2021年3月1日月曜日

1月2月の盆栽教室の風景とみなさまの作品


ナンテンの苔玉とリース型の鉢の草もの盆栽


 アトリエに向かう道路からのアプローチでは、まずはじめにスノードロップが咲き、フキノトウ、クリスマスローズが続きます。空色のオオイヌノフグリや薄ピンクのヒメオドリコソウが咲くのもこの頃です。2月後半になると、アセビが蕾を膨らませ、ジンチョウゲが香り始めます。アトリエ横の小さな庭では、葉を落としたヒメシャラやジューンベリーの芽が膨らみ始め、スイセンやフジバカマの新芽がぐぐんぐん伸びてきました。日に日に春の景色に変わっていくのがこの季節の楽しさです。


コンサバトリーのアトリエ窓から見える空と木の枝


 緑道側の樹木もこの時期剪定が入るので、アトリエには太陽の光がたっぷりふりそそぎ、晴れた日は外の気温が低くてもポカポカです。そんな日は窓をあけて、外の空気を取り込みながら教室を実施しました。


かごに入った5つのナンテンの苗



 1月と2月の3週目は苔玉の回。寒い時期は根をいじらない苔玉づくりを行います。この時期は、葉を落とさない常緑樹のナンテンを準備しました。


庭を背景にしたナンテン苔玉の完成写真
勾玉の形のお皿にのせ
小さなヒヨコの人形を添えて

庭を背景にしたナンテン苔玉の完成写真
メタリックの釉薬のお皿にのせ
茶香炉を背景に

庭を背景にしたナンテン苔玉の完成写真
勾玉のお皿にのせ
子犬の人形を添えて

庭を背景にしたナンテン苔玉の完成写真
信楽焼の四角いお皿にのせ
うさぎの人形とともに


庭を背景にしたナンテン苔玉の完成写真
丸い陶盤にのせて
小さなヒヨコの人形を添えて


庭を背景にしたナンテン苔玉の完成写真
丸い陶盤にのせて
小さなヒヨコの人形を添えて


かごに入った山野草の花苗


 2月も中旬を過ぎると鉢盆栽を作れるようになります。2月は、春の花、ユキワリソウ、バイカオウレン、ショウジョウバカマ、台湾バイカカラマツ、大輪ヒメフウロソウなどを準備し、それに合わせる美しい葉の草花や少し先に花の咲く草花を準備しました。




半日陰が好きな草花で作る鉢盆栽

コクリュウ(年間:葉 夏~冬:実)
ショウジョウバカマ(春:花 )
コバノタツナミソウ(春:花)
鉢:信楽焼




丸い陶盤にのった茶色のそり型の鉢の山野草盆栽と立ち雛

半日陰が好きな草花で作る鉢盆栽
コクリュウ(年間:葉 夏~冬:実)
ユキワリソウ(初春:花 )
ミヤコワスレ(春:花)
鉢:遠藤正樹さん 大竹慎一郎さんコラボ


半月型の陶盤にのったそり型の鉢と小さな陶器の立雛

春の景色を作る鉢盆栽
アミガサユリ(春:花)
ヒメカンスゲ(年間:葉 春:穂)
セントウソウ(春:花)
キジムシロ(春:花)
鉢:片岡美津江さん




半月の陶盤にのったおわん型の鉢の山野草盆栽と立雛

半日陰が好きな草花で作る鉢盆栽
コクリュウ(年間:葉 夏~冬:実)
ユキワリソウ(初春:花 )
タチツボスミレ(春:花)
鉢:信楽焼





半月の陶盤の上にのった楕円型の鉢の山野草盆栽とうさぎの人形

半日陰が好きな草花で作る鉢盆栽
フイリリュウノヒゲ(年間:葉 夏~冬:実)
ユキワリソウ(初春:花 )
コバノタツナミソウ(春:花)
鉢:遠藤正樹さん





半月の陶盤の上にのったそり型の鉢の山野草盆栽と小さな立雛

春の景色を作る鉢盆栽
アミガサユリ(春:花)
スズメノヤリ(年間:葉 春:穂)
セントウソウ(春:花)
オヘビイチゴ(春:花)
鉢:片岡美津江さん




長半月の陶盤にのった小さな鉢盆栽二つと立雛
小さな鉢で作る鉢盆栽
ハルリンドウ(春:花)
八重ヒメフウロソウ(春~秋:花)
鉢:萬古焼
バイカオウレン(春:花)
鉢:信楽焼
陶盤:生徒さん自作陶盤


長半月の陶盤にのった小さな鉢盆栽二つと立雛

小さな鉢で作る鉢盆栽
台湾バイカカラマツ(春:花)
大輪八重ヒメフウロソウ(春~秋:花)
鉢:信楽焼
ヘビイチゴ(春:花・実 秋:葉)
鉢:萬古焼



半月の陶盤にのった茶色のそり型の鉢の山野草盆栽とうさぎの人形

半日陰が好きな草花で作る鉢盆栽

コクリュウ(年間:葉 夏~冬:実)
ユキワリソウ(初春:花 )
コバノタツナミソウ(春:花)
鉢:片岡美津江さん





 春は、盆栽を作るのに一番いい季節です。色鮮やかな花が楚々と咲く景色は、いつまでも眺めていたくなります。皆さま植物や鉢を悩みながら選んでいただきましたが、それぞれ素敵な作品に仕上がりました。最後の撮影の際の陶盤や人形選びも楽しい時間です。
 家でもぜひ、いろいろな小物とともに楽しんでもらえたらと思っています。