小さな自然と一緒に暮らす 季節ごとに姿を変える山野草の盆栽、その作り方、育て方をお伝えする教室です。

2022年7月27日水曜日

5月の盆栽教室の風景とみなさまの作品



 5月は、アプローチの口紅シランが薄ピンクの花を咲かせます。さわやかな季節、光いっぱいのアトリエで、作品作りをしました。


 ■苔玉

 5月は、緑の葉が美しい、ナンテン、ハゼノキ、2回目以降の方には、テリハノイバラを準備しました。


ハゼノキの苔玉
自然石のお皿にのせてウサギの人形とともに


ハゼノキの苔玉
自然石の皿にのせてフクロウの人形とともに



テリハノイバラの苔玉
薄緑色の陶盤にのせて ウサギの人形とともに



 ■鉢盆栽





 5月は、ナチアワモリショウマ、ヒトツバショウマ、チシマタンポポ、ホタルブクロ、ツクシカラマツなど、初夏に咲く花や、それに合わせるグラス類のヒメフウチソウやヤマスズメノヒエ、矮性ノガリヤス、夏に楽しめる、タンナチダケサシ、タンナワレモコウ、オトギリソウ、秋に楽しめるホトトギス、アシズリノジギクなどを準備しました。
 Step2の方にはご希望により、湿地の草のクサレダマ、春に樹木と山野草の寄せ植えを学んでいただいた方には、ヤクシマハギを用意しました。


半日陰の好きな草花で作る鉢盆栽
ナチアワモリショウマ(初夏:花)
フイリリュウノヒゲ(初夏:花 秋:実 年間:葉)
白花ホトトギス(秋:花)
鉢:片岡 美津江さん



半日陰の好きな草花で作る鉢盆栽
ナチアワモリショウマ(初夏:花)
ホトトギス(兵庫)(秋:花)
ヒメフウチソウ(夏~秋:穂 春から秋:葉)
 鉢:信楽焼



年間楽しむ鉢盆栽
チシマタンポポ(初夏:花)
タンナワレモコウ(夏:花)
イシガキヤクシマスミレ(春と秋:花)
アシズリノジギク変種(秋:花 春~秋:葉)
矮性ノガリヤス(秋:穂 春から秋:葉)
 鉢:手作り鉢



樹木と山野草の寄せ植え盆栽
ヤクシマハギ(初夏~秋:花 秋:紅葉)
オトギリソウ(初夏:花 春~秋:葉)
ノコンギク(秋:花、綿毛) 
ヤクシマススキ(秋:穂 春~秋:葉)
鉢:信楽焼



葉を楽しむ草花を加えた鉢盆栽
ヒトツバショウマ(初夏:花)
オトギリソウ(初夏:花 秋:種 年間:葉)
ヤマスズメノヒエ(春:穂 春~秋:葉)
鉢:生徒さん自作鉢



小さな鉢で作る鉢盆栽
左 タンナチダケサシ(夏:花 春~秋:葉)
  大輪ヒメフウロソウ(春~秋:花)
右 ヒダカミセバヤ(秋:花 春~秋:葉)
鉢:萩焼



ひなたが好きな植物で作る鉢盆栽
ツクシカラマツ(初夏:花)
ホタルブクロ(初夏:花)
オトギリソウ(夏:花 秋:種 春~秋:葉)
鉢:信楽焼



ひなたが好きな植物で作る鉢盆栽
ツクシカラマツ(初夏:花)
ホタルブクロ(初夏:花)
濃色フジバカマ(秋:花)
鉢:信楽焼



ひなたが好きな植物で作る鉢盆栽
クサレダマ(初夏:花 秋:種)
キシュウオギ(秋:穂 春~秋:葉)
ヒメコバンソウ(春~初夏:花 春~夏:葉)
鉢:萬古焼



小さな鉢で作る鉢盆栽
ヤクシマザサ(年間:葉)
鉢:瀬戸焼



■お手入れ


作業後
昨年の2月に作った鉢と7月に作った苔玉を持ってきていただきました。
作業前を撮り忘れましたが、コクリュウの古い葉やタチツボスミレの葉を整理をしたら、シックな鉢になりました。葉の美しい草花で寄せると花のない時期も素敵です。




