小さな自然と一緒に暮らす 季節ごとに姿を変える山野草の盆栽、その作り方、育て方をお伝えする教室です。

2026年1月2日金曜日

2026年あけましておめでとうございます

 2026年あけましておめでとうございます










 新年、あけましておめでとうございます。

 昨年9月に、睦草の盆栽教室は6周年を迎えることができました。熱心に通ってくださる生徒のみなさま、温かく支えてくださる先生や先輩、いつも丁寧に対応してくださる仕入先のみなさまのおかげです。本当にありがとうございます。

 昨年は、遠くから通ってくださる生徒さんがさらに増えました。飛行機や新幹線、高速バスに乗ってきてくださる方もいらっしゃいます。毎月定期的に通う形の教室ではないため、東京に仕事や用事で来る際に、合わせて盆栽教室の参加することが可能なのだと思います。山野草盆栽、草木盆栽は、頻度よりも長く続けることの方が大切です。長く続ければ続けるほど、新たな楽しみが広がっていくのです。みなさまの状況に応じた頻度で、長く続けていただけたらと心から思っています。

 3年前から始めた模擬展示会も、昨年秋で7回目を迎えることとなりました。新たに参加する方は、飾るという新たな楽しみに気づき、長く参加されている方は、飾る経験を重ねるほど、その生徒さんの個性が表れるようになってきます。少しずつ参加される方も増え、展示会にも厚みが出てきたように思います。飾ることを学ぶようになると、盆栽の作り方、育て方、仕立て方も変わってきます。今年も皆で、その季節ならではの景色を作っていけたらと思っています。

 春の模擬展示会の様子はこちらから、秋の模擬展示会の様子はこちらからご覧いただけます。

 また、展示会で飾ることを学ぶと普段、家で飾る際にもとても参考になります。先日生徒さんが、「山野草盆栽は、さりげなく飾ることができるのが魅力」とおっしゃっていました。花数や花色も限られる山野草盆栽だからこそ、部屋のインテリアや雰囲気に調和させることができるのだと思います。盆栽は、普段は戸外で育てなくてはいけませんが、観葉植物のように、さりげなく飾ることがもっともっと広まるといいなと思っています。

 さて、私個人としては、昨年、引き続きぼんさい展の経験を重ね、また新たにカレンダーの制作にもチャレンジしました。

■高尾駒木野庭園の陽春ぼんさい展、錦秋ぼんさい展への出展
 東京、高尾山のふもとの日本庭園の中の古民家で実施される展示会。昨年は、春と秋の2回、展示させていただきました。

 3月の陽春ぼんさい展、早春の川岸の景色を作ってみました。





 陽春ぼんさい展の様子はこちらから、インスタグラムの写真はこちらからご覧いただけます。


 11月の錦秋ぼんさい展、葉が色づき始めたジュウガツザクラをメインに、秋の景色を作ってみました。





 錦秋盆栽展の様子はこちらから、インスタグラムの写真はこちらからご覧いただけます。

■季節を紡ぐ 山野草と雑木の盆栽カレンダーの作成

 山野草盆栽は、日に日に姿を変えていきます。実は、予め日程が決まった展示会に、その作品のピークを持っていき、皆さまに見ていただくのはとても難しいところがあります。そのため、一番いいタイミングで写真を撮っておくことはとても大切だなと感じています。そんな思いで撮りためた写真で、カレンダーを作ってみたいという気持ちは、数年前からありました。今回、年末ぎりぎりになりましたがやっと形になりました。
 仕事の傍ら、ふっと心を緩めるときに見ていただけるように卓上カレンダーにしています。もしよろしければ、こちらのサイトをご覧になってみてください。

 今年も、いそいろな景色と多くの人と出会い、山野草の盆栽を深めていければと思っています。また、自分の思いを少しずつ形にしていくことも引き続き行ってまいります。

 本年も、どうぞよろしくお願いいたします。


2025年12月30日火曜日

2026年山野草盆栽カレンダーを作りました

四季を紡ぐ 山野草と雑木の盆栽カレンダー2026


 山野草盆栽や草木盆栽は、季節をめぐるごとに姿が変わっていきます。同じ景色には二度と会えません。そのため、できるだけ写真に残すようにしています。

 そんな写真の中から、それぞれの月のとっておきの1枚を選び、カレンダーを作ってみました。写真も楽しめ、でも大きすぎない、ほどよいサイズの卓上カレンダー。私は、盆栽教室のアトリエに置きたいと思っているのですが、リビングの棚や職場のデスクの上に置くにもちょうどよいサイズです。月が替わるごとに、ページをめくり、草木の作りだす穏やかな景色を見て、ほっとしていただけたらと思っております。




