2022年5月26日木曜日

1月の盆栽教室の風景とみなさまの作品

 







 久しぶりの教室の風景のご案内となりますが、まずは、1月から。

 1月は、晴れた日は、アトリエは、サンルームのように暖かくなり、暖房いらず。ただ、日が落ちると急に寒くなるので、太陽の動きを見ながら空調の調節が必須。アトリエを作ってから太陽の軌道を気にするようになりました。

 1月は寒くて盆栽を作るのには適さないので、苔玉のみの教室となります。


 ■苔玉の苗






 1月の苔玉は、冬でも葉が落ちないナンテンです。この時期は真っ赤に紅葉しています。枝ぶりや、葉の大きさなど、それぞれ個性があるので、それらを以下して、作品作りをしていただきました。


大竹慎一郎さんのメタリックなお皿の上にのせて
お福人形とともに



大竹慎一郎さんのメタリックな陶板にのせて
うさぎの人形とともに



自然石のお皿にのせて



自然石のお皿に載せて



紫の釉薬の陶盤にのせて
ヒヨコとドングリとともに


 ■お手入れ

 苔玉のレッスンの際に、今まで作った鉢のお手入れを行うことができます。


お手入れ前

 冬の枯れ姿も山野草盆栽の魅力の一つ。飛び込んで芽生えた不要なクサをとり、流れを意識して、整えました。

ヒメアブラススキ・ホソバヒメタムラソウの枯れ姿



ホソバヒメタムラソウは種姿もかわいい


ノギクの枯れ姿 足元の緑はイシガキヤクシマスミレ
 
ノギクがきれいに綿毛になりました


 
  自分で選んだ素材の個性を生かして苔玉が完成。それぞれ選んだ陶板や置物で素敵な景色を演出していただきました。真っ赤に紅葉したナンテンは、色の少なくなるこの時期にとても活躍してくれます。このあと、ナンテンの葉はだんだん緑の葉が多くなり、夏には緑一色に。陶板や置物を工夫して、一年を通して楽しんでいただけるといいなと思います。

 お手入れで持ってきていただく鉢を拝見するのも私の楽しみの一つ。苗をお選びいただく時に「このノギクは綿毛も楽しめますよ」と説明するのですが、その通りになったのを喜んでいただけると、私も嬉しくなります。
 花の時期だけではなく、その後の種姿や、草紅葉など、一つの植物でも楽しめる要素がたくさんあります。育てていく中で、それらの魅力を一つ一つ発見して実感していただけたらと思います。