3月22日から25日まで、東京、高尾にある駒木野庭園で陽春庭園ぼんさい展が開催されました。駒木野庭園は、昭和初期に建てられた小林病院の院長さんのご自宅だった古民家と日本庭園がある、素敵な庭園です。ぼんさい展では、古民家の和室やお庭の一部に様々な盆栽が飾られました。
このぼんさい展は、一つの盆栽の会やサークルのメンバーが展示するのではなく、会やサークルをまたがって展示されます。そのため、伝統的な樹木の盆栽から草もの盆栽、雑木と山野草を組み合わせた草木盆栽など、さまざまなタイプの盆栽が飾られます。席飾りという形で、一つの空間を何点かの盆栽を組み合わせてその季節ならではの景色を作るので、一つ一つの席をじっくり楽しむことができます。私も飾らせていただくのは、今回で4回目となりました。
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オトコヨウゾメ・ヒナセントウソウ オキナグサ・ヤクシマツルキンバイ アオスゲ・イヌコウジュ |
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オトコヨウゾメのつぼみ |
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ヒナセントウソウ |
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オキナグサの花 |
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アオスゲ・イヌコウジュ |
それぞれの席には、その場所や作品にあった屏風を立てていただけます。今回は、春、草木たちが目覚めたとばかりの景色を作りました。日に日に、オトコヨウゾメのつぼみが膨らみ、オキナグサが花を開いていくところもこの季節ならではのところです。
この駒木野庭園は、日本庭園も綺麗に整備され、普段も立派な盆栽が庭に置かれています。建物も趣があり、季節に応じた盆栽が室内に飾られております。盆栽がお好きな方、古いものがお好きな方、高尾に行かれた際には、訪ねてみるのをお勧めします。