 こちらのサイトから詳細の情報を確認いただけます。もしよろしければ、ぜひどうぞ。


サイズ 180㎜×146㎜×55㎜



カレンダーの写真の作品はInstagramでその変遷をご覧いただけます。


1月   #suzuranra70  ナンテン
2月   #suzuranra151  雪割草
3月   #suzuranra28  ショウジョウバカマ
4月   #suzuranra24  ミヤコワスレ
5月   #suzuranra51  アヤメ
6月   #suzuranra89  ホタルブクロ
7月   #suzuranra63  フシグロセンノウ  
8月   #suzuranra194  野州ハナゼキショウ
9月   #suzuranra8   ヤクシマハギ
10月 #suzuranra20  ノギク・イヌタデ
11月 #suzuranra9  ハゼノキ
12月 #suzuranra151 ヤブコウジ

2025年12月25日木曜日

1月の盆栽鉢の1day ショップのご案内







 1月の1day ショップ(鉢・陶盤の販売の月1回のショップ)の日程が決まりました。1月11日(日)です。1月になると、東京狛江のアトリエの庭では、スノードロップが咲き始めます。

 立春過ぎれば、春のお手入れ開始。2月の中旬以降は新たに作品作りも開始できます。
ぜひ、鉢を選びにいらしてみてください。





 最近は、山野草の盆栽だけではなく、樹木の盆栽や多肉植物、観葉植物の鉢をお探しの方もいらっしゃいます。少し個性あふれる鉢は、そんな皆様にも楽しんでいただけるのではないかなと思います。

 小さな鉢から少し大きめの鉢までそろう、鉢や陶板のリアルショップはあまりないのか、少し遠いところからもいらしていただくことが多くなりました。

 植えたい植物がある場合は、それをお持ちいただいて、鉢に入れたり横においたりしてお選びいただけます。

 盆栽教室用の小さなアトリエで行うので、2名入れ替えで予約制となります。ご希望の方は、こちらのページからお申込みください。(予約は前日18時までです。) 


2025年12月17日水曜日

東京高尾 駒木野庭園の錦秋庭園ぼんさい展


 

 10月31日から11月3日まで、東京、高尾にある駒木野庭園で錦秋庭園ぼんさい展が開催されました。駒木野庭園は、高尾山の裏側にある、昭和初期に建てられた古民家とその庭を日本庭園に整備された趣のある場所。ぼんさい展では、その古民家の中で行われました。


    




 通常の展示会は、伝統的な樹木の盆栽の会や、山野草の会が主催するため、その会のジャンルの盆栽がたくさん見られる場となります。一方、このぼんさい展は、ある特定の会やグループの展示会ではなく、いろいろな会の方や個人が参加するので、伝統的な樹木の盆栽から草もの盆栽、雑木と山野草を組み合わせた草木盆栽など、さまざまなタイプの盆栽が楽しめます。



 また、盆栽を複数組み合わせてその季節を表現する、席飾りを見られるのも飾るスペースにゆとりがあるからできること。床の間飾りや、畳の上に青氈を敷き、それぞれの席の盆栽の雰囲気や大きさに合わせて屏風がたてられる座敷飾り、この古民家を雰囲気を存分に生かした飾りが見られるのです。




 私は3年前から飾らせていただき、今回4度目の秋の展示となりました。 
 今回は、ようやく葉が色づき始めたジュウガツザクラとノギク、イヌコウジュの草木盆栽をメインに、開き始めたノコンギクとメリケンガヤツリ、ベニバナウツギとスゲを寄せた鉢を組み合わせ、秋の景色を作りました。広間の開けたスペースにおおらかに飾らせていただけてとてもありがたい機会でした。


ジュウガツザクラ・ノギク・イヌコウジュ・スズメノヤリ(自作鉢)
ノコンギク・メリケンガヤツリ(自作鉢・自作陶板)
ベニバナウツギ・スゲ(自作鉢・自作陶板)



ジュウガツザクラの紅葉の始まり

ノギクとイヌコウジュの種姿



蕾、開きはじめ、満開のノコンギク



 毎回足を運んで長いことご覧になっていかれる方、一度見てみたかったと遠くからいらしてくださった方、通りがかりに偶然入ってくださり、山野草盆栽を初めてご覧いただく方など、さまざまです。

