展示しようと思っていた作品が早くに紅葉して落ちてしまったので、新たな目で急遽見つけ出されたこちらの作品。ダイナミックに伸びたミソハギ(写真ではわかりづらいのですが、このミソハギの高さは140cmほど)、この時期、花殻と葉がやさしく色づき、得も言われぬ景色を生み出しています。飛び込んで芽生えた黒軸カリヤスの色づきもいいアクセントになりました。受けにしたのは、根洗いにしたノギク。つぼみ、花、花殻が見られるこの時期ならではのノギクの姿です。小さな添えの鉢は、ミソハギやサクラタデの縦のラインに対比させた横のラインのヘビイチゴ。秋の明るい河原の景色が出来上がりました。
江川 真理子
コバノズイナ・ホトトギス・コバノタツナミソウ(自作陶盤)
ジュズサンゴ(自作陶盤)
ダイモンジソウ
ホトトギスの終わった花
ジュズサンゴ
ダイモンジソウ
色づき始めたコバノズイナ。緑の葉が少しずつ変わり始め、黄色やオレンジ、赤と色とりどりになります。日に日に変わる色合いの一瞬を切り取った席飾り。寄せ植えにしてあるホトトギスは咲き終わり、種になる前の姿が晩秋の雰囲気を伝えます。受けにしたのは、実をたわわにつけたジュズサンゴ。このジュズサンゴは3年前の模擬展示会でも飾っており、その時は、残り少ない実が落ちそうでドキドキしながらの展示でした。今回は、しっかり安定してピカピカ輝やいています。小さな鉢は、葉の形から選んだダイモンジソウ。花はまだですが、緑の葉が、紅葉や赤い実を引き立てるいい働きをしてくれました。
木村 恵子
ヤブコウジ・ショウジョウバカマ・雪割草・チゴザサ
ユキノシタ(自作鉢・自作陶盤)
ヤブコウジの実
色づいたチゴザサ
ユキノシタ
今回、初めて席飾りに挑戦です。ヤブコウジの鉢に飛び込んだチゴザサを生かしてメインの作品にしました。ピカピカの赤い実をたくさんつけたヤブコウジと繊細な葉のチゴザサが、冬に向かうこの季節のほっとするひとこまになっています。添えにしたのは、ユキノシタ。陶芸教室で作った自作の変わり鉢と雲形の陶板が、ややもすると固くなりそうな席を優しい雰囲気にしてくれています。斜面に生えるヤブコウジとササ、その下にユキノシタ、山の中で出会いそうな景色ができました。テーブルの上に敷いた青い敷物も赤い実を引き立てるのにぴったりです。
中野 優希
ノガリヤス・ホトトギス青藤・キキョウ
紀伊イトラッキョウ
ノガリヤスの穂
ホトトギスの種姿
色づいたキキョウの葉
紀伊イトラッキョウ
写真では見えにくいのですが、ノガリヤスの穂が美しくあがった作品がメイン。花のようにも見える、のびやかな穂は華やかでインパクトがあります。少し前まで咲いていたホトトギス青藤が終わってしまって残念とのことでしたが、味わいのある種の姿を見せることに。そして、ホトトギスの花の色がない分、黄色になったキキョウの葉が際立って晩秋の穏やかな景色になりました。添えにしたのは、紀伊イトラッキョウ。ちょうどよいタイミングで開花した可憐なピンクの花が、メインとの対比でより印象的になりました。添配のカエルの親子も、花に見惚れています。
山本 美智子
シモツケ・トウバナ・ヒメカンスゲ・イヌコウジュ
シモツケの紅葉
イヌコウジュの花と葉
こちらも今回、初めて席飾りに挑戦です。綺麗に紅葉したシモツケの作品を飾りました。繊細な枝ぶりのシモツケは葉が小さく、日の光に透けた葉がとても美しい色合いになりました。自然な感じに広がる株元の苔がとても綺麗で、イヌコウジュの鮮やかな緑の葉とともに、シモツケの紅葉を際立たせています。添配に選んだのは、クヌギのどんぐり。モシャモシャ頭の帽子がかわいいです。踏むとカサカサ音がする、そんな雑木林の一画ができました。このあと、イヌコウジュの葉も綺麗に紅葉してくれるでしょう。その姿も楽しみな作品です。
片倉 桃子
ヤマブドウ・ダイコンソウ
リュウノヒゲ
ヤブコウジ
ヤマブドウの葉とダイコンソウの花殻
実生のヤブコウジ
ロゼワインのようにやさしく色づいたヤマブドウをメインにしました。小さめの鉢ながら絶妙なバランスを保って育ち、危うげな感じが崖の上を思わせます。今年は初めて実もつけました。一緒に植えたダイコンソウの赤い葉と花殻が、スッと立ち上がったヤマブドウの足元でいい景色を作っています。受けにしたのは変わり鉢に入ったリュウノヒゲ。こちらも実をたくさんつけてます。小さな鉢に選んだのは、実生のヤブコウジ。見ていた人が気づいたのですが、それぞれ色が異なりますが、実物尽くしの一席に。受けと小さな鉢の彩りを抑えたので、ヤマブドウの葉の繊細な色が引き立つ席飾りになりました