11月は、アプローチや庭で秋のシックな花が咲き誇ります。ノコンギク、ミズヒキソウ、フジバカマ、シュウメイギク。落ち着い色合いの庭を眺めながらの教室となりました。
■苔玉
11月の苔玉は、クリスマスやお正月に赤い実の楽しめるゴールテリアを準備しました。中には、白い花と赤い実を同時に持っているものもあります。それぞれの個性を生かした作品作りとなりました。
ゴールテリア 三角の陶板にのせウサギの人形とともに |
■鉢盆栽
11月は、ゴールテリア、カラタチバナ、ヤブコウジなど、赤い実の植物をメインに準備しました。それらを引き立てる、コクリュウや、フイリリュウノヒゲ、コガネシダそして早春に咲く、ヤクシマショウジョウバカマ、雪割草を組み合わせます。
半日陰が好きな草花で作る鉢盆栽
ヤブコウジ(初夏:花 秋~冬:実)
ヤクシマショウジョウバカマ(春:花)
コクリュウ(初夏:花 秋~冬:実)
鉢:阿部三有紀さん
右 葉を楽しむ草花を加えた鉢盆栽
紀伊イトラッキョウ(秋:花)
ノコンギク(秋:花)
ソビ(秋:穂 年間:葉)
鉢:生徒さんが陶芸体験で作った鉢
左 小さな鉢で作る鉢盆栽
紀伊イトラッキョウ(秋:花)
鉢:大竹慎一郎さん
小さな鉢で作る鉢盆栽
左 ギンミズヒキ(秋:花)
バイカオウレン(早春:花)
鉢:大竹慎一郎さん
右 アジュガ(春:花)
スズメノヤリ(春:穂 年間:葉)
ギンミズヒキ(秋:花)
鉢:大竹慎一郎さん
■お手入れ
お手入れ前の写真を撮り忘れました。コクリュウの実がたっぷりついた作品。それを生かすように葉を整理しました。そして、最初作ったときの雪割草が消えてしまったので、新たな雪割草を加えました。消えてしまってもまたあとから加えることができます。お手入れではそのやり方も学んでいただきます。
2~3回鉢盆栽を作ると、手際が良くなり、少し時間が余ります。その時間で、少し残しておいた苗を小さな鉢に植えることもできます。消えてしまわないようリスク分散も兼ねて、そんな楽しみ方もおすすめしています。
また、今は晩秋ですが、この時期に春の景色を作るのもおすすめです。同じ環境のもと、一冬越えると、春には、全体が馴染んで芽が出てきてくれます。ある程度作品の数が増えると、すぐに楽しめなくても、待てるようになるので、先の季節のものが作ることをお勧めしています。先の季節のものを作るときには、根をたくさん切れるので、とても作りやすくなります。
今月もいろいろなタイプの作品ができました。クリスマス、お正月そして早春と楽しめるような作品、家でも楽しんでもらえるといいなぁと思います。