作業後
昨年の暮れに作った鉢を持ってきていただきました。作業前を撮り忘れましたが、ランナーで伸びるアジュガをよい位置に植え替えました。バイカオウレンの緑とアジュガの紫の葉が綺麗です。






 山野草の盆栽は、蕾が膨らんでいくのを間近に見る楽しみがあります。そのため、咲きはじめのものに加えて、まだ蕾だったり、その前の段階の苗も選びます。ナチアワモリショウマやヒトツバショウマなど小さな花、ホタルブクロなど少し大きな花、どちらも蕾が膨らむ様子はとても楽しめます。花が咲くのは少し先になりますが、じっくり味わっていただけるといいなぁと思います。

2022年7月22日金曜日

9月の山野草・苔玉の盆栽教室のご案内




 


 9月の教室の日程が決まりました。

 9月は、冬までに根がしっかり伸びることができるので、盆栽を作るのにとても良い時期です。この時期に作ると、一冬越えた春の景色が自然になるので、おすすめです。

 ご希望の方は、こちらのページをご確認の上、お申し込みください。引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大防止の対策をとり、定員も通常4名のところ、3名とさせていただきます。状況により適宜変更いたします。ご迷惑をおかけしますが、何卒、よろしくお願い申し上げます。


8月の山野草・苔玉の盆栽教室のご案内

 

 




 8月の教室の日程が決まりました。

 8月は、苔玉のみの教室となります。根を触る鉢盆栽は、真夏は避けた方がよいからです。
 緑の葉がたくさんの苔玉は、涼を呼んでくれます。そして、秋の紅葉が色づく様子も楽しめます。

 ご希望の方は、こちらのページをご確認の上、お申し込みください。引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大防止の対策をとり、定員も通常4名のところ、3名とさせていただきます。状況により適宜変更いたします。ご迷惑をおかけしますが、何卒、よろしくお願い申し上げます。


7月の1day ショップのご案内

 





 7月の1day ショップ(山野草盆栽の鉢・陶盤の販売の月1回のショップ)は、7月31日(日)です。鉢や陶盤をぜひ、探しにいらしてください。植えたい植物がある場合は、それをお持ちいただいて、鉢に入れたり横におたりしてお選びいただけます。

 ※山野草盆栽や苔玉の販売はありません。

 小さなアトリエで行うので、2名入れ替えで予約制となります。ご希望の方は、こちらのページからお申込みください。




2022年6月7日火曜日

4月の盆栽教室の風景とみなさまの作品




 4月は、アプローチのモミジがかわいい葉を広げます。気温も高くなり、アトリエはとても気持ちのよい場所に。木々の新芽を真横に見ながら、お手入れと作品作りに励みました。


 ■苔玉

ナンテンの苔玉
メタリックの釉薬の陶板にのせてカエルの人形とともに


ハゼノキの苔玉
メタリックの釉薬のお皿にのせてヒヨコの人形とともに


ハゼノキの苔玉
メタリックの釉薬のお皿にのせてカエルの人形とともに



 ■鉢盆栽






 4月は、薄紫や白のミヤマオダマキ、ヤマオダマキ、チョウジソウ、コバノタツナミソウ、ヤクシマツルキンバイ、キジムシロ、そして、少し先に咲く、チシマタンポポ、シュムシュノコギリソウ、秋に咲くノギクやノコンギク、葉や穂を楽しむ、ヤマスズメノヒエやコメガヤなどを準備しました。



ひなたの好きな草花で作る鉢盆栽
ミヤマオダマキ(春:花)
コバノタツナミソウ(春:花)
ノコンギク(秋:花 綿毛)
鉢:片岡 美津江さん


自分のプランで作る鉢盆栽
ホトトギス(秋:花)
ノガリヤス(秋:穂 年間:葉)
アジュガ(春:花 年間:葉) 
キジムシロ(春:花 秋:葉)

