7月後半から9月前半、12月後半から2月前半は、季節的に盆栽をつくるには適さないので、この間、会員の皆様の希望者に向けて、陶芸体験教室をしています。
講師は、私の陶芸の先生の大竹慎一郎先生です。ご自身でも盆栽をされるので、植物の栽培にもよく、デザイン的にも素敵な鉢を作られます。そして、初心者でもかっこいい鉢や陶盤が作れるよう、丁寧に教えてくださいます。
今回は、12月後半から2月前半に実施した陶芸体験教室の様子、出来上がった鉢、そしてそれを使って作った山野草盆栽の作品をご紹介します。
陶芸体験教室の様子
鉢は型をつかって基本の形を作ります。
乾いてから、縁をアレンジして、自分の好みの足や高台をつけます。
陶盤は好きな形に伸ばして、板や布で模様をつけます。
2回目の体験の方は、紙の筒を使って、高さのある鉢に挑戦しました。
このあと、大竹先生に化粧土がけや釉がけ、本焼きをしていただき完成です。
できあがった作品
お店では売られていない、世界にただ一つのオリジナル作品ができあがりました。
陶盤は表と裏の表情が異なり、リバーシブルで使えます。
自作鉢を使った山野草盆栽の作品
完成した鉢は、山野草盆栽の教室でお渡しし、鉢の大きさや色などがレッスンのメニューに合っていれば、その回は自作鉢を作って作成します。
左側の鉢と陶板が陶芸体験教室の作品です。ヘビイチゴと八重ヒメフウロソウが植えられています。鉢の柔らかな曲線がヘビイチゴのランナーとよく合い、やさしい作品になりました。長方形の陶盤は、このように鉢こぼれがある作品の下に敷いても素敵ですし、小さな苔玉を載せてもかっこいい感じになると思います。
ふっくらとした丸みをおびた鉢に、小さい花のツクシカラマツ、イシガキヤクシマスミレの入ったかわいらしい作品になりました。秋、ササリンドウが垂れ下がり優しいカーブを描く姿もきっとマッチすると思います。下の陶盤は、木目模様がついておりますが、水面にも見えます。カエルの人形がピッタリでした。
こちらは、鉢だけが生徒さんの作品。なかなか売っていない筒型の深い鉢。高さが映えるように、花穂が優しいカーブを描くヒトツバショウマと秋になって垂れ下がるササリンドウが植えられたかっこいい作品です。筒の前面を切り取ったところから、ヒトツバショウマの葉がのぞき、青フウチがいい背景を作っています。草花が自分の重みでカーブを描くようになるとさらに素敵に変化しそうです。
みなさま、自作鉢で作品を作ると、目の輝きが違います。私も初めて自分で作った鉢を目でみた時、それで山野草盆栽を作った時、とても嬉しかったことを思い出しました。
みなさまにワクワクの体験をしていただけるよう、また企画する予定です。