 初めてご覧になる方は「生け花かと思いました。」とおっしゃっていました。「投げ入れを学んでいたけれども、それに相通じるものがありますね。」言われた方もおり、草木を愛でる感性は共通するものがあるような気がします。展示会で、こうして作品を介して直接いろいろな方とお話することができることは何よりの楽しみです。

 今回も、飾るにあたっては、作品選びに始まり、卓の高さや大きさ、陶板や地板の組合わせ、作品の配置など、悩みに悩みました。でも、その経験が「盆栽を飾る」ということの糧になります。

 盆栽を始めたころは、「作る」ことが楽しく、そのうちに「育てて作品にしていく」ことに魅了され、今はそれに加えて「飾る」ということの面白さを感じています。

 そのすべてを皆さんにご覧いただける、このような機会に心より感謝しています。そしてこの貴重な経験を盆栽教室でも生かしていきたいと思っています。




 この駒木野庭園は、普段も立派な盆栽が庭に置かれ、その季節ならではの盆栽が室内に飾られています。建物そのものも、見事な欄間やふすま、外の景色が歪んで見える昔ながらの窓ガラスなど、見どころがいろいろあり、建物を見に来ましたとおっしゃっていた方も数多くいらっしゃいました。高尾山に行かれた際には、立ち寄ってみること、おすすめします。
 また、春にも庭園ぼんさい展は開催されます。もしよろしければ春の展示会にもいらしてみてください。

高尾駒木野庭園 (東京都 八王子市)


水琴窟もあります





 



2025年12月16日火曜日

睦草 Web展示会 2025年秋


 山野草盆栽や草木盆栽をいくつか組み合わせて、その季節ならではの景色を作るのが席飾り。盆栽教室の生徒の皆さんの作品を見ていただくリアルな展示会はまだ難しいので、写真に収めてWeb上で見ていただくWeb展示会という形をとっています。希望者を募って、盆栽教室の生徒のみなさんと私の作品の写真を撮りました。山野草盆栽や草木盆栽の見所は、咲いている花のみならず、紅葉、実、穂、樹の立ち上がり、枝ぶり、地面の凹凸、苔、鉢合わせなどいろいろあります。この季節ならではの秋色の味わいのある景色をぜひ、ご覧ください。


■日時  2025年11月22日 東京都狛江市にて撮影


■展示作品
   写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

岩淵 幸子

ミソハギ・シロバナサクラタデ・黒軸カリヤス
ノギク・スズメノヤリ(自作陶盤)
ヘビイチゴ・イヌタデ(自作陶盤)


ミソハギの花殻


ミソハギの緑の葉と色づいた葉


ノギクの根洗い


イヌタデの花


 展示しようと思っていた作品が早くに紅葉して落ちてしまったので、新たな目で急遽見つけ出されたこちらの作品。ダイナミックに伸びたミソハギ(写真ではわかりづらいのですが、このミソハギの高さは140cmほど)、この時期、花殻と葉がやさしく色づき、得も言われぬ景色を生み出しています。飛び込んで芽生えた黒軸カリヤスの色づきもいいアクセントになりました。受けにしたのは、根洗いにしたノギク。つぼみ、花、花殻が見られるこの時期ならではのノギクの姿です。小さな添えの鉢は、ミソハギやサクラタデの縦のラインに対比させた横のラインのヘビイチゴ。秋の明るい河原の景色が出来上がりました。



江川 真理子

コバノズイナ・ホトトギス・コバノタツナミソウ(自作陶盤)
ジュズサンゴ(自作陶盤)
ダイモンジソウ


コバノズイナの紅葉


ホトトギスの終わった花


ジュズサンゴ


ダイモンジソウ


 色づき始めたコバノズイナ。緑の葉が少しずつ変わり始め、黄色やオレンジ、赤と色とりどりになります。日に日に変わる色合いの一瞬を切り取った席飾り。寄せ植えにしてあるホトトギスは咲き終わり、種になる前の姿が晩秋の雰囲気を伝えます。受けにしたのは、実をたわわにつけたジュズサンゴ。このジュズサンゴは3年前の模擬展示会でも飾っており、その時は、残り少ない実が落ちそうでドキドキしながらの展示でした。今回は、しっかり安定してピカピカ輝やいています。小さな鉢は、葉の形から選んだダイモンジソウ。花はまだですが、緑の葉が、紅葉や赤い実を引き立てるいい働きをしてくれました。


木村 恵子

ヤブコウジ・ショウジョウバカマ・雪割草・チゴザサ
ユキノシタ(自作鉢・自作陶盤)


