小さな自然と一緒に暮らす 季節ごとに姿を変える山野草の盆栽、その作り方、育て方をお伝えする教室です。

2024年1月31日水曜日

2024年あけましておめでとうございます








 新年、あけましておめでとうございます。

 昨年10月に、睦草の盆栽教室は5年目を迎えることができました。ずっと、新型コロナウイルスを気にかけながらの教室運営でしたが、昨年はやっとそれも薄れてきました。
 通ってくださる生徒さんも少しずつ増え、海外に住んでいる方が日本に来た際にいらしてくださったり、遠くから新幹線に乗って通ってくださったりと、地理的な広がりも感じられ、とても嬉しく思っています。

 また、山野草の寄せ植え盆栽は、3年くらいたつと、鉢の中で根が回り、鉢から出して根洗いという形で鑑賞できるようになります。昨年は、長く通ってくださっている生徒さんが、根洗いにチャレンジするまでに至り、とても感慨深かったです。根洗いにあこがれて始める生徒さんが多いのですが、今年は、さらにそんな生徒さんが増えそうです。

 そして、最近は、フローリストさんや花いけをされる方、造園業の方など、別の形でお花を職業にしてくださる方も多く来てくださいます。お花を楽しむ文化が融合して、多くの人に山野草盆栽が広まっていく気配を感じる今日この頃です。

 昨年、睦草としては、以下の新しい取り組みができました。

 ■新しいレッスンプランのリリース
(1)ショップ等オーナー、スタッフ様向けレッスンプラン
 「空間に自然を取り込んだような山野草盆栽があると、潤いが生まれ、穏やかな雰囲気が作れるので、もっといろんな場所に山野草盆栽が置かれるようになるといいな。」これは、私が教室を始めたときから思っていることでした。ただ、山野草盆栽は、通常は屋外で育てる必要があり、姿の変化が激しいので、定期的なお手入れも必須。短期のレンタルは可能でも、長期的なレンタルは厳しいのが現実です。そこで、ショップなどのオーナーやスタッフの皆さんが自ら製作・管理できるようなレッスンプランを作ってみました。

 そのような方は、土日が休みではないので、ショップの休みに合わせて教室を開催するというものです。

 実際、数名の方がいらっしゃるようになりました。生徒さんが自らのお店で山野草の寄せ植え盆栽や苔玉を飾ってくださる場面が増えたら、これは本当に嬉しいことです。今年も、そんな生徒さんがたくさん来てくださるといいなと思っています。

 ショップ等オーナー、スタッフ様向けレッスンプランの詳細はこちら

(2)プライベートレッスンプラン
 こちらは、自分の都合の良い日時で自分のペースで学びたい方、遠くにお住まいで、移動時間・費用を考えると、1回のレッスンで苔玉や鉢盆栽などいろいろ学びたい方、そして、忙しい日々の中、ゆったりと自分の時間を作りたい方向けのレッスンです。

 「日々忙しく働く人が、ゆったり自分の時間を持てるような場を作りたい」
これも、私が起業した際に、考えていたことでした。それは、自分がIT企業で忙しく働いていたころ、なかなか自分だけの時間を作ることが難しかったことに由来します。

 そして、プライベートレッスンという形にすることで、私の行っているもう一つの活動の経験も生かせるのではないかと考えています。

 私は、「人の話を聴く」という活動も少しだけやっています。会社員の後半、女性社員のメンターになったことをきっかけに、産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの資格を取得しました。その学びの中で、「人に話を聴いてもらう」ことは多くの効能(考えの整理、深堀りなど)があると実感しました。
  現在は、「社外の人材がオンラインで1 on 1セッションを実施するサービス:YeLL」(エール株式会社提供)のサポーターとして活動しています。
  「話を聴く」というさりげないサポートのスタイルが自分には合っているように思います。

 自然の風景を切り取った盆栽の前は、肩ひじ張らずに話をするのに、とてもいい環境です。今年は、そんな時間も作れたらと思っています。

 プライベートレッスンプランの詳細はこちら

 
 私個人としては、引き続き、ぼんさい展の経験を重ねることができました。

■高尾駒木野庭園の陽春ぼんさい展、錦秋ぼんさい展への出展
 一昨年の秋から再開された古民家で実施される展示会。昨年は、春と秋の2回、展示させていただきました。

 3月の陽春ぼんさい展、目覚めつつある野山の景色を作ってみました。

山野草の寄せ植え盆栽と樹木と山野草の寄せ植え盆栽を組み合わせた席飾り

 陽春ぼんさい展の様子はこちらから、インスタグラムの写真はこちらからご覧いただけます。


 11月の錦秋ぼんさい展、樹木や草の葉の色づき、風にゆれる花や穂など、山道での嬉しい発見を表現してみました。

山野草の寄せ植え盆栽と樹木と山野草の寄せ植え盆栽を組み合わせた秋の席飾り

 錦秋盆栽展の様子はこちらから、インスタグラムの写真はこちらからご覧いただけます。

 開催される日時に合わせて、その時ならではの景色を作る。これは難しいけれどとても面白いものです。他に出展された方と一緒に、空間全体で季節の景色を作るのもとてもありがたい経験でした。


