し込みください。1月は苔玉のみとなります。

 11月下旬から12月上旬の教室の頃に、大竹先生のリング型の鉢が完成予定です。ゴールテリアとバイカオウレンなどを使い、リース風の寄せ植えを作ることができます。(中くらいの大きさ 3,080円 )ご希望の方は早めにご予約ください。




 また、8月に予約申し込みサイトPeatixの仕様変更があり、チケットが5日分だけしか最初表示されておりません。その下の「すべて見る」のボタンを押すと残りも見えるようになっていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 11月の1day ショップは11月27日(日)です。通常の教室でも鉢や陶盤、人形などの小物をご購入いただけますが、場所の関係上、見ていただける鉢の数に限りがあります。1day ショップでは、できるだけ多くの鉢を見ていただけるように陳列します。ゆっくり鉢を選びたい方は、ぜひいらしてください。狭い場所ですので、予約制です。こちらのページからお申込みください。


展示会・イベント情報

 
ちらを確認してください。高尾駒木野庭園の錦秋ぼんさい展、昭和記念公園の大多摩山草会の展示会の情報を掲載しております。高尾駒木野庭園の展示会に、急遽、私も展示させていただくことになりました。もしもご都合よろしければ、ぜひ見にいらしてください。


教室の日程・予約について

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、引き続き、定員3名にして実施いたします。
ご希望の日程が既に満席、もしくは、設定された日と自分の都合が合わないケースもあるかと思われます。そのような場合は、今設定されていない日程でもよいので、皆さまのご都合の良い日程をご連絡ください。教室の都合が合えば、新規日程として追加いたします。
 また、メールでの教室のご予約は、こちらを参照ください。


睦草Web展示会

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お友達紹介プログラム

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