 鉢:陶芸体験教室で作った自作鉢


ひなたの好きな草花で作る鉢盆栽
ミヤマオダマキ(春:花 秋:葉)
黒葉ニガナ(初夏:花 春から秋:葉)
ノコンギク(秋:花 綿毛) 
 鉢:信楽焼


葉を楽しむ草を加えた鉢盆栽
スズラン(春:花 初夏から秋:実)
黒葉ニガナ(初夏:花 春から秋:葉)
コメガヤ(春:穂 年間:葉) 
鉢:信楽焼


小さな鉢で作る鉢盆栽
ヒトリシズカ(春:花)
リュウノヒゲ(初夏:花 夏~冬:実 年間:葉)
鉢:大竹慎一郎さん


小さな鉢で作る鉢盆栽
チシマタンポポ(春:花)
鉢:手作り鉢


ひなたが好きな植物で作る鉢盆栽
ミヤマオダマキ(春:花)
コバノタツナミソウ(春:花)
ノギク(夏~秋:花)
鉢:信楽焼


小さな鉢で作る鉢盆栽
ヒダカミセバヤ(秋:花 春から秋:葉)

鉢:陶芸体験教室で作った自作鉢

小さな鉢で作る鉢盆栽
ヒダカミセバヤ(秋:花 春から秋:葉)

鉢:片岡 美津江さん

小さな鉢で作る鉢盆栽
ヒダカミセバヤ(秋:花 春から秋:葉)

鉢:阿部 三有紀さん



ひなたが好きな植物で作る鉢盆栽
ヒトツバショウマ(初夏:花)
オトギリソウ(初夏:花 春から秋:葉)
アサギリソウ(春から秋:葉)

鉢:陶芸体験教室で作った自作鉢


小さな鉢で作る鉢盆栽
ツクシカラマツ(初夏:花)
ホソバギク(夏~秋:花)
アサギリソウ(春から秋:葉)
ヘビイチゴ(春:花)

鉢(左と中):陶芸体験教室で作った自作鉢
鉢(右):萬古焼



ひなたが好きな植物で作る鉢盆栽
チョウジソウ(春:花)
シュムシュノコギリソウ(夏:花)
ノギク(夏から秋:花)

鉢:片岡 美津江さん

小さな鉢で作る鉢盆栽
ヒダカミセバヤ(秋:花 春から秋:葉)

大輪ヒメフウロソウ(春から秋:花)
オトギリソウ(夏:花 春から秋:葉)

鉢:萩焼


葉を楽しむ草を加えた鉢盆栽
ヤマオダマキ(春:花)
ヤクシマツルキンバイ(春:花 秋:葉)
ヤマスズメノヒエ(春:穂 年間:葉)

鉢:信楽焼



■お手入れ

作業前
昨年、この時期に作った鉢を持ってきていただきました。
最初は小さかった飛び込みの苗が急激に大きくなってしまったとのこと。強い雑草は抜き、新たに配置換えをしました。
消えてしまったチシマタンポポは、別のポット苗で種まきして育てていた苗を復活させました。

作業後
春の新芽に日が当たるようになりました。
かわいい春の景色です。


作業後
作業前の写真を撮り忘れましたが、春の野原が生まれました。


作業前
今まで作った苔玉や鉢盆栽をいろいろ持ってきてくれました。一つずつ、お手入れをしていきます。



作業後
増えすぎた苗は減らして、すっきりと。春の作品とこれからの季節が楽しみな作品が生まれました。




作業前
こちらも、今までお作りいただいたものをいろいろ持ってきてくださいました。



作業後
ちょっと剪定したり、抜いたりするだけで風通しがよくなり、植物たちが気持ちよさそうになります。緑の葉の楽しめる作品になりました。



作業後
作業前の写真を撮り忘れました。
うさぎの遊ぶ春の野が生まれました。


 この季節は、お手入れをしながら新しい作品を作るというパターンが多くなります。
たくさん鉢を持ってきて、小さな鉢を一つ作ったり、新しい作品を作って、一つの鉢をお手入れしたり。鉢の持ち運びのしやすさに応じて、ご要望に応じます。
 お手入れすると、生徒のみなさんの顔もスッキリ。お手入れには気持ちをリフレッシュするような効果があるような気がします。