ヤブコウジの実


色づいたチゴザサ


ユキノシタ



 今回、初めて席飾りに挑戦です。ヤブコウジの鉢に飛び込んだチゴザサを生かしてメインの作品にしました。ピカピカの赤い実をたくさんつけたヤブコウジと繊細な葉のチゴザサが、冬に向かうこの季節のほっとするひとこまになっています。添えにしたのは、ユキノシタ。陶芸教室で作った自作の変わり鉢と雲形の陶板が、ややもすると固くなりそうな席を優しい雰囲気にしてくれています。斜面に生えるヤブコウジとササ、その下にユキノシタ、山の中で出会いそうな景色ができました。テーブルの上に敷いた青い敷物も赤い実を引き立てるのにぴったりです。




中野 優希

ノガリヤス・ホトトギス青藤・キキョウ
紀伊イトラッキョウ


ノガリヤスの穂


ホトトギスの種姿


色づいたキキョウの葉


紀伊イトラッキョウ



 写真では見えにくいのですが、ノガリヤスの穂が美しくあがった作品がメイン。花のようにも見える、のびやかな穂は華やかでインパクトがあります。少し前まで咲いていたホトトギス青藤が終わってしまって残念とのことでしたが、味わいのある種の姿を見せることに。そして、ホトトギスの花の色がない分、黄色になったキキョウの葉が際立って晩秋の穏やかな景色になりました。添えにしたのは、紀伊イトラッキョウ。ちょうどよいタイミングで開花した可憐なピンクの花が、メインとの対比でより印象的になりました。添配のカエルの親子も、花に見惚れています。




山本 美智子

シモツケ・トウバナ・ヒメカンスゲ・イヌコウジュ


シモツケの紅葉


イヌコウジュの花と葉



 こちらも今回、初めて席飾りに挑戦です。綺麗に紅葉したシモツケの作品を飾りました。繊細な枝ぶりのシモツケは葉が小さく、日の光に透けた葉がとても美しい色合いになりました。自然な感じに広がる株元の苔がとても綺麗で、イヌコウジュの鮮やかな緑の葉とともに、シモツケの紅葉を際立たせています。添配に選んだのは、クヌギのどんぐり。モシャモシャ頭の帽子がかわいいです。踏むとカサカサ音がする、そんな雑木林の一画ができました。このあと、イヌコウジュの葉も綺麗に紅葉してくれるでしょう。その姿も楽しみな作品です。




片倉 桃子

ヤマブドウ・ダイコンソウ
リュウノヒゲ
ヤブコウジ


ヤマブドウの葉と実


ヤマブドウの葉とダイコンソウの花殻


リュウノヒゲの実


実生のヤブコウジ



 ロゼワインのようにやさしく色づいたヤマブドウをメインにしました。小さめの鉢ながら絶妙なバランスを保って育ち、危うげな感じが崖の上を思わせます。今年は初めて実もつけました。一緒に植えたダイコンソウの赤い葉と花殻が、スッと立ち上がったヤマブドウの足元でいい景色を作っています。受けにしたのは変わり鉢に入ったリュウノヒゲ。こちらも実をたくさんつけてます。小さな鉢に選んだのは、実生のヤブコウジ。見ていた人が気づいたのですが、それぞれ色が異なりますが、実物尽くしの一席に。受けと小さな鉢の彩りを抑えたので、ヤマブドウの葉の繊細な色が引き立つ席飾りになりました
 



岩下 由紀子

ハチジョウキブシ・コハリスゲ・リュウノウギク(自作鉢)
ノジギク(自作鉢・自作陶盤)
ハマボッス(自作鉢)


キブシのつぼみ


キブシの紅葉


ノジギクの開きはじめの花


ハマボッスの紅葉


 ハチジョウキブシがつぼみをつけ、葉がようやく秋色になり始めました。普通のキブシよりも少し葉が大きめのハチジョウキブシは、海岸近くに自生するとのこと。こちらをメインに、海岸近くの山野の景色を作ってみました。受けにしたのは、茎の曲線が面白く育ったノジギク。つぼみが膨らみ、咲いてくれるかなと期待しましたが、わずかな開きにとどまりました。小さな鉢に選んだのは、やはり海岸植物のハマボッス。種から芽生えた小さな苗の寄せ植えです。花は終わってしまったのですが、ピカピカ輝く葉がオレンジになり、ワンポイントのアクセントになりました。




 みなさん 現場で最終調整をするために、いくつか候補の鉢を持ってきています。また素敵にできたので、皆さんに見てもらいたい作品も持ってきています。それらの全員集合の写真です。