 今年も、人や景色、植物との多くの新しい出会いがありそうです。山野草の盆栽を日々楽しみつつ、胸にあるいろいろな思いを形にしていけたらと思っております。

 本年も、どうぞよろしくお願いいたします。



2024年1月25日木曜日

12月の盆栽教室の風景とみなさまの作品






 12月は、後半は寒くて鉢盆栽を作るのには適さないので、1週目に鉢盆栽、2週目に苔玉の教室を実施しました。ちょうど、クリスマスシーズン、赤い実のついたアキグミの鉢にエンジェルの聖歌隊をアトリエに飾りました。



■苔玉

 12月の苔玉は、赤い実のかわいいゴールテリアを準備しました。


ゴールテリア
自然石のお皿にのせて


ゴールテリア
勾玉型のお皿にのせて



■鉢盆栽




12月は、赤い実のなるヤブコウジやカラタチバナ、早春に咲く雪割草とそれに合わせる草花を準備しました。何年か通っている生徒さんには、年間楽しめる鉢のために、花や葉、穂で春、夏、秋、冬と楽しめる草花を準備しました。





年間楽しめる鉢
黒軸カリヤス(夏:穂 年間:葉)
ノジギク(秋:花 冬:紅葉)
キキョウ(夏:花)
アカボシタツナミソウ(春:花)
鉢:片岡美津江さん





半日陰が好きな草花で作る鉢盆栽
ヤブコウジ(初夏:花 秋~冬:実)
雪割草(早春:花)
フイリリュウノヒゲ(夏:花 秋~冬:実 年間:葉)
フイリユキノシタ(年間:葉)
鉢:片岡美津江さん


右 半日陰が好きな草花で作る鉢盆栽
ヤブコウジ(初夏:花 秋~冬:実)
雪割草(早春:花)
コクリュウ(秋~冬:実 年間:葉)
ミヤコワスレ(春:花)
鉢:大竹慎一郎さん
左 小さな鉢で作る鉢盆栽
ヤブコウジ・コクリュウ
鉢:大竹慎一郎さん


半日陰が好きな草花で作る鉢盆栽
カラタチバナ(初夏:花 秋~冬:実)
シダ(年間:葉)
ユキノシタ(年間:葉)
鉢:片岡美津江さん





左 半日陰が好きな草花で作る鉢盆栽
ヤブコウジ(初夏:花 秋~冬:実)
雪割草(早春:花)
コグマザサ(年間:葉)
鉢:陶芸教室で作った自作鉢
右 小さな鉢で作る鉢盆栽
ヤブコウジ(初夏:花 秋~冬:実)
バイカオウレン(春:花)
鉢:陶芸教室で作った自作鉢


右 葉を楽しむ草を加えた鉢盆栽
ヤブコウジ(初夏:花 秋~冬:実)
雪割草(早春:花)
コクリュウ(秋~冬:実 年間:葉)
ミヤコワスレ(春:花)
鉢:大竹慎一郎さん
左 小さな鉢で作る鉢盆栽
ヤブコウジ・ミヤコワスレ
鉢:手作り鉢



 赤い実の入った鉢盆栽や苔玉、入れる鉢や合わせる草、陶板などによって、全く違う景色になります。これから、クリスマスやお正月に活躍してくれるといいなぁと思います。



2024年1月24日水曜日

2月の盆栽鉢の1day ショップのご案内









  東京、狛江では、春の妖精、スノードロップが元気に咲き始めました。
  2月の1day ショップ(山野草盆栽の鉢・陶盤の販売の月1回のショップ)は、2月10日(土)です。2月は、春の植え替えシーズンです。ぜひ、鉢をお探しの方、いらしてみてください。
  植えたい植物がある場合は、それをお持ちいただいて、鉢に入れたり横においたりしてお選びいただけます。


 ※山野草の寄せ植え盆栽や苔玉の販売はありません。


 盆栽教室用の小さなアトリエで行うので、2名入れ替えで予約制となります。ご希望の方は、こちらのページからお申込みください。(予約は前日18時まです。)