3月の盆栽教室の風景とみなさまの作品


ジュウガツザクラ・セントウソウ・ジュウモンジシダ





 少しさかのぼりますが、3月の教室の風景と生徒の皆様の作品です。

 3月はアプローチにオオイヌノフグリやヒメオドリコソウが咲き、後半には、アトリエ横のジューンベリーが真っ白の花を咲かせます。
 明るい陽射しのもと、色とりどりの春の山野草を使って作品を作りました。



 ■鉢盆栽




 3月は、春に咲くタチツボスミレ、ユキシロキンバイ、台湾バイカカラマツ、そして、少し先に咲く、チシマタンポポ、黒葉ニガナ、ミヤコワスレ、コバノタツナミソウ、チョウジソウ、葉や穂を楽しむ、ヒメカンスゲ、スズメノヤリ、クサイなどを準備しました。



葉を楽しむ草を加えた鉢盆栽
バイカイカリソウ(春:花 秋:葉)
ユキシロキンバイ(春:花)
ヒメアブラススキ(秋:穂 年間:葉)
ヒメウズ(春:花)
鉢:大竹慎一郎さん



ひなたが好きな草花の鉢盆栽
葉を楽しむ草を加えた鉢盆栽
コバノタツナミソウ(春:花)
チョウジソウ(春:花)
ヒメカンスゲ(春:花 年間:葉) 
 鉢:信楽焼


小さな鉢に植えた鉢盆栽3つ
オトメギボウシ(初夏:花 春から秋:葉)
大輪ヒメフウロソウ(春から秋:花)
セントウソウ(春:花)
タチツボスミレ(春:花)
ヒダカミセバヤ(秋:花 春から秋:葉)
鉢:陶芸体験教室で作った自作鉢


葉を楽しむ草を加えた鉢盆栽
台湾バイカカラマツ(早春から初夏:花)
ヘビイチゴ(春:花 秋:葉)
クサイ(初夏:穂 年間:葉) 
鉢:陶芸体験教室で作った自作鉢


春の景色を作る鉢盆栽
台湾バイカカラマツ(早春から初夏:花)
ヤクシマツルキンバイ(春:花 秋:葉)
スズメノヤリ(春:穂 年間:葉) 
鉢:大竹慎一郎さん


半日陰が好きな植物で作る鉢盆栽
ミヤコワスレ(春:花)
コバノタツナミソウ(春:花)
コクリュウ(初夏:花 秋から冬:実 年間:葉) 
鉢:片岡美津江さん


ひなたが好きな植物で作る鉢盆栽
ユキシロキンバイ(早春:花)
タチツボスミレ(春:花)
チョウジソウ(春:花 秋:葉) 
鉢:片岡美津江さん


■お手入れ

作業前
今まで作った鉢の初めての春のお手入れをしました。
一つ一つ枯れた草をとり、多すぎるものを抜いたり、剪定したりします。位置が悪いものは植え替えをして、苔を貼りなおすと見違えるようになります。

作業後
咲いている花や新芽が引き立つ、春の作品に生まれ変わりました。一冬超えた作品は、一緒に植えた草花がお互いになじみ、自然な雰囲気になります。春のお手入れは大変ですが、そんな景色に出会えるご褒美が待っています。



作業前
こちらも今まで作った鉢や苔玉の初めての春のお手入れです。
冬の間、地上部が一切なくなる宿根草は、消えてしまったかと心配になります。
一つひとつ、今の状態を確認して、うまく管理できていることをお伝えしました。


作業後
不要な草を抜き、汚くなった葉を整理すると、春の景色がたくさん生まれました。




 小振りで優しい色の花が多いこの季節。出来上がる作品も可憐です。新芽が出たばかりのものも、春の成長は著しく、このあと一気に花を咲かせてくれるでしょう。
 この時期は、春のお手入れのレッスンも増えます。自分が魔法使いになったように春の景色を作りだせるので、この作業が私は大好きです。みなさんにもその楽しさを感じていただけるといいなと思いながらやっています。