プロフィール

自己紹介


睦草 Mutsukusa 
山野草の盆栽の教室主宰

岩下 由紀子

日本園芸協会認定 盆栽士


 会社の寮でゼラニウムの一鉢を育てるところから草花と一緒の生活が始まる。IT企業で忙しく働く中、草花の可憐さ、健気さに安らぎと元気をもらい、仕事の傍ら、ガーデンデザインや園芸療法などの知識を深める。
 2003年秋、狛江 季の花にて草もの盆栽(山野草の盆栽)に出会い、作り方を学ぶ。山野草の盆栽を作り、育て、飾る時間が、忙しい毎日に潤いと多くの気づきをもたらしてくれることを実感する。
 2015年より、友人に教えるところから、山野草の盆栽のワークショップをスタート。週末に不定期で開催し、計41回のべ127名の方に参加いただく。
 作るだけではなく、長く育てることを伝えられる継続的に通える教室を始めるため、30年近く勤めた会社をやめ、2019年9月、睦草を立ち上げる。
 最近は、樹木と山野草の寄せ植えの盆栽を山野草樹会にて小林 均氏に、樹木の盆栽を徳南園 村田 廣三氏に学び、さらなる技術と知識の向上に努めている。


睦草の立ち上げ

16年前、初めて山野草の盆栽を作った日、その可憐な姿が愛おしくて、長いこと眺めて頬をゆるませていたことを、今でも鮮明に覚えています。初めて迎える春、枯れたかのように思われた鉢の表面に小さな新芽を見つけた時の喜びも、忘れることができません。また、草花たちは、私の暮らし方や働き方、チームマネジメントにも多くの気づきをもたらしてくれました。

 それを共有したくて始めた1日参加型のワークショップ。参加してくださった皆様からも、「まるで小宇宙。」「自分の小さな庭のよう。」「今まで植物をうまく育てられなかったけど、野の花の可憐な姿見たさに、毎日水やりできるようになりました。」などいろいろな言葉をいただきました。同じような喜びを感じていただけて、とても嬉しく思いました。

 ただ、盆栽は、作るのは始まりで、長く育てていくところに知識や技術が必要になります。私も、ここ数年、樹木の盆栽を学んでますが、1日だけのワークショップで作っても、その後、新たに出てきた疑問は、聞く先がなく困ってしまいました。突然、葉が黄色くなると、自分の管理方法が悪いのかと心配になります。また奔放に伸びだした枝をどこで切ったらよいのか、本で読んでも、いざ自分の鉢を目の前にするとどうしてよいのかわかりません。管理方法を学ぶために、盆栽士の資格取得講座で勉強し、盆栽園の徳南園に学びに行き、山野草樹会の月例会に参加するようになりました。

山野草の盆栽でも同じことが言えると感じています。特に山野草の盆栽は、植えた草花が消えたり、飛び込んだ種で芽生えたりと年々姿が変わっていきます。管理の方法が学べ、心配なときに持ち込めて、失敗したときは手直しの方法を相談できる教室にしたい。そんな思いから、時間をかけて学べる山野草の盆栽の教室を立ち上げることにしました。

 この教室で大切にしていることはもう一つあります。ご自身で、植物や鉢を選んでいただけるようにすること。盆栽は、植物と人間とで一緒に作る芸術作品で、その人らしさを表現するもの。それぞれが自由に選んで作った作品は、それぞれに素晴らしく、人と比べる必要がありません。自分オリジナルの一鉢は、愛情も人一倍わくように思います。
 

これらの思いから立ち上げた山野草の盆栽の教室。日々忙しい人たちが、その教室の時間はもちろん、家に持ち帰ってからも安らぎと喜びの時間を持てるよう、お手伝いをさせていただければと思っております。「草花と仲睦まじい暮らし」を願い、この教室を「睦草」と名付けました。

 盆栽の世界は、学べば学ぶほど奥が深いと感じています。私もまだまだ未熟なところがありますが、日々、学びを深めながら、皆さまにそれらを伝えていくことができればと思っています。何卒、よろしくお願い申し上げます。