2025年1月8日水曜日

2025年あけましておめでとうございます




陶盤の上にのったナンテンの苔玉とヘビの干支人形







 新年、あけましておめでとうございます。

 昨年9月に、睦草の盆栽教室は5周年を迎えることができました。これもひとえに通ってくださる生徒さん、支えてくださる先生や先輩、仕入先の皆様のおかげです。誠にありがとうございます。

 昨年は、通ってくださる生徒さんの地理的な広がりがさらに増しました。飛行機や新幹線に乗ってきてくださる方もいらっしゃいます。東京に仕事や用事で来る際に、合わせて盆栽教室の参加を組み入れていただくという形も増えました。とてもありがたいことです。

 また、3年ほど前から始めた雑木と山野草の寄せ植え盆栽(草木盆栽)にチャレンジされる方も増えました。草木盆栽は、未来を予測しながら、時間をかけて樹形を作っていきます。生徒さんがお手入れを学ぶために持ってきてくださる作品を見るのも楽しいひと時です。
 昨年の模擬展示会では、この草木盆栽の作品が飾られるようになりました。樹木が入ることで、より深みのある景色を映し出すことができるようになります。今年は、さらにそのような作品が増えそうです。

 一昨年に引き続き、フローリストさんなど、別の形でお花を職業にしてくださる方もたくさん来てくださいました。山野草盆栽がいろいろな形で、広まっていくと嬉しいなと思います。

 昨年、私個人としては、引き続き、ぼんさい展の経験を重ねることができました。

■高尾駒木野庭園の陽春ぼんさい展、錦秋ぼんさい展への出展
 東京、高尾山のふもとの日本庭園の中の古民家で実施される展示会。昨年は、春と秋の2回、展示させていただきました。

 3月の陽春ぼんさい展、早春の林縁の景色を作ってみました。




 陽春ぼんさい展の様子はこちらから、インスタグラムの写真はこちらからご覧いただけます。


 11月の錦秋ぼんさい展、ススキやワレモコウ、フジバカマなど背の高い秋草をメインに、晩秋の景色を作ってみました。




 錦秋盆栽展の様子はこちらから、インスタグラムの写真はこちらからご覧いただけます。

 盆栽は、「作る・育てる・飾る」三つの要素がありますが、展示会に出展するたびに、「飾る」ということの奥深さを学んでいます。山野草の盆栽は、直前まで花の開花や葉の紅葉の具合がわからないため、ぎりぎりまで、作品の組み合わせを悩みます。そして作品が決まったら、鉢の配置や高低差を考え、それぞれの鉢にあった地板や陶板を選びます。いくつものパターンを試して、しっくりくるものが決まったとき、やっと安堵できるのです。
 
 とても悩んで苦労もしますが、趣のあるこの場所で飾れることは、大きな喜びです。今年も、よい景色を作れるよう、頑張りたいと思います。

 今年も、多くの人と出会い、山野草の盆栽の楽しさをわかちあえればと思っております。

 本年も、どうぞよろしくお願いいたします。