春と秋に、樹木と山野草の寄せ植え盆栽の勉強会をしています。睦草で教える樹木と山野草の寄せ植え盆栽は、山に生えているような少し大きめの山木風の素材を使い、それに合う山野草を寄せて作ります。自然の風景を切り取ったように作るのが目標です。針金をかけて樹形を作るわけではないので、よい素材を見つけることがとても大切。素材選びも盆栽づくりの重要な要素となります。選ぶときのポイントや、実際に山野草と寄せるときのコツなどを実践で学んでいただきました。
樹木の植え替えの適期は、(素材ごとに異なりますが)春と秋。会員の皆様の中から希望者を募って、日程を調整して行います。慣れていないと作業が難しいので、Step2もしくは鉢盆栽を3回以上実施した方が対象です。
樹木は、樹形(山に生えているような素材)を優先して準備します。今回は、ヤマザクラ、アキグミ、ノバラ、コバノズイナなどを準備しました。皆で調整しながら樹木を決め、それに合わせて、山野草を2種選びます。
できあがった作品の一例です。
アキグミ・ヒメイヌタデ・チゴザサ 鉢:信楽焼 |
シナノカンザクラ・ヒメタデ・アオスゲ 鉢:大竹慎一郎さん |
樹木が入ると、ラインがしっかり決まるので、山野草の寄せ植えとは違った景色が作れます。そして、未来を予測して、剪定をし、時間をかけて樹形を作っていく楽しみもあります。作ったところがスタートライン。このあと、3年、5年、10年とどんな風に変化していくのでしょうか?一緒に見守るのが楽しみです。